3Dソフトウェア

【TED talks】AIがデザインする? 未来の3Dデータの作成方法とはサムネイル画像

【TED talks】AIがデザインする? 未来の3Dデータの作成方法とは

TED talksの内容から未来の3Dデザインについて説明します。人口知能を用いたドローンや車のフレームのモデリングについての解説です。人工知能にちょっとした提案をするだけで3Dモデルを作ってくれる。そんな時代がすぐそこまできているのかもしれません。

人工知能が生み出すデザインとは

TED talksで面白い動画を見つけたので紹介します。興味のある方は、ぜひこちらのモーリス・コンティさんのプレゼンテーションをご覧ください。

これまでのコンピュータを含むすべての道具は「受け身」なものであり、人間の指示なしには機能しませんでした。しかし、これからは人間とコンピュータが相互に作用し、コンピュータが「生み出す」ものとしての役割を果たすようになる。

このように動画内では語られています。

それでは、コンピュータはどのようなものを「生み出す」のでしょうか? 実際に人工知能によってデザインされたものの例をみていきましょう。

【例1】人工知能がデザインするドローンのフレーム

人工知能がデザインしたドローンがこちらです。

一見すると複雑なボディに見えますが、設計者が「プロペラは何枚にしよう」だとか、「できるだけ軽くしてくれ」というようないくつかの条件を与えるだけで人工知能がこのようなフレームを作成してくれます。また、同じ条件で数百ものパターンを瞬時に導き出すことができます。

ここまでくると人間の仕事がなくなってしまいそうな気がしますね。

【例2】デザイン生成AIによって車のフレームができるまで

続いて、デザイン生成AIが車のフレームを作成するまでの過程を説明します。

まず、車に何十ものセンサを取り付けます。これによって、車のどの部分がどれくらいの力や衝撃を受けるのかをデータとして知ることができます。この状態で1週間走行させ、各センサから40億ものデータを収集します。

出典:(C)TED COMPANY INC.

このデータを「Dreamcatcher」というデザイン生成AIに取り込み3Dデータを作成します。簡単に言えば、このAIが「この部分は大きな負荷がかかるから肉厚にしよう」だとか「この部分は取り除いても大丈夫だ」というような判断をして最適なボディを作成します。

下の写真がデザイン生成AIによって作成された車のフレームですが、人間には決して生みだせないものであることがわかりますね。

車のセンサでデータを収集
出典:(C)TED COMPANY INC.

おわりに

AIを利用した3Dモデリングはいかがだったでしょうか? 今回はふたつの例を挙げましたが、この他にも航空機や橋の設計などさまざまな分野でこの技術の開発が進んでいます。難しい操作をしなくても、簡単に3Dモデリングができる時代がくるかもしれません。


石川 慎一

投稿者の記事一覧

宮崎県出身、青学理工学部の大学3年生です。ライター経験は少ないですが、専門分野の知識を交えながら、読みやすく分かりやすい記事を作成します。

関連記事

  1. これがないと始まらない。3Dデータを開くためのフリーソフトまとめサムネイル画像 【保存版】3Dデータを開くためのフリーソフト6選!失敗しない選び…
  2. 【直感的に使えることがメリット】3Dモデリングソフト「Metasequoia(メタセコイア)」の機能と特徴とはサムネイル画像 3Dモデリングソフト「Metasequoia(メタセコイア)」の…
  3. 【すべて無料】フリーの3DCAD・3DCGモデリングソフトまとめ 【最新版】無料の3DCAD・3DCGソフト9選まとめ!作り方の手…
  4. ワイヤーフレーム 、サーフェス 、ソリッドの違いって?
  5. 初心者でも使える!入り口に使える3Dモデルソフトを紹介
  6. 【Fusion 360】スカルプトモデリングの基本 スカルプトで複雑な曲面を作成しようサムネイル画像 【Fusion 360】スカルプトモデリングの基本 スカルプトで…
  7. 3Dモデルを表示したい時に使いたいソフト3選
  8. 3Dデータ形式のPODファイルって何? 特徴や用途を解説します!…

新着記事

  1. ARマーカーのアイキャッチ画像
  2. 3dモデル 依頼 相場のアイキャッチ画像
  3. 【制作事例】VR野球ゲームのバット型コントローラーを制作しましたサムネイル画像
PAGE TOP