Autodeskは、建築ビジュアライゼーションやモーショングラフィックス、VFX制作に活用される3Dモデリング・アニメーションソフト「3ds Max」の最新版となるバージョン2026.3を発表しました。
今回のアップデートは中規模の内容となっており、前バージョンである3ds Max 2026.2ほどコンパクトではありませんが、コンフォームモディファイアやマテリアルスイッチャー、USD(Universal Scene Description)、さらにArnoldレンダラー用プラグインなどに複数の調整が加えられています。
制作現場の実務に役立つ改良が施され、より柔軟な3Dワークフローが実現可能です。
モデリーで世界の魅せ方を再構築する
モデリーは幅広い用途の3Dコンテンツを制作するチームです。
プリレンダリングによる3DCG表現とリアルタイムレンダリングの両面からアプローチし、映像・ゲーム・Webなど多様な媒体で、クライアントのビジュアル表現を支えています。

モデリーは、高精度な3Dモデリング技術を核に、
プリレンダリングからリアルタイム、さらにはAR/VRなどのバーチャルプラットフォームまで、
多様な領域で“次元の高いリッチな体験”を創出しています。
キャラクター、背景、プロダクト、建築、VFXアセットなど、
ジャンルを問わず最適な形で再現・表現できる確かな造形力と技術力が強みです。
2000件を超える制作実績と、目的に応じた柔軟な提案力・対応力により、
多くのクライアントから信頼をいただいています。
3DCG制作、リアルタイムコンテンツ、VR/ARなどに関するご相談・ご依頼は、
ぜひお気軽にお問い合わせください。
3D Modeling:コンフォームモディファイアに新たな調整オプションを追加

3Dモデリングにおけるコンフォームモディファイアは、あるメッシュを別のメッシュの表面に沿わせる際に用いられる機能です。
この機能に、結果の微調整を可能にする「距離」と「フォールオフ」の2つの新しいコントロールが導入され、より柔軟な制御ができるようになりました。

Materials:アニメーション対応のマテリアルスイッチャー機能が新登場

マテリアルスイッチャーに「アニメーションマテリアルインデックス」機能が加わりました。
これにより、マテリアルインデックスアセットを使って複数のマテリアル表示を効率的に管理でき、最大で9,999種類のマテリアルを動的に切り替えることが可能です。
この新機能は、アニメーションと連動したマテリアルの切り替えを柔軟に制御できるため、より高度なビジュアル演出に対応できます。
3dsMaxのUSD機能が大幅改善―新リゾルバで読み込み問題を解消
3dsMax向けのUniversalSceneDescription(USD)プラグインにて、操作性と互換性がさらに向上しました。
新バージョンでは、[Shift]キーを押しながらプリムをドラッグすることで複製できるようになり、作業効率が大きく改善されています。
また、プリムの名称変更や削除、再度の親子関係の設定といった編集操作にも対応しました。
バージョン0.13では、アセット読み込み時のエラーを最小限に抑えるための新しいAssetResolverが導入されました。これにより、カスタム検索パスやトークンの指定が可能となり、アセット参照に関する問題が発生しにくくなっています。
加えて、USDインポーターはMaterialXマテリアルの参照をサポートし、USDエクスポーターではShellマテリアルの書き出しに対応しました。これらの機能追加により、3D制作ワークフロー全体の柔軟性と信頼性が高まりました。
3ds Max向けArnoldに新機能追加:レンダリング画像をAIでスタイル変換可能に
3ds Max用のArnoldレンダラーに新たな機能が追加され、レンダリング出力のスタイルをAIで変換できるようになりました。
最新版の統合プラグイン「MAXtoA 5.8.3.2」では、Arnoldコアがバージョン7.4.3へとアップデートされ、多彩な改善が施されています。
主な追加要素として、ONNXフレームワークを活用した新しい推論イメージャーが導入されました。この機能により、機械学習モデルを使ってレンダリング画像のスタイルを柔軟に変更でき、独自のビジュアル表現を実現できます。
さらに、グローバルライティングのサンプリング精度やボリュームレンダリングの処理速度も向上しており、全体的なパフォーマンスが大きく改善されています。
3ds Max 2026.3の新機能の全リストはオンラインドキュメントでご覧ください。
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