3DデータでのPOD形式(.pod)をご存知でしょうか。ARやVRの3Dデータフォーマットとして利用されていますが、一体どういうものなのかGoogleで検索してもわかりやすいwebサイトはヒットしません。そこで今回はPODデータに関して解説します。
3DデータのPOD形式とPerlのPOD形式があるのに注意!
まず、3DデータにおけるPOD形式とはPowerVR Object Dataの略です。ただ、webで検索するとPlain Old DocumentationというPOD拡張子の説明に当たってしまいます。
これはプログラミング言語であるPerl における拡張子なので3DデータのPODとは別物です。検索する際には注意してください。
Plain Old Documentation(wikipedia)
3DデータのPOD形式とは
本題ですが、3DデータにおけるPOD形式とは、PowerVRというチップで使用される専用データ形式です。PowerVRとは、イマジネーションテクノロジーズというイギリスの会社が開発したグラフィック処理のチップ。
このチップは、負荷が少ないことから家庭用ゲーム機や携帯電話に広く搭載されています。iPhoneにも搭載されており携帯でのARやVRコンテンツの処理としてPOD形式が普及しているというわけです。
PowerVR3 KYRO II
PowerVR wikipedia参照
POD拡張子への変換方法は、PowerVRからプラグインが出ており、CGデータ作成ソフトのMayaや3ds Maxなどにプラグインを入れると書き出せます。
AppleがPowerVRの使用をやめる?
そんなPowerVRですが、今年の4月にAppleがPowerVRの使用をなるべく減らし、自社GPUを採用していくという発表がありました。発表後、イマジネーションテクノロジー社の株価は半分以下に落ちています。
しかし、イマジネーションテクノロジー社の特許を侵害せずにAppleが自社GPUを開発するのは難しいという見方も。
AppleがPowerVRを採用停止し自社GPUへ移行。Imaginationの株価は約60%減に
まとめ
現在、広く普及し、標準化しているPowerVR、及びそのPODデータ形式ですが、今後はどうなるのでしょうか。ARやVRの市場が伸びていく中で、また別のフォーマットも出てくるかと思います。
今回はこのへんで! それでは!
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