3Dモデリングは、ゲーム・アニメーション・建築・製造業など幅広い分野で活用されており、近年さらに需要が高まっています。
「バーチャルYoutuber(Vtuber)」と呼ばれる、3Dアバターを使用した配信を行う人が増えており、個人でも3Dデータを扱う機会が多くなりました。
3Dモデルは、専門業者が制作するのがほとんどですが、個人で制作を受注しているクリエイターも増えているため、発注する際は多数の依頼先を選択できます。
そこでこの記事では、3Dモデル制作の依頼費用相場や依頼先の種類について詳しく解説します。
・3Dモデルの制作依頼相場
・3Dモデル制作依頼会社に依頼する場合の費用相場
・3Dモデル制作の個人クリエイターに依頼する場合の費用相場
・クラウドソーシングサービスに依頼する場合の費用相場
・3Dモデル制作が可能なサイトとその費用相場
・3Dモデルの制作費用を安くする方法
目次
3Dモデルの制作依頼相場を徹底比較
3Dモデルの制作を依頼する先としては主に以下の3つがあげられます。
1.制作会社に依頼する
2.個人クリエイターに依頼する
3.クラウドソーシングサービスに依頼する
3Dモデル制作依頼先ごとの、それぞれの特徴を以下表にまとめました。
項目 | 3Dモデル制作会社 | 個人クリエイター | クラウドソーシングサービス |
---|---|---|---|
人型キャラクターの費用 | 50万~数百万円 | 10万~100万円 | 5万~30万円 |
動物キャラクター・家具・背景などの費用 | 10万~50万円 | 1万~10万円 | 数千~5万円 |
クオリティ | 高品質 | クリエイターによって差がある | クリエイターによって差がある |
対応スピード | やや時間がかかる | 比較的早め | クリエイターによって差がある、納期が読みづらい |
アフターサポート | 修正対応、品質保証してくれる場合が多い | クリエイターによっては対応可能 | 基本的には対応不可。ただしトラブル発生時はクラウドソーシング運営側が対応する場合あり |
特徴 |
・品質が担保されている ・複雑なデザインが製作可能 ・企業案件、本格的なゲームや映像作品向け |
・大手企業から独立した人や、有名作品の3Dモデル作成を担当した人がいるためクオリティが高い ・要望に対する柔軟性がある ・企業に依頼するよりコストが抑えられる ・過去に制作した3Dデータを販売している場合がある |
・比較的安価 ・副業で制作している人も多いので品質にはばらつきがある ・試作や簡易的な3Dモデル制作向け |
それでは、この3つについて1つずつ詳しく解説していきます。
制作会社に依頼する際の費用相場
3Dモデル制作会社は、モデリング専門のクリエイターが多数在籍しているため、幅広い要望に応えられます。
そのため、企業案件などの高品質なデータが要求される場合でも、一定のクオリティが担保されます。
予算内で制作したい、イラストから制作してほしい、短期間で納品してほしい、などの要望に合わせて提案を受けられます。
対応スピードはやや時間がかかる場合がありますが、細かいデザイン修正などにも対応してくれることが多くなります。
個人のクリエイターへ依頼する場合と比べると、費用は高くなる傾向があります。
個人クリエイターに依頼する場合の費用相場
3Dモデルの制作は、個人クリエイターにも依頼可能です。
大手の制作会社から独立した人や、有名作品の3Dモデルを制作している人が個人クリエイターとして活躍している場合があります。
クリエイター独自のデザインを求める人や、オリジナリティのある作品を制作したい場合に適しています。
クリエイターと直接コミュニケーションをとるため、密なやり取りが可能で、意見の食い違いが起こらないのがメリットです。
注意点として、納期はクリエイターの能力やスケジュールによって変わってくるため、進捗状況を細かく確認する必要があります。
クラウドソーシングサービスに依頼する場合の費用相場
仕事を発注したい人と請け負いたい人をマッチングさせるサービスである「クラウドソーシングサービス」を使って、3Dモデルの制作を発注できます。
比較的安価に発注できるのが特徴ですが、クオリティにはばらつきがあります。
クラウドソーシングサービスで3Dモデル制作を依頼する際は、過去の実績やポートフォリオ、口コミをチェックして発注依頼先を選択することが重要です。
クラウドソーシングのプラットフォームを介しての発注になるため、納品や支払いでトラブルが発生した際に運営がサポートしてくれる点は大きなメリットと言えます。
3Dモデルの制作依頼が可能なサイト5選と費用相場
ここでは、3Dモデルを制作依頼できるサイト5選とその費用相場を紹介します。
1.モデリー
2.ココナラ
3.ランサーズ
4.SKIMA
5.BOOTH
それでは、この5つのサイトについて1つずつ詳しく説明していきます。
モデリー|3Dモデルの制作・活用に特化した3Dコンテンツ制作会社

・幅広い用途に対応
・豊富な制作実績
・多様な素材からモデリング可能
・経験豊富なプロのモデラーが制作
・納得の価格、安定の品質
・サポート、サービスが優れている
「MODELY(モデリー)」は、株式会社メルタが運営する3Dモデル制作会社です。
株式会社メルタは、東京都墨田区にあり、2014年12月に設立されました。
3Dモデリングだけでなく、3Dに関するコンテンツであればVtuberの3Dアバター作成や3Dプリントなどジャンル問わず幅広く対応できるのが特徴です。
顧客の要望に応じて、企画・制作・運用まで一括での対応が可能で、単なる受託制作ではなく、提案からアフターフォローまでワンストップで請け負っています。
500件以上の実績があり、人気漫画の作画用3DCGデータや、ねぶた祭のねぶた3Dモデル、書籍に付属するARデータなど、さまざまな分野で技術協力しています。
費用は、ホームページで概算見積もりが作成可能です。
例えば、建物のAR用データだと8万円から、マスコットキャラクターのAR用30万円から、データだと人型キャラクターのVtuber用3Dデータだと110万円から、というように概算の費用がわかるので、発注の際の目安になります。
モデリーは、以下のような方におすすめです。
・予算の都合上、低コストで依頼したい
・3Dの知識がないが、3Dデータを作ってほしい
・指示通りのデザインが完成するか心配
・短納期の依頼だけど品質を保ちたい
3DCG制作が初めての方からベテランまで、全層におすすめのサービスを提供しています。
ココナラ|様々なジャンルを依頼できるプラットフォーム

「ココナラ」は、日本最大級のスキルマーケットです。
様々な知識やスキル、経験を売り買いできるプラットフォームで、制作系からコンサルティングまで幅広いジャンルのサービスが利用できます。
2025年現在では、「3Dモデリング制作」は1,000件近く出品されています。
費用はクリエイターによって様々ですが、簡易的な3Dデータ作成は5,000円から、Vtuber用の人型3Dモデル制作で30万円など、作成したい目的に合わせて検索可能です。
サービスを出品している人に対して評価を付けられる仕組みがあり、購入者のレビューを見ながら比較検討できるのが特徴です。
ランサーズ|代表的なクラウドソーシングサービス

「ランサーズ」は、日本で初めて作られたクラウドソーシングサービスです。
ビジネス向けの案件発注に特化しているサービスで、幅広いジャンルのプロに仕事を依頼できます。

2025年現在では、「3Dモデリング制作」を発注できるフリーランスが135人登録しています。
費用は様々ですが、3Dの背景モデリングで3万円から、Vtuber用の人型3Dモデル制作で40万円からといった金額で依頼可能です。
同サイトでは、過去実績数や評価、リピーター数が記載されているため、発注する際の目安になります。
SKIMA|イラストやデザイン分野のクリエイターが多く集まるスキルプラットフォーム

「SKIMA(スキマ)」は、クリエイターがイラスト・デザイン・文章などを販売できるプラットフォームです。
趣味から本業にしている人まで、幅広いクリエイターが登録しています。

2025年現在では、3Dモデリングに関する出品は292件以上ありました。
費用はクリエイターによって様々ですが、簡易的なキャラクターの3Dモデリングで5,000円、Vtuber用の人型3Dモデル制作で20万円といった金額で出品されています。
クリエイターごとに、過去実績数、評価、口コミが掲載されているので、発注数の多いクリエイターで検索といったことも可能です。
BOOTH|クリエイターが自身の作品を販売できるオールインワンマーケット

「BOOTH(ブース)」は、創作物を販売できるクリエイターズマーケットです。
誰でも気軽にイラストやグッズなどの創作物を売り買いできるのが特徴です。

2025年現在では、3Dモデリング制作に関する出品は4,147件ありました。
オリジナルのVtuber用人型3Dモデル制作で30万円程度の金額で出品されています。
制作済みのオリジナル3Dアバターが多く販売されているので、完成作品を購入したい人向けのプラットフォームとなっています。
3Dモデルの依頼費用を安くする3つの方法
ここでは、3Dモデルの制作依頼費用をできるだけ安く抑える方法について、3つのポイントに絞って解説します。
1.デザインをできるだけシンプルにする
2.できる限り自分で制作する
3.費用対効果の高い依頼先を見つける
それでは、この3つのポイントについて1つずつ詳しく説明します。
1.デザインをできるだけシンプルにする
デザインをできるだけシンプルにすることによって、3Dモデル制作に掛かる費用を抑えることが可能です。
例えば、人型の3Dモデリングでは、裾が動くようなドレスを着たキャラクターより、Tシャツのようなシンプルな服装のデザインのキャラクターの方が費用は安くなります。
ロングヘアやアクセサリーが多くついているキャラクターは、制作工数が増えるため、その分費用も多くかかってきます。
費用を安く押さえたい場合は、装飾の数を減らしたシンプルなデザインにするのがおすすめです。
2.できる限り自分で制作する
3Dモデリング作成には多くの工程があるので、できる限り自分で作業するのも費用を抑える方法です。
①デザインを決める
②三面図制作
③パーツ分け
④3Dモデリング制作
⑤表情・ポーズ作成
大まかに分けると上記の工程があり、3Dモデリングはできなくても、デザイン制作やパーツ分け、表情などのアニメーション追加は自分で対応できる場合もあるので、自作すれば費用を抑えられます。
3.費用対効果の高い依頼先を見つける
先述のとおり、3Dモデルの制作を依頼できる場所は数多く存在します。
しかし、依頼先によって費用・品質・納期・アフターフォローなどが大きく異なるため、自分の目的に合った依頼先を選択することが重要です。
依頼する際には、複数の制作会社から見積もりを取って比較することで、納得できる条件を見つけやすくなります。
3Dモデル制作会社「モデリー」は、幅広いデザインに対応できるクリエイターが多数在籍しており、提案から制作・サポートまでをワンステップで対応できる点が強みなので、依頼先を迷ったらまず問い合わせフォームより無料相談するのがおすすめです。
ホームページでは作りたいデザインを選択すると、概算で見積もり作成できるページがあるので、費用の参考になります。
3Dモデルの依頼はクオリティーと費用を考えて依頼先を見つけましょう
3Dモデルの制作方法は多数あり、外注する場合も様々な依頼先から選択が可能です。
基本的には、企業に依頼すればクオリティは高くなるが費用も高額になり、個人クリエイターに依頼すれば費用は抑えられるがクオリティは個人のスキルに左右されます。
予算と求める品質のバランスを考慮し、自分の目的にあった依頼先を見極めることが重要です。

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いくつかの質問に回答するだけで、概算の3Dモデル制作費用が分かります。
まとめ
本記事では、3Dモデル制作の依頼費用相場や依頼先の種類について説明しました。
3Dモデリングは、用途やクオリティレベルによって制作工程や費用が大きく異なります。
シンプルなモデルであれば比較的低コストで制作可能ですが、細部まで作り込む場合や、アニメーションを多くつける場合は、十分な納期と費用が必要になってきます。
また、フリーランスに依頼する場合・制作会社に依頼する場合など、依頼する先によっても料金体系が異なるため、事前の見積りや制作内容の明確化が重要です。
初めて3Dモデルを制作する場合は、過去実績や口コミなどをチェックし、信頼のおける企業やクリエイターに依頼するようにしましょう。

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