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8th Wall

【悲報】8th Wall、2027年2月でサービス終了へ

AR開発プラットフォームとして多くの開発者に支持されてきた「8thWall」が、約7年にわたる運営を経てサービスを終了することを正式に発表しました。

今回の決定について運営元は「非常に困難な判断だった」とコメントしています。サービス終了の背景には、急速に進化するXR業界の構造変化や、新たな技術戦略への転換があると見られます。

ただし、8thWallの技術が完全に失われるわけではありません。運営チームは現在、これまで蓄積してきた主要技術や開発ドキュメントをオープンソースとして公開する方針を検討中で、今後も開発者コミュニティへの貢献を継続する意向を示しています。

また、すでに同サービスを利用しているユーザーがスムーズにプロジェクトを引き継げるよう、開発中の機能に対してはサポートを継続するとともに、エクスポート機能の整備にも取り組んでいます。

今後の動向としては、8thWallの技術がどのように新たなプロジェクトや開発者の手によって進化していくのか、注目が集まります。業界全体に与える影響も小さくないと言えるでしょう。

8thWallが段階的にサービス終了へ、完全終了は2027年2月28日

8th Wall
出典:8th Wall

AR開発プラットフォームを提供していた8thWallが、すべてのサービスを2027年2月28日までに順次終了すると発表しました。

これにより、WebARを活用したプロジェクトやキャンペーン、ホスト型体験などのオンライン運用は、同日まで継続される予定です。

今回のサービス終了は急なサービス停止はなく、ユーザーには十分な移行期間が設けられています。

開発者は今後、プロジェクトの完了や成果物のエクスポートなど、必要な作業を段階的に進めることが可能です。

対象となるのは、8thWall Studio、Cloud Editor、Asset Labなど、同社が提供する全サービスです。

また、サービス提供終了までの期間中、オープンソース化されるコンポーネントやそのリリーススケジュールに関する最新情報も、順次公開される予定です。

すでに進行中のキャンペーンや公開中のプロジェクトについても、ホスティング期間中は影響なく継続できるとのことです。

AR開発者や関係者にとっては重要な節目となる発表であり、今後の動向に注目が集まっています。各プロジェクトの対応やデータの保存は早めに進めておくことが推奨されます。

8th Wallの想い

8thWallは、「拡張現実はあらゆる場所で、あらゆる人にとって機能するべきである」という理念からスタートしました。

この構想を現実のものとして築き上げてきたのは、世界中の開発者やアーティスト、そして物語を紡ぐクリエイターたちです。

彼らは各プロジェクトを通じて、ARの新たな可能性を引き出し、革新的な体験を生み出してきました。

同社は、こうした創造に携わった人々への感謝の意を示すとともに、これまで寄せられてきた信頼と情熱を誇りに感じている。

7年にわたる挑戦の歩みは、技術と表現の限界を押し広げる忘れがたい時間となった。

8th Wall、サービス終了までのスケジュールを発表

現在提供されているオンライン体験については、2027年2月までは通常通り利用が可能で、引き続きプロジェクトの作業やデータの保存なども行えます。この移行期間は、ユーザーが円滑に対応できるよう設けられたものです。

ここでは、8th Wallがサービスを終了するまでのスケジュールを記載します。

日付 内容 詳細
2026年2月28日 プラットフォームへのアクセス終了 この日以降、新規アカウントの作成、ログイン、プロジェクトやアセットの閲覧・編集などが行えなくなります。
2026年2月28日〜2027年2月28日 ホスティング継続期間 公開済み・ホスト済みのプロジェクトは引き続き閲覧可能ですが、ログインや編集はできません。
2027年2月28日以降 ホスティングサービス終了 ホスティングが完全に終了し、残っているデータはデータ保持ポリシーに基づいて削除されます。

また、ホスティング中のプロジェクトやキャンペーンについても、サーバーの稼働期間内は継続して実施されるとのことです。

今後、オープンソース化を予定しているコンポーネントや、利用可能な期間に関する詳細情報については、準備が整い次第、公式から随時発表される予定です。


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