教育機関向け3D映像コンテンツ制作プロジェクト

クライアント:関西大学様

関西大学様との共同プロジェクトとして、国際教育プラットフォーム向けのオリジナル教育コンテンツの制作を担当しました。
3Dアバター、AIによる自動音声生成、モーションキャプチャー技術などを応用し、大量の講義資料をもとに柔軟性の高い映像コンテンツを制作するフローを構築しました。


  • 3D・AI技術を応用し、
    素早く更新性の高い
    教育コンテンツを提供する

    海外からの留学生を主な対象とした、オンライン国際教育プラットフォーム上で扱うキャリア形成支援の講義動画コンテンツを、英語音声と英語字幕つきで数多く制作したいというご依頼をいただきました。

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大学法人であるクライアント様の抱える課題として、実際の教員の方々による講義動画を大量に収録・編集する労力の大きさのほかにも、講義内での情報がアップデートされた際の撮り直し・再編集の労力や、教員の方々が異動等で再出演できなくなる可能性が常に存在することが挙げられました。単に3Dアバターを使った動画を制作するのみならず、制作した教育コンテンツを大学としてチームで継続的に運用・改善できる仕組みが求められていました。

  • 理想の講師アバターを起用した、
    個人に依存しない
    バーチャル講座コンテンツ制作

    従来の動画コンテンツ制作では、特定の講師や教授の方々が、講義内容をスタジオで収録するようなスタイルが一般的ですが、本プロジェクトでは、男性・女性のバーチャル講師を各1体ずつ制作することにより、特定の個人に依存しない新しい動画コンテンツの制作・保守体制をご提案しました。

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本講座の講師としての理想の人物像をヒアリングさせていただき、案をもとに大学関係者の方々とコンセプトをご一緒に検討し、キャラクターデザインした理想のバーチャル講師3Dアバターを男女それぞれ1体ずつ制作いたしました。
また、実際の講師や声優の声を収録するのではなく、英語の発音に特化した音声生成AIを活用し、声のトーンや話すスピードなどを細かくカスタマイズすることで、イメージ通りの声質を各アバターに設定しました。

バーチャルプロダクションの特性を活かして、講義内容の変化や修正に対応できるよう、講師の動きパターン、動画の背景、音声、字幕などを、プロジェクトのどのフェーズにおいても柔軟に組み替えられる動画制作フローを構築しました。

プロジェクトの流れ

  • 1. ヒアリング・要件定義

    まずはZoomなどのWebミーティングツールを用いたお打ち合わせを設定させていただき、詳しいご依頼の背景やコンセプト、講座に求める雰囲気などについてお伺いし、講座の構成を計画していきます。

  • 2. 講師キャラクターデザイン

    ヒアリングを元に、講義の内容や受講者の期待する体験を踏まえて、性格や経歴なども想像しながらアバターとなる講師のキャラクターを2Dイラストでデザインします。お客様からのフィードバックをいただきながらイメージのすり合わせを行なっていきます。

  • 3. 講師アバター3Dモデル制作

    決定した講師のキャラクターデザインをもとに、実際の動画で使用する3Dアバターのモデルを制作していきます。モーションキャプチャーを使用して講義中の身振り手振りなどのアニメーションを設定し、リアリティを持たせていきます。

  • 4. 講座コンテンツ制作

    ご提供いただいた資料をもとに、動画コンテンツのベースとなる素材を製作いたします。キャラクターに合わせた講義音声のAI生成や、音声とアバターを組み合わせたリップシンク動画や字幕の作成、3Dアバターを組み込むレイアウトを踏まえたスライドデザインの調整などを行います。

  • 5. 動画コンテンツ制作

    制作した講座コンテンツ素材を組み合わせ、講義動画を制作します。納品時に動画の制作・調整フローをお客様にレクチャー・共有するため、後からの内容修正や改善も可能となります。

3Dコンテンツプロジェクト実践ガイドブック表紙
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目次

  • 3Dコンテンツプロジェクトで起こりがちな問題
  • ケーススタディで学ぶ 3Dコンテンツプロジェクトの3つのポイント
  • 制作段階ごとのサポート紹介
  • 3Dコンテンツプロジェクト制作事例

付録:
3Dコンテンツ制作準備チェックシート

初めての3Dコンテンツプロジェクト、失敗したくないご担当者様のために

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