3D広告

3D広告のアイキャッチ画像

3D広告とは?仕組みや広告事例を徹底解説!

近年で注目を集め、SNSでも話題となっている屋外広告の一つに『3D広告』があります。

3D広告は、日常的にスマホで動画を視聴している皆様にとっても、強いインパクトを与え、興味を引きやすく記憶に残りやすいのが特徴です。

しかし、3D広告は設置場所によって効果が異なるため、適さない場所に設置すると「3Dに見えない」「期待した広告効果が得られない」などのリスクが生じます。

そこでこの記事では、3D広告の概要や仕組み、設置に適している場所・適していない場所を徹底解説します。

また、3D広告の事例も詳しく解説するので、導入の参考になれば幸いです。

この記事で分かること
・3D広告の概要
・3D広告の仕組み
・3D広告の設置に適している場所
・3D広告の設置に適していない場所
・3D広告の事例3選

3D広告とは?

3D広告とは、3Dメガネなどのデバイスを使わず、錯視を利用して画像を立体的に見せる手法を用いた広告です。

新宿の巨大な猫の例のように、LEDディスプレイを使用して奥行き感のある立体的な映像を見せる動画広告のことを3D広告と呼びます。

湾曲したLEDディスプレイを使用することで、平面に表示された画像を立体的に見せる技術が採用されています。

駅前や通行量の多い交差点など、待ち合わせをする人が集まる場所との相性が良く、立ち止まっている人々に強いインパクトのある広告を提供し、効果的に情報を伝えることができます。

また、3D広告そのものが目を引くコンテンツになっているため、上記のようにSNSで面白い広告として拡散されやすいという特徴もあります。

3D広告の仕組みは?

3D広告は、視覚の『錯覚』を利用しているため立体的に見える仕組みになっています。

錯視とは・・・視覚が実際とは異なる情報を捉える現象で、トリックアートなどでも応用されています。

3D広告では、湾曲したLEDディスプレイを用いて錯視を引き起こしやすい設計がなされています。

正面と側面の継ぎ目が見えないため、映像を視聴するとディスプレイの端が認識されず、画面に奥行きを感じさせる映像技法が使用されています。

ただし、3D広告は立体的に見える位置が限定されており、視点によっては2Dに見えることもあります。

以下の2つの投稿の写真は異なる位置から撮影されており、立ち位置によって見え方が変わることが示されています。

一般的には、3D広告は人が集まりやすい特定の位置から立体的に見えるように設計されています。

3D映像の制作ノウハウがあれば、自主制作して広告媒体に納品することも可能です。

ただし、建物の高さや視認角度を考慮して錯視効果を最大限に引き出すための計算が必要であり、高度な技術と経験が求められます。

3D広告はどこに設置するのが良い?

3D広告は、広告の内容や狙うターゲット層によって最適な場所が異なります。

そのため、3D広告を設置する際は設置場所を慎重に選ぶ必要があります。

そこでここでは、3D広告の設置に適している場所と適さない場所を紹介します。

3D広告の設置を考えている方は、是非参考にしてください。

3D広告の設置に適している場所

3D広告の設置に適している場所は、『徒歩の人通りが多いエリア』や『長時間滞在できるスイートスポット』が挙げられます。

例えば、「徒歩の人通りが多いエリア」として駅周辺が挙げられます。

車や電車ではスイートスポットを一瞬で通過してしまうため、3D効果が充分に発揮されないことから、徒歩での通行が多いことが重要です。

3D広告におけるスイートスポットとは・・・3D効果が最も綺麗に見える位置や範囲のことを指します。

また、人通りが少ない場所では広告効果が期待できないので注意が必要となります。

「長時間滞在できるスイートスポット」としては、待ち合わせ場所や信号待ちの多い交差点が適しています。

例えば、渋谷スクランブル交差点付近やJR大阪駅などが長時間滞在されるスイートスポットとして有名です。

これらの場所では多くの人が立ち止まるため、3D広告の効果が発揮されます。

さらに、喫茶店の窓側席や喫煙所など、特定の客層をターゲットにした広告を企画するのも一つの方法です。

3D広告の設置に適さない場所

次に、3D広告の設置に適さない場所としては、『徒歩での人通りが少ない場所』や『スイートスポットに長時間滞在が難しい場所』が挙げられます。

「徒歩での人通りが少ない場所」では、立ち止まって見ることが困難なため、3D広告の効果が低くなります。

人通りが多い場所でも、交通量の多い道路や電車内など、立ち止まることが難しい場所での3D広告は適していません。

また、「スイートスポットに長時間滞在が難しい場所」も、広告を見る時間が十分に確保できないため、設置には不向きです。

スイートスポットに長時間滞在が難しい場所は、例として以下のような場所が考えられます。

スイートスポットに長時間滞在が難しい場所
・人通りが多すぎて立ち止まると妨げになる場所
・交差点の中央
・人が集まると苦情が来る可能性がある場所(お店や施設の前など)

3D広告を設置する際には、『徒歩での人通りが多く、スイートスポットに長時間滞在が可能な場所』を選ぶようにしましょう。

3D広告の事例3選

ここでは、3D広告が実施された事例を紹介します。

3D広告の事例

1.巨大猫の3D動画が話題の『クロス新宿ビジョン』
2.JR大阪駅に出現した巨大ヒョウ『アカツキ』
3.SNSで話題を呼んだ渋谷の3D『秋田犬』

それでは1つずつ紹介します。

1.世界中に拡散された巨大猫の3D動画が話題の『クロス新宿ビジョン』

『クロス新宿ビジョン』の3D映像
出典:Omnibus Japan

株式会社クロススペースが委託し、株式会社マイクロアドデジタルサイネージと株式会社ユニカが共同で運営する『クロス新宿ビジョン』は、2021年7月12日(月)より本放映を開始しました。

『クロス新宿ビジョン』は、新宿駅東口駅前広場という非常に立地条件の良い場所にあり、国内唯一の150㎡超級の4K相当画質を誇る湾曲ディスプレイを備えています。

3D動画などの先端表現手法を活用したこの新しいビジョンは、多くの注目を集めています。

7月1日からの仮放映期間中に「巨大猫」の3D動画が放映され、SNS等を通じて大きな反響を呼び、国内外に広く拡散されました。

今後も、巨大猫の動画シリーズの制作など、新しい映像手法を取り入れたコンテンツを展開していく予定となっています。

X(旧Twitter)では、巨大猫が出現する3D広告『クロス新宿ビジョン』に対して、多くのコメントが寄せられていました。

こちらの投稿では、2024年6月10日に実施されているクロス新宿ビジョンの3D広告を見た方が動画付きツイートをしていました。

添付されている動画を見ると、三毛猫の後ろ姿が表示された後に、魔法つかいプリキュアの3D広告も流れていることが確認できます。

また、2024年6月20日には『クロス新宿ビジョン』公式Xが、7月5日から公開が予定されている「温泉シャーク」のスペシャル3D映像を公開しました。

3D映像を見ると、まるで近くをサメが泳いでいるかのような臨場感を味わえます。

「新宿駅東口の巨大猫の3D動画」は、現在でも国内外から大きな注目を集め、認知度向上に大きく貢献しています。

2.JR大阪駅に出現した巨大ヒョウ『アカツキ』

巨大ヒョウ『アカツキ』の3D映像
出典:トンガルマン株式会社

2022年9月28日、JR西日本コミュニケーションズと大阪のデジタル制作会社トンガルマンは、JR大阪駅前広場のスクリーンに巨大なヒョウの3D映像を登場させました。

このイベントでは、大阪駅唯一の音が流せる大型スクリーンで3D映像を放映し、その効果を検証することを目的としています。

この3メートルほどのヒョウ「アカツキ」は、大阪駅中央コンコース北側の暁の広場から歩く人々を観察しています。

3D映像で表現されたヒョウは、ウロウロと歩き回り、エスカレーターに乗る人々を覗いたり、ジャンプ台で大きなあくびをしたりと、ゆったりとした時間を過ごしています。

また、X(旧Twitter)では、JR大阪駅に現れたヒョウの3D映像に対して数多くのツイートが寄せられていました。

こちらの投稿では、巨大ヒョウの3D映像を見た人が「リアルで迫力があった!」「本物みたいで凄い!」など感動している様子が伺えます。

ツイートに添付されている動画を見ると、映像からも分かる立体感とヒョウのリアルなうなりが表現されており、近くに本物がいると感じさせられます。

この映像は他の広告映像の間に繰り返し登場するため、通行人は「ヒョウだ!」と驚き、スマートフォンを手に撮影のために待ち構える姿が見られました。

3.SNSで話題を呼んだ渋谷の3D『秋田犬』

渋谷の3D映像『秋田犬』の画像
出典:LUDENS

2021年夏、新宿駅東口の巨大な猫映像が話題となりましたが、今回は渋谷で3Dの秋田犬が注目を集めています。

8つのビジョンが連動するこのカラクリ時計映像は、現地での撮影者が多く、SNSでも大きな反響を呼んでいます。

この背景には、「コロナ禍で下を向きがちな状況でも、上を向いて明るい気持ちになってほしい」という願いがあります。

屋外広告を手掛ける株式会社ヒットは、国内初となる『DOOH特化型クリエイティブ制作』サービスを2023年6月に開始しました。

このサービスのPRを目的として、2023年6月26日から東京の渋谷駅前と首都高速道路沿い、大阪の戎橋にある大型ビジョンで巨大な秋田犬が飛び出す3D映像を放映しました。

X(旧Twitter)では、渋谷の3D映像『秋田犬』に対して、多くのツイートが寄せられていました。

こちらでは、渋谷の3D映像『秋田犬』が18時をお知らせした動画が確認できるツイートが投稿されていました。

動画からは、複数のビジョン(モニター)に秋田犬が表示され、時計を触っている様子などが映されていました。

他にも渋谷の3D映像に対して、「可愛い!」「いつ見ても癒される」など多くのコメントが届いており、広告媒体として大成功を収めています。

まとめ

本記事では、SNSで話題沸騰中の3D広告の概要や仕組み、広告事例を紹介しました。

3D広告は、3Dメガネなどのデバイスを使わず、錯視を利用して画像を立体的に見せる手法です。

駅前や通行量の多い交差点や、待ち合わせ場所付近が相性が良く、奥行きがあり立体感の映像を見せることで強いインパクトを持つため、効果的に情報が伝えられます。

また、3D広告はSNS等での拡散力が高いことから、現代で最も効率が良い広告手法と言えます。

渋谷や新宿などでは、定期的に3D広告を開催しているので、用事がある方や旅行で来た際には是非見てほしいと思います。


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