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RealityScan Mobile 1.8

Epic Games、RealityScan Mobile 1.8リリース

EpicGamesは、AndroidとiOSで利用できる無料のモバイル写真測量アプリの最新版RealityScanMobile1.8を公開しました。

今回の更新では、ARを使った撮影サポートや背景を自動で取り除く機能を備えた新しいプリセットモードが追加され、スキャンデータを手動で調整するための編集ツールも強化されています。

要求の少ないタスク向けの無料モバイル3Dスキャンアプリ

RealityScanMobileは、スマートフォンやタブレットで撮影した複数の画像から立体モデルを生成する無料アプリです。

対象物をカメラで記録するだけで、AR制作やゲーム用アセット、各種3D制作に活用できるテクスチャ付きモデルを作成できます。

生成されたデータは一般的な3Dファイル形式で出力され、3dsMax、Blender、Cinema4D、Maya、Unity、UnrealEngineなど主要なDCCツールやゲームエンジンでそのまま利用できます。

RealityScanMobile1.8:新撮影モード搭載とメッシュ編集機能の強化

RealityScanMobile1.8では、撮影効率と仕上がり精度を引き上げるために複数の新機能が追加されています。

スキャン対象の表面にポイントクラウドが重ねて表示され、撮影が不足している部分を可視化できるARガイダンスモードが新たに使用できるようになりました。

オブジェクトモードでは、対象物を読み込んだ段階で背景を自動的に取り除く処理が行われ、不要な範囲が混ざりにくくなります。

作成された3Dメッシュを調整したい場合には、不要な形状を直感的に選択して消去できる投げ縄選択と長方形選択の2種類の編集ツールが利用可能です。

精密なクリーンアップが行いやすく、仕上げ作業の時間短縮にも役立ちます。

さらに、ターンテーブルでの撮影を想定したキャプチャ間隔タイマーや、暗い環境でのスキャンを補助する連続ライトモードも追加されています。

これらの機能により、多様なシーンで安定したスキャン品質が得られます。

ワークフローとエクスポートの改善

ワークフローとエクスポートの改善をテーマに、機能全体の使いやすさが向上しています。新たに追加されたカラーオーバーレイは、画像のどの部分にピントが合っているかを直感的に把握できる仕様になっており、編集作業の精度向上に役立ちます。

加えて、生成された3Dメッシュを扱いやすくするためのビューポートコントロールが刷新され、操作性が大きく向上しています。

さらに、ユーザーは3Dプリント用途に最適化された防水メッシュを作成できるようになりました。

従来の非防水メッシュよりもアーティファクトの発生を抑えられるため、安定した出力を求める場合に有用です。

システム要件とライセンス条件

RealityScanMobile1.8は、Android7.0以降とiOS16.0以降、iPadOS16.0以降で利用可能です。

個人利用だけでなく商用目的でも無料で使える点が特徴です。

EULAでは、EpicGamesがユーザーのスキャンデータを製品やサービスの向上に活用できる権利が示されていますが、アプリの設定画面からデータ利用を停止する選択が可能です。

RealityScanMobile1.8の新機能一覧

RealityScan Mobile
RealityScan Mobile
開発元:Unreal Engine
無料
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