Unityを使ったゲームやアプリの開発において、クオリティを左右する重要な要素のひとつが「3Dデータ」です。
キャラクターや背景、アイテムといった立体モデルは、Unityの外部で専用の3DCGソフトを使って制作し、最適化した上でエンジンに取り込む必要があります。
しかし、いざ制作を進めようとすると「どのファイル形式で書き出せばいいのか」「ポリゴン数はどのくらいが適切か」「自社で制作すべきか、外部に依頼すべきか」など、さまざまな疑問が生じるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、Unity向け3Dデータ制作の基礎知識から、対応ファイル形式・主な用途・制作の流れ・費用相場まで、プロジェクトを進める上で欠かせない情報をまとめて解説します。
これからUnity向けの3Dデータ制作に取り組む方や、外部への依頼を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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Unityで必要な3Dデータ制作とは?
Unityで必要な3Dデータ制作は、ゲームやアプリ内で使用するキャラクター・背景・アイテムなどの立体モデルを制作し、Unity上で利用できる形に最適化する作業を指します。
ゲームエンジンである「Unity」は、シーンの描画や物理演算、アニメーション制御などの機能は備えていますが、キャラクターや建物、アイテムといった3Dモデル自体は基本的に外部で制作する必要があります。
Unity対応のファイル形式一覧
Unityでは、様々な3Dデータ形式を読み込みシーン内で利用できますが、使用するデータによって扱いが異なるため用途に応じたファイル形式の選択が重要です。
・FBX
・OBJ
ここでは、Unityでよく使用される代表的な3Dファイル形式を紹介します。
FBX
FBXは、Unityで最も広く利用されている3Dデータ形式で、Autodeskが開発したフォーマットです。
このフォーマットでは、モデル形状だけでなく、アニメーション・リグ・マテリアル情報などをまとめて保存できます。
Blender、Maya、3ds Maxなど多くの3DCGソフトに対応しているため、ゲーム開発や3Dコンテンツ制作のワークフローでも標準的に使用されています。
Unityでも安定して読み込める形式であることから、キャラクターやアニメーション付きモデルを扱う場合に適しています。
OBJ
OBJ形式は、Wavefront社が開発した3Dモデル用のファイルフォーマットで、テキストベースで構成されており、比較的シンプルなデータ構造を持つ特徴があります。
主に3Dモデルの形状情報を記録するために利用され、頂点座標、テクスチャ座標、法線ベクトル、ポリゴン面などのジオメトリ情報を格納できます。
また、OBJ形式は多くの3Dソフトで扱える互換性の高さも大きな特徴で、Blender、Autodesk Maya、Autodesk 3ds Maxなど、主要な3Dモデリングソフトで広く対応しています。
このように、異なるソフトウェアや制作環境の間でも3Dデータをやり取りしやすいため、モデリングやCG制作の現場で広く利用されている形式です。
Unity用3Dデータを制作する主な用途
Unityで使用する3Dデータは、ゲームだけでなくVRやAR、建築シミュレーションなど幅広い分野で活用されています。
Unityはリアルタイムで3D表現できるエンジンのため、インタラクティブなコンテンツ制作に適しています。
用途①ゲーム開発
用途②メタバース・VR
用途③建築・製造シミュレーション
用途④ARアプリ開発
ここでは、Unity用3Dデータが利用される代表的な用途を紹介します。
用途①ゲーム開発
Unityはゲームエンジンとして世界中で利用されているプラットフォームで、ゲーム制作では多くの3Dデータが必要になります。
ここでは、プレイヤーが操作するキャラクターやゲームの舞台となる背景、武器や装備など、さまざまなモデルが制作されます。
キャラクターはアニメーションと連携するため、リギングやスキニングを前提とした構造で制作されます。背景モデルでは地形や建物、装飾オブジェクトなどが作られ、ゲームの世界観を構成する重要な要素になります。
また、武器や道具などのアイテムはゲームプレイに直結する要素なので、視認性やデザイン性も重視されます。
用途②メタバース・VR
メタバースやVRサービスの普及に伴い、Unityを活用した仮想空間制作も増えており、ユーザーが活動する空間やアバターなど、多様な3Dデータが必要になります。
仮想空間では街並みや建物、イベント会場などの環境モデルが制作されます。
バーチャル展示会やオンラインイベント、仮想オフィスなどの用途でUnity用3Dデータが使われます。
また、ユーザーの分身となるアバターも重要な要素で、表情や動作を表現できるリグ構造を持ったキャラクターモデルが制作されます。
用途③建築・製造シミュレーション
Unityはリアルタイムで3D表示が可能なため、建築や製造業のシミュレーション用途でも活用されています。
建物や製品の3DデータをUnity上で表示することで、完成イメージを視覚的に確認できます。
製品モデルでは機械や設備などを3D化し、構造確認やプレゼンテーションに利用されます。
また、設計段階で作成されたCADデータをUnityで扱える形式に変換し、シミュレーションや可視化に活用するケースもあります。
用途④ARアプリ開発
スマートフォン向けのARアプリでもUnityが利用されています。
現実空間に3Dモデルを重ねて表示するため、軽量で視認性の高い3Dデータ制作が求められます。
商品モデルでは家具や家電などを3D化し、AR上で配置することでサイズ感や設置イメージを確認できることから、ECサイトや販促コンテンツでの活用が進んでいます。
また、展示用モデルとして製品やキャラクターをAR表示するコンテンツもあり、イベントや展示会、プロモーションなどで広く活用できる点が特徴です。
Unity用3Dデータを制作する方法・手段
Unityで使用する3Dデータは、主に「自社制作」「制作会社への依頼」「フリーランスへの依頼」という3つの方法で用意できます。
プロジェクトの規模や求める品質、制作スケジュール、予算などによって制作する方法を選びましょう。
1.自社制作する
2.制作会社に依頼する
3.フリーランスに依頼する
それではここから、Unity用3Dデータを制作する方法・手段を1つずつ詳しく解説します。
1.自社制作する
社内に3DCG制作のスキルを持つメンバーがいる場合は、3Dモデリングソフトを使ってUnity用の3Dデータを内製できます。
制作工程を社内で管理できるため、仕様変更や修正にも柔軟に対応しやすいメリットがあり、制作費用も抑えられます。
ただし、3Dモデリングやテクスチャ制作には専門知識が必要なため、制作経験が少ない場合は作業効率が低下するため注意が必要です。
2.制作会社に依頼する
Unity向け3Dデータ制作を、専門とする制作会社に依頼する方法もあります。
ゲーム、VR、ARなど各用途に合わせて、Unityで使用しやすい3Dモデルやアセットを制作してもらえるのがメリットです。
制作会社にはプロのクリエイターが多数在籍しているので、大量の3Dデータが必要なプロジェクトや高品質なモデル制作にも対応できます。
ただし、キャラクターや複雑なモデルの場合は費用が高額になることもあるため、事前に見積もりや制作範囲を確認しておくことが重要です。
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3.フリーランスに依頼する
こちらは、個人で活動している3DモデラーやCGクリエイターに制作を依頼する方法です。
クラウドソーシングやSNSを通じて依頼できるため、比較的気軽に3Dデータ制作を依頼できる点が特徴です。
制作会社と比べてコストを抑えやすく、小規模プロジェクトや単体モデルの制作では利用しやすい方法になります。
ただし、クリエイターごとにスキルや経験が異なるため品質にバラつきが出るので注意しましょう。また、制作会社に依頼するよりも品質や金銭面でのトラブルも起こりやすいため、細心の注意を払いながら制作を依頼しましょう。
クラウドソーシングやSNSで3Dデータ制作を依頼する際は、ポートフォリオや過去の制作実績を確認し、Unity用データ制作の経験があるかどうかをチェックすることが重要です。
Unity用3Dデータ制作の流れ
ここでは、Unity用の3Dデータ制作の流れを1手順ずつ詳しく紹介します。
1.仕様設計
2.モデリング・テクスチャ制作
3.Unityにデータを取り込む
4.動作確認
5.納品
それではここから、順番に解説します。
1.仕様設計
まず、成果物をどの環境で使用するかを明確にします。
VRゴーグルであれば搭載チップの種類によって処理能力が異なるため、対応するスペックを事前に把握しておくことが重要です。
また、「どこで・どのように使われるか」という利用シーンを具体的に確認し、ポリゴン数やテクスチャ解像度の上限といった技術的な制約をデザイナーへ共有した上でモデリングに着手します。
2.モデリング・テクスチャ制作
次に、仕様で定められたポリゴン数やマテリアル数の制限を守りながらモデルを制作します。
テクスチャについても同様に、アルベドマップ・ノーマルマップなど、必要なマップの種類や解像度を仕様に沿って作成します。
3.Unityにデータを取り込む
完成したモデルをFBXまたはOBJ形式でUnityにインポートします。
取り込み後は、マテリアルの割り当てが正しく行われているかを確認します。キャラクターモデルの場合はヒューマノイドのボーン設定に問題がないかもチェックします。
また、描画負荷を最適化するためにLOD(Level of Detail)の設定も合わせて行います。
4.動作確認
実際にUnity上でライティングを当てた状態でモデルの見た目を検証します。
意図した見た目が再現されているか、影の落ち方や光の影響に不自然な点がないかを確認します。
5.納品
納品形式は案件によって異なり、Unitypackage形式で書き出して渡すケースのほか、Unityプロジェクトのフォルダをそのままzip圧縮して納品するケースもあります。
後者の場合、フォルダ構造が崩れないよう圧縮方法に注意が必要です。
Unity向け3Dデータ制作のポイント
ここでは、Unity向けの3Dデータ制作のポイントを紹介します。
ポイント①軽量化(ポリゴン数)
ポイント②テクスチャ最適化
ポイント③LODバリエーションの作成
それではここから、1つずつ詳しく解説します。
ポイント①軽量化(ポリゴン数)
3Dモデルのポリゴン数は、ゲームのパフォーマンスに直結する重要な要素です。
プロジェクトごとに「キャラクターは30,000ポリゴン以内」「背景オブジェクトは500ポリゴン以内」など仕様が定められているケースが多いため、制作前にポリゴンの仕様確認は重要なポイントになります。
仕様を無視して高ポリゴンのモデルを作成すると、ゲーム全体の処理負荷が増大し、フレームレートの低下や動作の不安定化につながります。
ポイント②テクスチャ最適化
テクスチャはポリゴン数と同様に、パフォーマンスとメモリ使用量に大きく影響します。
必要以上に高い解像度のテクスチャや、使用しないテクスチャ種別を用意してしまうと、無駄なメモリを消費する原因になります。
制作にあたっては、プロジェクト仕様に定められた枚数・種類(Albedo、Normal Mapなど)・解像度を事前に確認し、それに沿ったデータを用意しましょう。
ポイント③LODバリエーションの作成
LODを活用することで、近距離では高精細なモデルを表示しつつ、遠距離では低ポリゴンの簡略モデルに切り替えられます。
制作時はLOD0(最高品質)からLOD2・LOD3(低ポリゴン)まで、仕様に応じた段階数のモデルをあらかじめ用意しておく必要があります。
Unity用3Dデータ制作の費用相場
Unity向けの3Dデータ制作にかかる費用は、制作物の内容や規模によって大きく異なります。
下記に一般的な相場の目安をまとめました。
| 項目 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 3Dモデル制作 | 5万円〜 / 1点 | モデルの複雑さやポリゴン数、テクスチャの仕様により変動 |
| 要件定義 | 10万円〜 | 仕様の規模や調整回数によって変わる場合あり |
| VR開発 | 80万円〜 / 人月 | 開発期間・チーム規模に応じて総額が変動 |
これはあくまで目安であり、実際の費用はプロジェクトの仕様や規模、依頼先によって変わります。
特にVR開発は開発期間が長くなりやすいため、チームの規模次第で総額が大きく膨らむケースもあります。
上記の金額表は、参考価格になるので、まずは要件を整理した上で、複数社に見積もりを取ることをおすすめします。
Unity向け3Dデータ制作なら実績多数の『モデリー』がおすすめ!

「ゲーム用の3Dモデル制作を依頼したいが、どの会社に相談すれば良いのかわからない」「Unityで問題なく動作する3Dデータを制作してもらえるか不安」といったお悩みはありませんか?
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モデリーでは、3Dデータ制作から3DCG制作、3Dアバター、教育・研究用コンテンツ開発まで、幅広い分野に対応しています。
| 会社名 | 株式会社メルタ |
| 設立年度 | 2014年 |
| 対応領域 | ・3Dデータ作成 ・3DCG制作 ・AR ・VR ・3Dアバター ・研究・教育用コンテンツ制作 ・Web技術を組み合わせた3Dシステムの開発など、幅広い用途の3Dモデル制作・コンテンツ開発 ・ARデータ変換 ・Unity向けデータ変換 ・3Dスキャン ・3Dシミュレーター開発 |
| おすすめポイント | ・コンテンツ制作の企画段階から相談できる3Dパートナーとして、仕様策定、デザイン、モデリング、開発、運用環境構築までプロジェクトを伴走 ・オンラインストア上の製品のバリエーションをユーザーが自由に切り替え、好きな方向から見られる3Dコンテンツで、製品の魅力をより伝えるサポート |
モデリーでは、日本国内で実績を積んだプロの3Dデザイナーが担当し、高精細かつ安定したクオリティのデータをお届けしています。
また、専門知識を持ったディレクターが初期段階から伴走。ざっくりとしたアイデアでも、具体的なプランへと落とし込める提案力と企画力でサポートします。
制作フローに不安がある場合でも、丁寧に相談できる体制が整っているため、3DCGに詳しくない方でも安心してご依頼いただけます。
・AR/VR・Unityゲーム・映像など多分野に対応
・仕様策定から運用環境構築までトータルサポート
・クイックレスポンスでスムーズな進行
・各種ゲームエンジン・DCCツール対応
・経験豊富なデザイナーによる安定したクオリティ
モデリーは、以下のようなケースにおすすめです。
・Unity、ARや3Dデータを活用したいがノウハウがない
・高品質なモデリング・テクスチャを求めている
・社内リソースが不足している
・デジタルツインやリアルタイムコンテンツを検討している
Unity向け3Dデータ制作をお考えなら、まずは気軽に『モデリー』にご相談ください。企画から完成までワンストップでサポートいたします。
Unity用3Dデータ制作に関するよくある質問
ここでは、Unity用3Dデータ制作に関するよくある質問とその回答を紹介します。
Blenderのデータは使えますか?
Blenderで制作した3Dモデルは、FBXなどの形式に書き出すことでUnityに読み込めます。
テクスチャ設定やスケールを調整すると、そのままゲームやアプリ制作に利用できます。
Unity用3Dデータは何ポリゴンが適切ですか?
用途によって適切なポリゴン数は変わりますが、スマートフォン向けでは軽量化のため数千〜数万ポリゴン程度に抑えることが一般的です。
処理負荷を考慮しながら最適化することが重要です。
Unity用3Dデータ制作の費用はいくらですか?
制作費はモデルの種類やクオリティ、ポリゴン数によって大きく変わります。
簡易なモデルで数万円程度、キャラクターや高精度モデルの場合は数十万円以上になるケースもあります。
まずは3Dデータ制作会社に見積りを取り、予算と制作用途が見合っているか判断しましょう。
まとめ
本記事では、Unity向け3Dデータ制作に関する基本的な知識を幅広く解説しました。
Unityはゲームをはじめ、メタバース・VR・AR・建築シミュレーションなど多くの分野で活用されており、それぞれの用途に合わせた3Dデータの最適化が求められています。
制作にあたってFBXやOBJといったファイル形式の特性を理解した上で、ポリゴン数の削減・テクスチャの最適化・LODの設定といった技術的なポイントを押さえることが、パフォーマンスの安定した高品質なコンテンツづくりに直結します。
また、制作方法としては自社内製・制作会社への依頼・フリーランスへの依頼という3つの選択肢があり、プロジェクトの規模や予算・求めるクオリティに応じて適切な方法を選ぶことが大切です。
特に制作会社に依頼する際には、Unity向け3Dデータ制作のプロフェッショナル『モデリー』にお任せください。
モデリーは、ゲーム・AR・VR・映像など幅広い3Dモデルの制作・活用に特化した3Dコンテンツ制作パートナーです。
企画・仕様策定の段階から運用環境の構築まで、プロジェクトをワンストップでサポートします。
知識がない方や3Dデータ制作でお困りの方は、「まず相談だけしたい」という段階からでも、お気軽にお問い合わせください。
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