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Silo 2026.0の画像

Nevercenter、Silo Blender Bridgeを搭載した『Silo 2026.0』をリリース

Nevercenterは、軽量で直感的な3Dモデリングソフト「Silo」の最新バージョン『Silo 2026.0』の提供を開始しました。

今回のアップデートでは、Blenderとの連携を可能にする新機能『Silo Blender Bridge』が搭載され、オープンソースソフトウェアであるBlender上でもSiloの高機能なモデリングツールを活用できるようになりました。

この新機能により、制作ワークフローの柔軟性と効率性が大幅に向上しています。

なお、Siloと同社が展開するリアルタイムレンダリングツール「Milo」については、バージョン2025.0以降の更新は現在確認されていません。

軽快に動作するサブディビジョンモデラーと統合型リアルタイムレンダリングツール

軽量で直感的に操作できるサブディビジョンモデラーと、それに対応するリアルタイムレンダリング機能を備えたツール「Silo」は、2003年の登場以来、シンプルかつ高効率なモデリング環境として高い評価を集めてきました。

ポリゴンおよびサブディビジョンサーフェスの編集に特化した洗練されたツール群を備え、既存の参照モデル上に新たな形状を描画できるトポロジブラシや、スピーディにUV展開を行えるインタラクティブなリアルタイムUVアンラップ機能も搭載されています。

このソフトウェアは、ゲーム開発やリアルタイム用途向けのローポリゴンモデルの制作はもちろん、ZBrushでのスカルプト作業の下地モデル作成にも適しており、GoZブリッジにも対応しています。

一時期は開発が停滞していましたが、Silo 2021の公開以降、再びアップデートが活発化。開発元のNevercenterは、Unreal Engineをベースとしたスタンドアロン型のリアルタイムレンダラー兼VRビューワー「Milo」も新たに展開し、表現の幅を広げています。

Silo2026.0で実装されたBlender連携ブリッジプラグイン

Silo2026.0では、SiloとBlenderを連携させるための新たな『SiloBlenderBridge』プラグインが追加されています。

Blender側で選んだオブジェクトをSilo上で直接編集でき、保存操作を行うだけで修正内容が自動的にBlenderへ反映されます。

両ソフトは中間ファイルとしてFBX形式を用いてデータを書き出す仕組みのため、従来必要だった手動のエクスポートやインポート作業を効率化する目的のプラグインとなっています。

ただし、Nevercenterの説明ではシンプルな編集であれば問題なく動作する一方、Blenderのモディファイアが正常に機能しなくなるなど、いくつかの制約が生じる可能性があるとしています。

同社は、ユーザーから寄せられるフィードバックを踏まえて、将来的には両アプリケーションをより直接的に接続する機能を検討していると述べています。


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