「Omakase AIアバター」AI対話サービス向け3Dアバター制作
クライアント:株式会社ZEALS様
株式会社ZEALS様の対話型AIアバターサービス「Omakase AIアバター」で使う3Dアバター4体を制作しました。Webブラウザ上でリアルタイムに動くVRM 1.0のデータとして、技術仕様の策定から、3Dモデリング、口パク・瞬きの表情、うなずき・お辞儀のアニメーションまでを担当しています。
POINTこの事例のポイント
方式選びと仕様書から担当
VRM・Live2D・Unityを比べ、ブラウザで動くthree-vrmを選定。納品要件を技術仕様書にまとめてから制作しました。
本番と同じ環境で見た目を調整
実装環境を社内に再現し、4種類の環境マップで見え方を比べながら仕上げました。
話す動きまで作り込み
口パク6種と瞬き、うなずき・お辞儀のアニメーションまで制作し、確認用のWebビューアも用意しました。
OVERVIEWプロジェクト概要
- クライアント
- 株式会社ZEALS様
- サービス
- Omakase AIアバター(2026年5月リリース)
- 用途
- AI面接・AI面談などの対話型AIアバター
- 制作物
- 3Dアバター4体(男性2体・女性2体)
- 担当範囲
- 実装方式の検討、技術仕様書の作成、3Dモデリング・リギング、表情(口パク・瞬き)、アニメーション、確認用Webビューアの用意
- データ形式
- VRM 1.0(モデル)、VRMA(アニメーション)
- 制作期間
- 約3ヶ月(仕様策定から納品まで)
- 体制
- ディレクター1名、3DCGデザイナー最大4名
BACKGROUNDご相談の背景
面接で「話しやすい」と「信頼できる」を、1体のアバターで両立したい
ZEALS様は、人物の知識や話し方をAIアバターとして再現し、ユーザーとリアルタイムに対話できる「Omakase AIアバター」を開発されていました。その第一弾の用途がAI面接・AI面談です。
アバターは、ユーザーが話しかける相手そのものになります。緊張せずに話しやすい親しみやすさと、企業の面接にふさわしいフォーマルさ・信頼感の両立が求められました。デザインはZEALS様からご支給いただいたイラストをもとに、3Dで再現しています。
VRM・Live2D・Unityを比べて、ブラウザで動く方式を選んだ
最初の打ち合わせでは、ZEALS様からいただいたゲーム寄り・ピクサー寄り・リアル寄りの3つのテイスト案を擦り合わせしました。あわせて、実装方式としてVRM、Live2D、Unityを比べ、それぞれでできる表現と、ユーザーの端末で動くかどうかをご説明しています。
検討の中で大きな課題になったのが、ユーザーの端末でそのまま動くかどうかです。追加のインストールなしにブラウザで動くことを優先し、three-vrmでVRMを表示する方式を選びました。
ただし、リアルタイムで動かすVRMは、髪の毛や肌の質感で表現できるリアルさに限りがあります。この制約を先にお伝えしたうえで、VRMで無理なく表現でき、親しみやすさも出せるテイストに方向性を絞りました。
方針が決まった段階で、納品データの要件をまとめた技術仕様書を作成しました。ポリゴン数やテクスチャの上限、ボーン構成、必要な表情の種類、使わない機能(視線制御や喜怒哀楽の表情など)を最初に決めておくことで、制作中の手戻りを減らしています。
本番と同じ環境を社内に再現して、見え方を合わせ込んだ
3Dアバターは、制作ソフト上と、実際に表示されるブラウザ上とで見え方が変わります。とくに肌の色や陰影は、ライティングや環境マップ(周囲の光の映り込みを表す画像)の設定で大きく変わります。
そこでZEALS様に実装環境の情報をご共有いただき、本番と同じ表示環境を社内に構築しました。そのうえで、4種類の環境マップでの見え方を比べ、本番でもっとも自然に見える設定を探りながらモデルを調整しています。

また、ZEALS様がブラウザだけで確認できるよう、確認用のWebビューアを用意しました。音声ファイルを読み込んでの口パクの確認、うなずき・お辞儀のアニメーションの再生、環境マップの切り替えなどを、ソフトをインストールせずに試せます。

口パクと瞬きで、話している相手らしく見せる
対話型のアバターでは、話している最中の口と目の動きが印象を大きく左右します。口パクは「あ・い・う・え・お・ん」の6種類、瞬きはVRM 1.0の表情の仕様に沿って作成し、AIの音声に合わせて実装側で動かせるようにしました。
待機・うなずき・お辞儀のアニメーションで、面接の受け答えを自然に
アニメーションは、待機・うなずき・お辞儀の3種類をVRMA形式で制作しました。VRMAはVRMのボーン構成に合わせて動きを記録する形式なので、ブラウザ上でアバターに読み込ませるだけで再生できます。
面接の受け答えの中では、相づちにうなずき、始まりと終わりの挨拶にお辞儀を使う想定です。話していない間も待機モーションで小さく動き続けるので、画面の中で止まって見えることがありません。男性2体は共通のアニメーションにし、女性は1体ずつ用意しています。
ブラウザで軽く動くように、データを最適化した
ユーザーの端末の性能はさまざまなので、データは軽く作る必要があります。ポリゴン数は1体あたり10万以下(6万程度が目安)に抑え、テクスチャは2K以下、マテリアルやメッシュの数も最小限にしました。ご確認の段階で、ファイルサイズをさらに抑えたいというご要望をいただいたため、テクスチャを1Kにしたデータもあわせてご用意しています。
AI対話サービスに、3Dアバターを導入したい方へ
実装環境やご利用シーンをお聞かせください。
VRM・GLB・FBXなど、環境に合った形式と進め方をご提案します。
SCHEDULE制作の流れとスケジュール
ご相談から納品まで、約3ヶ月で進めました。
| 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 下旬 | 上旬 | 中旬 | 下旬 | 上旬 | 中旬 | 下旬 | 上旬 | |
| ご相談・テイストの擦り合わせ実装方式のご提案 | ||||||||
| 技術仕様書の作成VRM 1.0・three-vrmの納品要件 | ||||||||
| 3Dモデリング4体のモデル制作・リギング | ||||||||
| 本番環境の再現と見た目の調整環境マップでの見え方の比較 | ||||||||
| 表情とアニメーションの制作口パク・瞬き・待機・うなずき・お辞儀 | ||||||||
| Webビューアでご確認・修正ブラウザで動作を確認 | ||||||||
| 納品・導入後の調整軽量版データの用意など | ||||||||
※スマートフォンでは表を横にスクロールしてご覧いただけます。
FAQよくあるご質問
VRM以外の形式でも制作できますか?
GLB・FBXなど、ご利用の環境で読み込める形式でも制作できます。実装環境をお伺いしたうえで、最適な形式をご提案します。
イラストがなくても依頼できますか?
キャラクターデザインから制作することも可能です。今回はご支給いただいたイラストをもとに3D化しましたが、デザイン案の作成からご相談いただけます。
自社の実装環境に合わせた調整もできますか?
はい。今回のように本番と同じ環境を社内に再現し、実際の見え方を確認しながら調整します。
AIとの連携部分も相談できますか?
アバター制作とあわせてご相談いただけます。詳しくはAIアバター開発のページをご覧ください。








