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World Creator 2025.3

ゲーム開発やVFX制作に対応した最新GPU地形生成ソフト『WorldCreator2025.3』がリリース

WorldCreatorは、地形や風景をリアルタイムで作成できる独立型のツールです。

プロシージャル方式で山や谷、湖、尾根、道などを自在に構築し、思い描いた景観を素早く組み上げられます。

色調やテクスチャの設定も直感的で、草木の配置まで含めて自然な環境を再現できます。

処理はGPU主体で動作し、編集内容が即座に画面へ反映されるため、制作過程を確認しながら調整しやすい点が強みです。

内蔵レンダリングエンジンはフォトリアル表現に優れ、グローバルイルミネーションや大気表現、影生成、被写界深度など多彩な効果を標準で利用できます。

また、外部で作成した3Dモデルの読み込みにも対応しています。

作成した地形データは主要なCGソフトで幅広く扱うことができ、BlenderやCinema4D、SideFXHoudini、Unity、UnrealEngine向けの専用ブリッジも用意されています。

これらを使えば、ワンクリックでシーンへ取り込めるため、他ツールとの連携もスムーズに実行可能です。

大手ゲームやVFX制作現場で採用されるGPUプロシージャル地形ジェネレーター

WorldCreatorは、プロのアーティストがプロシージャル処理と手動の編集作業を組み合わせて、リアルな地形を構築できるツールです。

レイヤー構造で作業を進められるため、高さの造形や地形の流れを直感的に調整でき、山脈や川、道路などの線状要素もベクターパスに沿って自然な形で生成できます。

また、侵食や堆積の挙動を再現する各種フィルターを適用することで、質感や表情を細かく整えられます。

さらに、内蔵のレイトレーシングレンダラーによって、編集内容を高品質なプレビューで即時に確認できる点も特徴です。

完成した地形は、OBJ・FBX・glTFなどの3D形式、または高さマップやフローマップを含む2Dテクスチャとして書き出すことができ、32ビットEXRにも対応しています。

主要なDCCツールやゲームエンジンへスムーズに持ち込めるため、制作パイプラインにも組み込みやすい設計です。

WorldCreatorは、BlizzardEntertainment、Crytek、BlurStudio、Cinesiteなど、国際的なゲームスタジオやVFX制作会社でも実際に活用されています。

WorldCreator2025.3でOctaneRender向けにORBX形式へ地形データを書き出す方法

WorldCreator2025.3では、OctaneRenderでの高品質なレンダリングを前提としたORBX形式のエクスポート機能が追加されています。

地形データを直接ORBXファイルとして書き出せるため、OctaneRenderを利用した制作環境にスムーズに取り込めます。

エクスポートしたデータは、Blenderや3dsMax、Cinema4D、Maya、Nukeなど、OctaneRenderの統合プラグインに対応した主要なDCCツールで扱えます。これらのアプリケーション上で地形表現を細かく調整しつつ、OctaneRenderのライティングやマテリアル設定を活かした表現制作が行いやすくなります。

WorldCreator2025.3で追加された主な変更点

WorldCreator2025.3では、地形制作の幅を広げる新たな編集機能が導入されています。

地形に開口部を描き込み、洞窟やトンネルの入口を自在に生成できるようになり、その位置情報をマスクデータとしてDCCアプリやゲームエンジンに渡すことが可能になりました。

さらに、地表の高低差を分かりやすく示す起伏図のエクスポートにも対応しました。

高度変化の視覚化や特徴的な地形デザインの作成に活用しやすく、制作工程の効率化にもつながります。

前バージョンのWorldCreator2025.2では、環境光やスカイライトに利用できるHDRI形式の地形レンダリング出力が追加されていました。

また、ArmaやDayZ向けのカスタムマップ制作に役立つXYZ形式やACS形式での地形エクスポートにも対応しており、ゲーム開発での運用性が向上しています。

ワールドクリエイター2025.2:HDRIレンダリングとXYZエクスポート

ワールドクリエイターについて取り上げた前回の内容に続き、BiteTheBytesは最新バージョンで地形データをHDRI形式として出力し、他のDCCツールで環境光やスカイライトとして扱える機能を実装しました。

これにより他ソフトとの連携性が大きく向上し、よりリアルなシーン構築が行えるようになっています。

また、2025.2アップデートでは、地形情報をXYZやACSといった形式でエクスポートする機能も追加され、ArmaやDayZなどのタイトル向けに独自のマップを制作したいユーザーにも適したワークフローが整備されました。

ゲーム用地形の制作からDCCでの背景作成まで、幅広い用途に対応する拡張が図られたアップデートとなっています。


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