ラグナシア新アトラクション「3D恐竜迷路」裸眼3D映像制作

クライアント:株式会社ラグーナテンボス様

愛知県蒲郡市のテーマパーク「ラグーナテンボス・ラグナシア」にあるアトラクション「3D恐竜迷路」内の6つの裸眼3DCG映像を制作しました。

本件では映像制作だけでなく、「どのような映像体験を迷路の中に配置するか」という企画のご提案からモデリーが担当。LEDベンダー様・施工会社様とも連携しながら、各ディスプレイのサイズ・解像度・設置高さ・来場者のビューポイントに合わせて映像を設計し、現地でのテスト放映・最終調整まで一貫して伴走しました。

公式ページ:3D恐竜迷路|ラグーナテンボス

映像企画のご提案から担当

本プロジェクトは「迷路の中にLEDディスプレイを設置し、恐竜ロボットと組み合わせて没入感のある空間を作りたい」というご相談からスタートしました。当初は映像の内容が決まっていない状態だったため、街頭ビジョンの裸眼3D広告で使われる飛び出し表現を迷路空間に応用する企画を多数ご提案しました。

3枚の縦型LEDを連動させ塀の向こうを恐竜が駆け抜ける「三連モニター連動映像」や、BOXの覗き穴から鑑賞する「覗き込み体験型映像」など、遊園地のアトラクションであることを意識したワクワク感のある映像企画がクライアント様にも高くご評価いただきました。


制作した6つの映像コンテンツ

1. 三連モニター連動映像

縦型LED3枚を連動させ、ヴェロキラプトルの群れが走り抜けた後、それを追うスピノサウルスがこちらに気付いて戻ってくるというストーリー仕立ての映像。塀の向こうに本当に恐竜がいるかのような空気感を演出しました。

2. プテラノドン飛行映像

L字に配置した2枚のLEDの間に木のオブジェクトを設置し、プテラノドンが木の手前を横切って飛んでくる演出。翼竜ゆえに飛んで画面いっぱいまで寄れる特性を活かし、飛び出し感を最大化しています。

3. トリケラトプス突進映像

迷路の行き止まりに設置された縦型LED。岩壁が内側から破壊され、トリケラトプスが通路の奥から来場者めがけて突進してくる映像です。壊れた岩壁より手前に飛び出してくる構図で、奥行きと迫力を両立させました。

4. 覗き込み体験型映像

囲われたBOXの覗き穴から中を覗くと、こちらに気付いたディロフォサウルスが襲いかかってくる体験型コンテンツ。覗き込む形式によって、ドキドキ感・ワクワク感を演出した映像です。

5. 大型L字ディスプレイのティラノサウルス映像

アトラクションのクライマックスを飾る、幅約4m×高さ2.5mの大型L字LED。ティラノサウルスの走行に追従してカメラも移動する裸眼3D映像の中では珍しい構図を採用し、白いフレームの外側に黒い空間を設ける二重フレーム構造で、ティラノサウルスが画面から飛び出して見える裸眼3D表現を実現しました。

6.監視カメラ風エンディング映像(2本)

出口付近のモニターで放映される、園内の監視カメラ風映像。「恐竜に襲われるシャトルバス」と「園内を徘徊する恐竜たち」の2本を映像を制作し、「恐竜たちの脅威はまだ終わっていない」という余韻を残すエンディングに仕上げました。


一部の映像に生成AIを活用

監視カメラ風の2本の映像には、動画生成AIを活用しました。実写の園内風景に恐竜が現れる「実写ライクな質感」はフル3DCGで作り込むと大きなコストがかかりますが、生成AIを取り入れることで、短納期・適正コストでリアリティのある映像を実現しています。

一方でLEDサイネージ用の映像は、ディスプレイの実寸に合わせたパース設計や飛び出し演出のコントロールが不可欠なため、従来の3DCGワークフローで制作。「精密なコントロールが必要な映像は3DCG、実写的な質感が求められる映像は生成AI」と、コンテンツの性質に応じて技術を使い分けました。


現地テスト放映・最終調整

リリース前にはチームで現地へ出張し、何度も実機のLEDディスプレイでテスト放映を実施しました。裸眼3D映像は、見る位置とパース設計が噛み合って初めて飛び出して見えるもののため、実際の設置環境・視聴距離・屋外の光環境のもとで確認しながら、色味や立体感を最終調整し、オープンを迎えました。