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Foundry、コンポジットソフトNukeの最新バージョンとなる『Nuke17.0』をベータ版として公開

Foundryは合成ツールNukeシリーズの最新バージョンとして、Nuke17.0のベータ版を公開しました。

今回のアップデートでは、Nukeと上位版のNukeXで採用されているUSDベースの3D合成環境が大きく刷新されており、特に投影処理を扱うワークフローが大幅に改善されています。

また、編集機能を備えたNukeStudioではタイムライン上の注釈システムが新しく生まれ変わり、表示まわりの視認性や操作性が向上しています。

なお、正式版のリリース前につき仕様が変わる可能性があるとして、Foundryはベータ版デモ動画の埋め込みを控えるよう案内しています。

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アーティストフレンドリーな「近代化された」USD ベースの3D合成システム

Nuke14.0で導入されたUSDbasedの3D合成システムは、マットペイント作業や投影ワークフローをより扱いやすくすることを目的として発展してきましたが、Nuke17.0では一段と大規模な改良が施されます。

今回のバージョンでは、USDデータの読み込み方法から編集手順、カメラやライト、マテリアル設定に至るまで幅広い領域が見直されています。

共通テーマ

1.アーティストが作業を始めるまでの待ち時間を縮める仕組み
2.既存ワークフローの効率化と合成向けの最適化
3.ライブデータを活かした柔軟な作業環境の拡張

そのため個別の追加機能を細かく抽出するのは難しいものの、リリースノートを確認すると開発方針に共通するテーマが明確に見えてきます。

1.アーティストが作業を始めるまでの待ち時間を縮める仕組み

Nuke14.0で導入されたUSDベースの3D合成システムは、Nuke17.0で大幅な改良が行われています。

今回のアップデートでは、アーティストが作業に着手するまでの負荷を抑える点が重視されています。

新しいインポートダイアログでは、ペイロードの読み込みやアンロード、個別プリムの有効化と無効化を事前に選択でき、3Dビューアでの処理負担を低減できます。

必要なデータだけを絞り込んで取り込めるため、作業開始までのタイムロスが最小限になります。

2.既存ワークフローの効率化と合成向けの最適化

今回のアップデートでは、既存ワークフローの合理化も大きなポイントです。

従来はレイアウト寄りだったUSDデータ操作が、合成作業に適した形に見直されています。

特にカメラやライトの設定が扱いやすくなり、アーティストが求める合成志向の編集がスムーズに行えるよう調整されています。

これにより合成作業に必要な情報へ直感的にアクセスでき、ショット処理の全体効率が向上します。

3.ライブデータを活かした柔軟な作業環境の拡張

Nuke17.0では、ライブデータをより広く活用できる環境が整備されています。

インポート前にベイク処理を行う必要がなく、AxisやCamera、LightノードがUSD属性のライブデータに対応しました。

これによりNuke内で完結できる作業領域が広がり、外部ツールに頼らずに設定調整やデータ確認が行いやすくなります。

ライブデータの活用は、制作フロー全体の柔軟性を大きく引き上げる要素になっています。

Nuke17の新機能概要:USD・MaterialX対応が大幅拡張

Nukeシリーズでは、USDやMaterialX形式のデータを扱うための新しい3Dノードが追加され、外部アセットをより柔軟に取り込めるようになりました。

特にGeoEditCameraノードを使うと、USDステージから読み込んだカメラ情報をNuke内部で直接調整でき、従来のようにCameraノードへ複製して編集する手間が不要になります。

また、USDライトを制御するために4種類のGeoLightノードが新たに実装されました。

eoDistantLight、GeoDiskLight、GeoDomeLight、GeoSphereLightが用意されており、Nuke標準のDirectLight、SpotLight、PointLight、EnvironmentLightに相当する操作性を備えています。

さらに、Nuke17.0ではMaterialXのサポートが開始され、MtlXStandardSurfaceノードを利用してMaterialX準拠のスタンダードサーフェスをジオメトリへ割り当てることが可能になりました。

割り当てたマテリアルはHydraビューアで確認でき、最終的な描画はScanlineRender2で実行できます。

これらの更新により、合成工程でもライティングやルックデベロップメントに使われる標準サーフェスを忠実に再現でき、外部ツールとの往復作業を最小限に抑えることが期待できます。

Nuke Studio:刷新された「芸術的な注釈」システム

NukeStudioでは、タイムライン上で利用する注釈機能が大幅に見直され、より表現力の高い描画が行えるようになりました。従来の簡易的なメモ書きや文字入力だけではなく、視覚的に伝わりやすいアート寄りの注釈を追加しやすくなっています。

新しい描画ブラシには、サイズや不透明度、硬さを個別に調整できるコントロールが用意され、作業内容に合わせた線表現が行いやすくなりました。

ペイント機能にはスポイトによる色取得やブレンドモードも加わり、細かなニュアンスを反映した描画が可能です。

さらに、覆い焼きや焼き込みといった専用ブラシ、消しゴムブラシも利用できます。

加えて、刷新された注釈パネルでは、特定のフレームだけに注釈をつけるか、イン/アウト範囲全体に設定するか、または一般的なコメントとして扱うかを選択でき、制作フローに合わせた運用がしやすくなっています。

Nuke、NukeX、Nuke Studio:ワークフロー改善・パフォーマンス向上・パイプライン最適化の最新アップデート

Nuke 16.0で導入されたマルチショットコンポジット機能の基盤となる「グラフスコープ変数(GSV)」に関して、ワークフロー全体の使いやすさと処理速度がさらに強化されました。

これにより、複雑なプロジェクトでも一貫した制御と高い作業効率を実現しています。

レンダリング性能も大幅に向上しており、ディープデータの書き出しは従来比で最大1.88倍高速化。画像を拡大処理するTVIScaleノードでは、GPU使用時に最大98倍、CPUでも最大26倍のスピードアップが可能になりました。

加えて、OFXプラグインにおける解像度制限が撤廃され、出力解像度はソフトウェア側の制約ではなく、ユーザーのマシン性能に応じて決定される仕様に変更されました。これにより、4Kや8Kといった高解像度プロジェクトへの対応力が大幅に向上しています。

Nuke 17.0では、ACEScgおよびOCIO Studio構成が標準搭載され、ACES 2.0のネイティブサポートにも対応。また、VFX Reference Platformの最新仕様であるCY2025準拠のサポートも行われており、業界基準に即した制作環境が整えられています。

さらに、Windows環境においてはMOV形式の入出力に対応するNotchLCコーデックが新たにサポートされました。HDRデータに対応するYCbCr変換もMOVリーダーおよびライターで使用可能となり、カラー精度を保ったままの高度な編集作業が実現します。


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