Beebleは、最新バージョンとなるAIモデル『SwitchLight 3.0』を公開しました。
これは、映像データからPBR(物理ベースレンダリング)用のテクスチャマップを生成できる高度なツールです。
この新モデルでは、ビデオ映像のライティング調整(再照明)や、他のCG制作ソフトで活用可能な高品質なPBRテクスチャの書き出しが可能になりました。
従来モデルに比べて、ディテールの再現性が向上しており、ノイズや破綻の少ない出力を実現しています。
SwitchLight 3.0は、オンラインで使える「Beeble」のWebアプリに加え、ローカル環境での処理に対応したデスクトップ版『Beeble Studio』でも利用可能です。
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VFXやモーショングラフィックス制作に革新をもたらす注目のAI再照明技術
Beebleが提供する先進的なAI再照明テクノロジーは、ライブアクション映像をまるで3Dシーンのように再構築し、照明の調整を可能にします。
この技術では、映像内に映し出された環境や物体の情報をもとに、PBR(物理ベースレンダリング)テクスチャのパスを仮想的に生成します。これにより、リアルな光の反射や陰影の再現が行えます。
生成されたデータは、外部のDCCツールやコンポジットソフトへエクスポートできるほか、Beebleの専用プラットフォーム上で直接編集・活用することも可能です。
ソース映像のディテールを高精度で保持し、アーティファクトの発生を最小限に抑える技術
SwitchLight3.0は、従来のバージョンと異なり、実際の映像モデルとして設計されています。
これまでのSwitchLight2.0では、各フレームを個別に処理し、別工程でちらつき軽減処理する仕組みでしたが、最新の3.0では複数フレームを同時に解析することで、時間軸における映像の安定性を大幅に向上させています。
また、学習に使用されるデータセットは従来比で10倍に拡大されており、表情のしわや髪の毛などの繊細なディテールをより正確に再現できます。
開発者のBeeble氏によると、新モデルではゴーストやノイズといった視覚的な乱れが大きく軽減され、映像の品質が大幅に改善されているとのことです。
有料プラン利用者のデータはAIの学習対象から除外
Beebleは、AIトレーニングに使用するデータの収集方針について、公式のFAQページで詳しく説明しています。
無料アカウントからアップロードされたコンテンツは引き続き学習に利用される可能性がありますが、有料サブスクリプションを利用しているユーザーが作成したデータについては、過去の報道を受けて現在はAIモデルのトレーニング対象から除外されています。
この変更により、有料ユーザーのプライバシー保護がより強化されています。
価格とシステム要件
Beeble Studioは、Windows 10以降の環境に対応しており、動作にはNVIDIA製のGPUが必要となります。
提供形態はサブスクリプションのみで、買い切りプランはありません。
年間売上が20万ドル未満の個人クリエイターや小規模スタジオを対象とした「インディー」プランは年間504ドル、一般向けのスタンダードプランは年額3,000ドルで提供されています。
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