ニュース

Arnold 7.4.4のアイキャッチ画像

Autodesk、Arnold 7.4.4をリリース

Autodeskが、業界向け高品質レンダリングソフト「Arnold」の最新版となる『Arnoldバージョン7.4.4』を公開しました。

今回のアップデートでは、髪の質感や虹色の表面といった繊細な表現において描写精度が向上。さらに、シーン全体に自然な光のにじみを加えるブルーム効果を簡単に実装できる新機能が搭載されました。

あわせて、グローバルライトサンプリングの効率性も改善され、複雑なライティング環境でも高速なレンダリングが可能になっています。

モデリーで世界の魅せ方を再構築する

モデリーは幅広い用途の3Dコンテンツを制作するチームです。
プリレンダリングによる3DCG表現とリアルタイムレンダリングの両面からアプローチし、映像・ゲーム・Webなど多様な媒体で、クライアントのビジュアル表現を支えています。

モデリーは、高精度な3Dモデリング技術を核に、
プリレンダリングからリアルタイム、さらにはAR/VRなどのバーチャルプラットフォームまで、
多様な領域で“次元の高いリッチな体験”を創出しています。
キャラクター、背景、プロダクト、建築、VFXアセットなど、
ジャンルを問わず最適な形で再現・表現できる確かな造形力と技術力が強みです。
2000件を超える制作実績と、目的に応じた柔軟な提案力・対応力により、
多くのクライアントから信頼をいただいています。
3DCG制作、リアルタイムコンテンツ、VR/ARなどに関するご相談・ご依頼は、
ぜひお気軽にお問い合わせください。

Arnold7.4.4に新搭載された絞り『ブルームモード』

Arnold7.4.4では、レンズエフェクトイメージャーに新たなブルーム機能が追加されました。この機能は、光源が強いシーンで発生するリアルな光のにじみを再現するためのもので、上記の動画でもその効果を確認できます。

今回新たに搭載された「絞りブルームモード」は、実在の物理カメラが作り出すブルーム効果をシミュレートします。

特に、カメラの絞りに含まれるブレード(羽根)の枚数やそのカーブ形状を細かく調整できるため、より現実に近い光の表現が可能になっています。

髪の毛のレンダリング精度が向上、リアルなクローズアップ描写を実現

Standard Hairシェーダ
出典:Autodesk

3DCGの表現力をさらに高めるため、Standard Hairシェーダに新たな「精密モード」が追加されました。このモードでは、髪の1本1本を従来の平面ではなく円筒形状として捉えることで、クローズアップ時の描画精度が大幅に向上します。

レンダリング処理には従来の近似モードと比べて約10~30%の時間が必要になりますが、特にアップのシーンにおいてはより自然でリアルな質感を再現できます。なお、以前の描画結果を再現したい場合には近似モードを継続して使用することも可能です。

さらに、「アダプティブモード」も新たに搭載されました。このモードでは、視点に応じて髪の描写方法を自動的に切り替えます。具体的には、カメラに近い髪には高精度な描写を適用し、遠景では描画負荷の少ない近似方式を使うことで、品質と処理時間のバランスを最適化します。

このように、描画モードの進化により、ヘアレンダリングにおけるリアリティと効率性が大幅に向上しています。特に映像制作やゲーム開発の分野では、より洗練された髪表現が求められる場面で活用が期待されます。

OpenPBRサーフェスの薄膜の改良の画像
出典:Autodesk

マテリアルと照明の最新改善点について

texture_auto_generate_txスピードアップの画像
出典:Autodesk

虹色の表面表現に関連して、OpenPBRマテリアルにおける薄膜処理がより物理的な正確性を持つよう調整されました。これによりレンダリング時のエネルギー効率も向上し、よりリアルな質感が再現可能となっています。

照明に関しても複数の新機能が導入されています。具体的には、メッシュライトが影を投影するかどうかを選択できる機能が追加され、演出の自由度が向上しました。

また、ランプや負の密度値を持つライトブロッカーにも対応し、より柔軟なライティング表現が可能になっています。

パフォーマンスの大幅向上

最新のグローバルライトサンプリングでは、クワッドライトおよびディスクライトにおけるスプレッドパラメータが適切に反映されるようになりました。

これにより、スプレッド値が小さいシーンにおけるレンダリングノイズが軽減され、画質と処理効率の両面で改善が図られています。

オートデスクの発表によると、特に複雑な照明環境下では最大6倍の高速化を実現しており、一般的な4灯構成のテストシーンでも約1.4倍の速度向上が確認されています。

さらに、TXファイルの検証や不足ファイルの自動生成処理も最適化されており、とくに高性能なマルチコアCPUを搭載したWindows環境においては、レンダリング開始までの時間が短縮されています。

GPUレンダリング機能とノイズ除去機能の強化

GPUレンダリングに関する機能改善が実施され、モーションベクターシェーダーがGPUに正式対応しました。これにより、CPUとGPU間でのパラメータオーバーライドが統一され、より安定した描画処理が可能となっています。

また、インスタンスを描画する際のGPUメモリ消費が最適化され、パフォーマンス効率が向上しました。

さらに、Intelが開発した高品質ノイズ除去技術「OIDN(Open Image Denoise)」が、最新世代のNVIDIA Blackwell GPUおよびAMD RDNA 4 GPUに対応。これにより、次世代GPU環境においても高速かつ高精度なデノイズ処理が行えるようになりました。

統合プラグインのサポート

Arnoldレンダラーに対応した各統合プラグインがアップデートされ、新機能への対応が強化されました。3D制作ツールごとの最新バージョンは以下の通りです。

・3ds Max:MAXtoAがバージョン5.8.4へ更新
・Cinema 4D:C4DtoAが4.8.5にアップグレード
・Houdini:HtoAが6.4.5へ対応
・Katana:KtoAは4.4.4へ刷新
・Maya:MtoAが最新の5.5.5に対応

各プラグインはArnoldの新しい機能とパフォーマンス向上に最適化されており、より高品質かつ効率的なワークフローが実現できます。


関連記事

  1. Advanced Facial Blendshape Networks Gnomon Workshop、Advanced Facial …
  2. Clothy3Dのアイキャッチ画像 無料ツール『Clothy3D』は、3Dキャラクターに衣服を自動フ…
  3. OctaneRender 2026.1 Otoy、OctaneRender 2026.1をリリース|3D…
  4. Substance 3D Painter 11.1のアイキャッチ画像 Adobe、Substance 3D Painter 11.1を…
  5. Fluid Flow『溶岩や砂』のペイント画像 Blenderシーンに溶岩や砂を描画可能なアドオン「Fluid …
  6. Corona 14のアイキャッチ画像 Chaos、3ds MaxとCinema 4D向けのCorona…
  7. Silo 2026.0の画像 Nevercenter、Silo Blender Bridgeを…
  8. Open HDRIから25個の『29K HDRI』を無料でダウン…

新着記事

  1. 3dプリンター 作れるもののアイキャッチ画像
  2. 「Unity データ変換」のアイキャッチ画像
  3. 【制作事例】VR野球ゲームのバット型コントローラーを制作しましたサムネイル画像
PAGE TOP