3Dモデルは、映画やアニメ、ゲームなど多岐に渡って利用され、昔に比べてよりリアルな描写が可能になりました。
また、ソフトをダウンロードして勉強すれば、一般の方を始め、誰でもオリジナルの3Dモデルが作成できます。
皆さんの中にも、自分で3Dモデルを作成してみたいと思った方がいると思いますが、慣れてしまえば簡単に作れてしまいます。
そこでこの記事では、初心者でも分かりやすいステップで、3Dモデルの作り方を丁寧に解説していきます。
また、有料版・無料版両方のおすすめソフトも詳しく紹介しているので、参考にしてください。
・3Dモデルの作成手順
・3Dモデル作成で推奨されるパソコンスペック
・無料で利用できるおすすめ3Dモデルの作成ソフト
・多機能な有料版おすすめ3Dモデル作成ソフト
・3Dモデル作成における専門用語集
・3Dモデル依頼におすすめの業者
・メタバースの実用化に伴って可能性が広がる3Dモデルについて
目次
3Dモデルの作成方法
ここでは、3Dモデルの作成方法を手順通りに1つずつ解説していきます。
1.3D化するモデルの三面図を準備する
2.モデリングする
3.テクスチャ・マテリアルを設定する
4.リギング作業を行う
5.3Dデータファイルをレンダリング(書き出し)する
それではここから、3Dモデルの作成手順を1つずつ詳しく紹介するので、自分で3Dモデルを作りたい方は参考にしてください。
1.3D化するモデルの三面図を準備する

3Dモデルを作成する始めの段階は、三面図の準備から始めましょう。
通常は、正面、側面、上面の三方向から描写しますが、人物の場合は、正面、横顔、背面の三方向が一般的です。
また、パース(遠近法)のない図の方が、下絵として使いやすくなります。
さらに、複雑な形状を3D化する際には、他の角度から見た図も追加で用意することが推奨されます。
三面図がなくても3Dモデルを作成できますが、正確で詳細なモデルを作るためには、三面図を用意することが望ましいとされています。
2.モデリングする
三面図が完成したら、次のステップはモデリングです。
最も一般的なモデリング手法としては「ポリゴンモデリング」が挙げられます。
ポリゴンモデリングでは、三面図をガイドとして使用し、x軸やz軸に頂点を配置し、それらを線で繋げて形状を作成していきます。
一度作成したオブジェクトも、頂点の位置を調整したり、頂点間に新しい頂点を追加することで、曲線を擬似的に表現可能です。
ただし、初心者の方はポリゴンや頂点を過剰に作りすぎないように注意が必要です。
ポリゴン数が多すぎると操作が複雑になり、作業が難しくなるため、最初は少なめに設定するのがおすすめです。
また、ポリゴンモデリング以外に、「スカルプティング」と呼ばれる別のモデリング手法もあります。
スカルプティングは、繊細で細やかな形を作るのに適していますが、ゲームなどに使用する際には特別な処理が必要となることがあるので注意しましょう。
3.テクスチャ・マテリアルを設定する

モデリングによって形状データを作成した後、次に行うのは『テクスチャやマテリアル』の設定です。
これにより、3Dモデルに色や質感を加えたり、透明度を調整したりして、無機質なモデルにリアリティを持たせます。例えば、色を付ける作業は『カラーマップ』、質感を加える作業は『テクスチャマッピング』、透明度を設定する場合は『透過マッピング』といった具合に、設定内容によって作業の呼び方が変わります。
4.リギング作業を行う

テクスチャやマテリアルの設定が完了したら、リギング作業を行います。
モデリングに加えてテクスチャやマテリアルを設定することで、3Dモデル自体は完成します。
しかし、この状態ではキャラクターを自由に動かせず、ただ立っているだけの状態になります。
そこで、リギングという工程を通して、キャラクターを動かすための仕組み(リグ)を作成します。
リギングでは、まずキャラクターにボーン(ソフトによっては『スケルトン』や『バイブ』とも呼ばれます)を配置し、リグを作ります。
その後、キャラクターが動いた際に不自然に見えないように細かく調整します。
これにより、ボーンを操作して3Dモデルを自由に動かすアニメーションが可能になります。
なお、リギング作業を専門に行う人のことを『リガー』と呼びます。
5.3Dデータファイルをレンダリング(書き出し)する

最後に、3Dデータを2Dの静止画や動画として出力するレンダリング作業を行います。
レンダリングによって画像や映像を生成できますが、特に映像の場合は多くの時間を要します。
そのため、作業中にテクスチャの設定段階で簡易的なレンダリングを何度か行い、最終的な調整を経て仕上げるのが一般的な手法になります。
3Dモデル作成用のパソコンスペックの目安
3Dモデルの制作には、基本的にパソコンを使うことが推奨されています。
スマートフォンでも作成は可能ですが、利用できるツールや操作性が異なるため、特に本格的な制作を目指す場合はパソコンを利用しましょう。
ただし、3Dモデルを作成するためのパソコンには、必要最低限のスペックが求められます。
3Dモデル制作用のパソコンを選ぶ際には、以下の表を参考にして選定してください。
項目 | 推奨スペック |
CPU | Intel Core i7 以上 または Ryzen 7 以上 |
メモリ | 32GB 以上 |
ストレージ | 1TB SSD (作業データを保存するための容量) |
GPU | NVIDIA RTX 3060 以上 (GPUメモリ 8GB以上) |
ディスプレイ | 解像度1920×1080 以上 (可能であれば4K対応) |
冷却システム | 優れた冷却性能 (長時間のレンダリングに対応するため) |
スペックが不足していると、作業中に待ち時間が長くなり、作業効率が悪くなるだけでなく、ソフトが正常に動作しないことも考えられます。
そのため、十分なスペックを持つパソコンを使用することが重要になります。
もし性能の高いパソコンを持っていない場合は、新しいパソコンの購入を検討する一つの案として挙げられます。
【無料】おすすめ3Dモデル作成用ソフト
ここまで、3Dモデルの作り方や必要なパソコンスペックなどを解説してきました。
ここからは、無料で利用できるおすすめの3Dモデル作成ソフトを紹介します。
1.Blender(ブレンダー)
2.Meshmixer(メッシュミキサー)
3.Tinkercad(ティンカーキャド)
それでは、無料で使える3Dモデル作成用ソフトを1つずつ詳しく紹介します。
1.Blender(ブレンダー)

Blenderは、3Dコンピュータグラフィックス(3DCG)やアニメーション制作に特化した、無料で使えるオープンソースソフトウェアです。
最大の特徴は、非営利団体であるBlender財団が開発しているため、誰でも無料でダウンロードし、使用できる点です。
その機能は、Mayaや3ds Maxといった有料のプロ向けソフトと比較しても遜色なく、初心者からプロまで幅広く活用されています。
項目 | 詳細 |
利用できる機能 | ・モデリング ・リギング ・レンダリング ・アニメーション ・テクスチャペインティング ・ビジュアルエフェクト(VFX) ・ビデオ編集 ・スカルプト ・シミュレーション(流体、煙、布、剛体) |
推奨スペック | Windows: ・OS: Windows 10/11 ・CPU: 8コア ・メモリ: 32GB ・GPU: 8GB VRAM Mac: ・OS: macOS 14 ・CPU: Appleシリコン ・メモリ: 32GB |
できること | ・3Dキャラクターモデリング ・背景デザイン ・メカニカルデザイン ・アニメーション制作 ・VFX合成 ・ゲームアセット作成 ・ショートフィルム制作 |
特徴 | ・無料のオープンソースソフトウェア ・商用利用可能 ・マルチプラットフォーム対応 ・活発なコミュニティと豊富なチュートリアル ・軽量で幅広いPCスペックに対応 |
価格 | 完全無料(オープンソース) |
主な使用例 | ・映画やアニメの3DCG ・ゲーム開発 ・建築ビジュアライゼーション ・個人制作のアニメーションやショートフィルム |
同ソフトは、モデリング、リギング、レンダリング、さらにはアニメーション制作など、多機能を備えているため、さまざまなクリエイティブ作業に対応可能です。
加えて、BlenderはWindows、Mac、Linuxの各プラットフォームに対応しており、ユーザーコミュニティも活発で、豊富な解説サイトやチュートリアル動画が存在します。
価格が無料でありながら、商用利用も可能で、個人やプロジェクトで作成した作品を商業利用できるのも大きな魅力です。
さらに、磯光雄監督の代表作『電脳コイル』でも知られる『地球外少年少女』においても、背景やメカニカルなデザインなどの3D表現や、作画の2DアニメーションにBlenderが活用されています。
2.Meshmixer(メッシュミキサー)

Meshmixer(メッシュミキサー)は、3Dモデルの作成や修正・編集に特化した無料ソフトウェアです。
特に3DプリントやCAD設計で、複雑な形状のデザインや微細な部分の調整に役立ちます。
項目 | 詳細 |
利用できる機能 | ・メッシュのクリーニング ・形状修正 ・モデル間の結合 ・穴の補修 ・オブジェクトの断面表示 ・一部分のみの修正 ・ミラーリング(対称軸に基づく) ・3Dプリント用の最適化 |
推奨スペック | Windows: ・OS: Windows 7/8/10 ・CPU: Intel Core i3 以上 ・メモリ: 4GB 以上 ・GPU: オープンGL対応のグラフィックカード Mac: ・OS: macOS 10.7 以降 ・CPU: Intel Core i3 以上 ・メモリ: 4GB 以上 |
できること | ・3Dモデルの作成、修正 ・3Dスキャンデータの編集 ・モデルの欠陥修正 ・既存のモデルを結合して新しいデザインを作成 ・3Dプリント用のモデル調整 |
特徴 | ・無料で使用可能 ・豊富なツールを搭載 ・複雑な形状のデザインが可能 ・初心者でも扱いやすいインターフェース ・メッシュ修正やモデル結合が簡単にできる ・3Dプリントに特化した機能あり |
価格 | 完全無料(オープンソース) |
主な使用例 | ・3Dプリント用モデルの作成と調整 ・3Dスキャンデータの修正 ・CAD設計の補助 ・プロトタイプデザイン |
同ソフトは、対応するファイル形式が豊富で、モデルのインポートやエクスポートが簡単にできる特徴があります。
Meshmixerの特徴として、メッシュのクリーニングや形状の修正、異なるモデルの結合、穴の補修など、幅広い編集機能を提供している点が挙げられます。
また、オブジェクトの断面表示や部分的な修正、対称軸に基づくミラーリング機能も備えており、細かい設定も可能です。
操作性が高く、初心者でも簡単に使いこなせることから、3Dモデリングの入門としても最適なツールです。
特にSculptツールはモデルの調整に便利で、直感的な操作が可能です。
Meshmixerは無料で提供されているため、誰でも気軽に試せるため、3Dモデルの作成や編集には欠かせないソフトの1つとして人気を集めています。
3.Tinkercad(ティンカーキャド)

Tinkercad(ティンカーキャド)は、ブラウザ上で利用可能な3Dモデリングツールで、デザインやCADの知識がなくても簡単に扱えるのが特徴です。
インストール型のソフトウェアではなく、初心者から専門家まで幅広い層に支持されている3Dモデル作成用ソフトです。
特に、3Dプリントを始めたい人にとっては最適な入門ツールとして人気があります。
利用にはメールアドレスを登録してアカウントを作成するだけで、誰でも簡単にアクセス可能です。
項目 | 詳細 |
利用できる機能 | ・直感的なドラッグ&ドロップによる3Dデザイン ・簡単な形状作成と組み合わせ ・オブジェクトのグループ化 ・ミラーリング(対称軸に基づく) ・寸法調整 ・3Dプリント用ファイルのエクスポート(.stl形式など) |
推奨スペック | Windows: ・OS: Windows 10以降 ・CPU: Intel Core i3以上 ・メモリ: 4GB以上 ・GPU: オープンGL対応のグラフィックカード Mac: ・OS: macOS 10.13以降 ・CPU: Intel Core i3以上 ・メモリ: 4GB以上 |
できること | ・3Dモデルの作成、修正 ・基本的なCAD設計の補助 ・簡単なモデルの欠陥修正 ・プリント用の調整済みモデルの作成 |
特徴 | ・無料で使用可能 ・ブラウザベースでインストール不要 ・直感的で初心者に優しいインターフェース ・教育現場や子供向けの学習にも最適 ・3Dプリントに適したデザイン作成が可能 |
価格 | 完全無料 |
主な使用例 | ・3Dプリント用モデルの作成 ・教育現場でのCAD入門 ・プロトタイプデザインの試作 |
さらに、多言語対応(15言語)により、世界中のユーザーが使用しています。
必要な機能がコンパクトにまとめられており、スクリプトを用いたモデリングやSTL、SVGファイルのインポートが可能です。操作も直感的でわかりやすいため、初心者にとって非常に親しみやすい設計になっています。
一方で、高度な表現や幅広いモデリング技術を求めるユーザーにとっては、物足りなさを感じることがあるかもしれません。
また、インターネットを利用するブラウザ型のツールであるため、オンライン環境が必須です。
【有料】おすすめ3Dモデル作成用ソフト
ここからは、有料で多機能な性能を持つおすすめの3Dモデル作成ソフトを紹介します。
1.3ds Max 2025
2.MAYA(マヤ)
3.Metasequoia(メタセコイア)
それでは、有料で使える3Dモデル作成用ソフトを1つずつ詳しく紹介します。
1.3ds Max 2025

3ds Max 2025は、Autodesk社が開発したプロフェッショナル向けの3Dデザインソフトウェアで、主に建築、映像制作、ゲーム開発、製造業などで活用されています。
項目 | 詳細 |
利用できる機能 | ・3Dモデリング ・レンダリング ・カラー管理 ・アニメーション作成 ・ビジュアルエフェクト(VFX) ・テクスチャペインティング ・物理シミュレーション ・ライティング設定 ・スカルプティング |
推奨スペック | OS: Windows 10/11 CPU: 3GHz以上のプロセッサ メモリ: 16GB以上 (推奨32GB) GPU: 4GB以上のVRAMを持つDirectX 12対応グラフィックカード ストレージ: 9GB以上の空き容量 ディスプレイ: 1920×1080以上の解像度 |
できること | ・高精度な3Dモデリング ・リアルなレンダリング ・アニメーション作成 ・ビジュアルエフェクトの制作 ・CADやゲームアセットのデザイン ・建築ビジュアライゼーション ・プロダクトデザインのシミュレーション |
特徴 | ・幅広い業界(建築、映像、ゲーム、製造)に対応 ・強力なモデリング・レンダリングツール ・豊富なプラグインとエクステンションのサポート ・日本語対応 ・ユーザーコミュニティが充実 ・高度なカスタマイズが可能 |
価格 | 月額 36,300円 年間契約 286,000円 3年契約 858,000円 従量課金制も選択可能 |
主な使用例 | ・ゲーム開発でのキャラクターモデリング ・映画やCMでのVFX制作 ・建築やインテリアデザインのビジュアライゼーション ・製造業でのプロトタイプやプロダクトデザイン |
このソフトは、モデリングやレンダリング、カラー管理などのツールが強化されており、デザイナーやクリエイターが効率よく作業を進められるように設計されています。
特徴として、3DCG制作に必要なすべての機能が揃っている点や、豊富なサポートと多彩なプラグイン、日本語対応が挙げられます。
価格は、月額36,300円、年間契約は286,000円、3年契約の場合は858,000円となっており、従量課金制も用意されているため、使用頻度に応じたプランを選択可能です。
3ds Max 2025は、クリエイティブな業務に携わる初心者からプロまで、多様なニーズに応えられるソフトウェアとなっています。
2.MAYA(マヤ)

Maya(マヤ)は、Autodesk社が提供するハイエンドの3DCGソフトウェアで、特に映画、アニメーション、ゲーム、CMなどの映像制作で広く使用されています。
Mayaの特徴として、VFX(ビジュアルエフェクト)制作において圧倒的なシェアを誇ることが挙げられ、ハリウッド映画の制作にも多用されています。
項目 | 詳細 |
利用できる機能 | ・3Dモデリング ・アニメーション作成 ・リギング(キャラクターに骨組みを設定) ・レンダリング(Arnold標準搭載) ・VFX(ビジュアルエフェクト) ・テクスチャペインティング ・ダイナミクス(流体、布、剛体などのシミュレーション) ・モーショングラフィックス ・カスタムスクリプトによる機能拡張 |
推奨スペック | OS: Windows 10/11, macOS, Linux CPU: 4コア以上のマルチコアプロセッサ メモリ: 16GB以上 (推奨32GB) GPU: 4GB以上のVRAMを持つDirectX 11対応グラフィックカード ストレージ: 10GB以上の空き容量 ディスプレイ: 1920×1080以上の解像度 |
できること | ・キャラクターやオブジェクトの3Dモデリング ・複雑なアニメーション作成 ・高度なリギングによるリアルな動きの表現 ・高品質なレンダリング ・映像作品やゲームのVFX制作 ・製品デザインや建築のシミュレーション ・モーショングラフィックス制作 |
特徴 | ・ハリウッド映画やゲーム制作での高いシェア ・豊富な機能とカスタマイズ性 ・スクリプトによる自由な拡張が可能 ・Arnold標準搭載による高品質レンダリング ・VFX制作に強い ・プラグインやサポートが充実 ・日本語対応 |
価格 | 月額 36,300円(税込) 年間契約 286,000円(税込) 3年契約 815,100円(税込) 30日間の無償体験版あり |
主な使用例 | ・ハリウッド映画やCMのVFX ・アニメーション制作(映画、ゲーム、TV) ・プロダクトデザインや建築ビジュアライゼーション ・シミュレーションによる製品やイベントのデザイン |
3Dモデリング、リギング、アニメーション、レンダリング、シミュレーションなど、あらゆる3DCG制作に必要な機能を網羅しており、プラグインではなくスクリプトによるカスタマイズが可能で、自由度の高い制作が行えます。
MayaはWindows、Mac、Linuxに対応しており、サブスクリプション制で提供されていて、月額36,300円、年間契約で286,000円、3年契約で815,100円(税込)となっています。
また、30日間の無償体験版や返金保証も用意されているので、お試しで使ってみたい方にもおすすめです。
Maya(マヤ)は、Arnoldという高品質なレンダリングソフトも標準搭載されており、VFXやシミュレーションを含め、プロフェッショナルな3DCG制作に最適です。
3.Metasequoia(メタセコイア)

Metasequoia(メタセコイア)は、国産の3DCGモデリングソフトで、多くのプロやアマチュアに利用されているツールです。
キャラクター制作などで操作性が良く、多様な用途に対応できます。
シンプルで直感的なインターフェースを採用しているため、初心者でも簡単に扱うことができ、エントリーレベルのソフトとしても人気があります。
項目 | 詳細 |
利用できる機能 | ・メッシュのクリーニング ・形状修正 ・モデル間の結合 ・穴の補修 ・オブジェクトの断面表示 ・一部分のみの修正 ・ミラーリング(対称軸に基づく) ・3Dプリント用の最適化 |
推奨スペック | Windows: ・OS: Windows 7/8/10 ・CPU: Intel Core i3 以上 ・メモリ: 4GB 以上 ・GPU: オープンGL対応のグラフィックカード Mac: ・OS: macOS 10.7 以降 ・CPU: Intel Core i3 以上 ・メモリ: 4GB 以上 |
できること | ・3Dモデルの作成、修正 ・3Dスキャンデータの編集 ・モデルの欠陥修正 ・既存のモデルを結合して新しいデザインを作成 ・3Dプリント用のモデル調整 |
特徴 | ・無料で使用可能 ・豊富なツールを搭載 ・複雑な形状のデザインが可能 ・初心者でも扱いやすいインターフェース ・メッシュ修正やモデル結合が簡単にできる ・3Dプリントに特化した機能あり |
価格 | 5000円台~2万円未満 |
主な使用例 | ・3Dプリント用モデルの作成と調整 ・3Dスキャンデータの修正 ・CAD設計の補助 ・プロトタイプデザイン |
無料版では一部の機能に制限がありますが、基本的な操作は問題なく使用可能です。
また、ポリゴンの基本編集だけでなく、複雑な多角形(5角形以上)の作成や、中心線と幅を指定してオブジェクトに形状を追加できる「アーマチャー」機能も備えています。
なお、すべての機能を利用可能にするための有料版もリーズナブルで、価格帯は5,000円台から2万円未満と手頃になっています。
もちろん、mayaや3ds maxといったハイエンドソフトと比較すると機能面では及ばない部分もありますが、この価格で十分な性能を発揮するコストパフォーマンスの高いツールとして評価されています。
3Dモデル作成における専門用語の種類
3Dモデルを作成する際、多くの専門用語を目にしますが、意味を理解していないと作業が進まない場合もあります。
実際に3Dモデル作成時に目にする専門用語は、以下の通りです。
1.エフェクト
2.ポリゴン
3.リトポロジー
4.シェーディング
5.トポロジー
ここでは、3Dモデル作成時の専門用語を1つずつ詳しく解説します。
1.エフェクト
3Dモデルに関連する専門用語には、「エフェクト」があります。
映像内で使用される爆発や発光のエフェクトは、さまざまな目的で追加される表現手法です。
作品の迫力を引き立てたり、現実感を高めるための効果が期待できます。
2.ポリゴン
3Dモデルに関連する専門用語には、「ポリゴン」があります。
ポリゴンは、3Dメッシュを構成する基本的な2D図形の一つです。
ローポリゴン(ローポリ)はポリゴン数が少なく、シンプルな形状が特徴です。
一方、ハイポリゴン(ハイポリ)はポリゴン数が多く、より細かく滑らかな形状の3Dモデルを作成できます。
ポリゴン数が増えるほど、モデルの表現がリアルになります。
3.リトポロジー
リトポロジーとは、ポリゴン数を削減する工程のことです。
この作業は、主にデータ容量の軽減を目的として実施されます。
4.シェーディング
シェーディングとは、3Dモデルに陰影を加える技術のことです。
シェーディングによって、3Dモデルの立体感や深みが一層引き立ち、よりリアルな表現が可能となります。
5.トポロジー
トポロジーとは、ポリゴンが構成するメッシュの流れを指します。
また、ポリゴンの細分化を行う作業を意味する場合もあります。
3Dモデルはメタバースの実用化に伴って可能性が広がっている
ゲームやアニメ、映画など、さまざまな分野で3Dモデルが活躍しています。
近年では、ビジネスシーンでの利用も広がっており、例えば製造業では生産ラインの最適化を目的として3Dモデル化が進められています。
この3Dモデルの活用は、今後さらに拡大すると予想されており、その大きな要因の一つが、近年注目を集めている『メタバース』の存在です。
実際に活用されている例として、アバターを使って参加するオンラインイベントや、都市ごとの特色を活かしたバーチャル空間での体験型コンテンツなどが挙げられます。
この仮想空間の需要は、新型コロナウイルスの影響による巣ごもり需要の増加によって一気に拡大しました。
また、対面でのコミュニケーションが制限される中、仮想空間上で現実に近い交流を実現することが課題となっています。
こうした背景から、メタバースは今後さらに発展すると考えられています。
メタバースの世界では、背景やキャラクター(アバター)の多くが3Dで作られています。
そのため、メタバースの普及が進めば、それに伴い3Dモデルのニーズも高まると見込まれています。
参考文献:経済産業省「仮想空間の今後の可能性と諸課題に関する調査分析事業」の報告書を取りまとめました
3Dモデルを業者へ依頼するなら『モデリー』がおすすめ

・幅広い用途に対応
・豊富な制作実績
・多様な素材からモデリング可能
・経験豊富なプロのモデラーが制作
・納得の価格、安定の品質
・サポート、サービスが優れている
3DCG制作で最もおすすめしたいのが、3Dデータ作成サービス『モデリー』です。
モデリーは、国内の3Dデザイナーだけでなくウクライナなどの海外デザイナーとも提携し、最適な3Dデータを安価に提供しています。
また、チャットで気軽に相談でき、わからないことを解決しながら進められるため、知識のない人でも安心です。
ゲームを始め、VTuberやAR/VR他幅広い用途に対応し、最適な3Dデータを作成します。
モデリーは、以下のような方におすすめです。
・予算の都合上、低コストで依頼したい
・3Dの知識がないが、3Dデータを作ってほしい
・指示通りのデザインが完成するか心配
・短納期の依頼だけど品質を保ちたい
3DCG制作が初めての方からベテランまで、全層におすすめのサービスを提供します。
まとめ
本記事では、3Dモデルの作成方法やパソコンスペックの目安を徹底解説しました。
また、3Dモデル作成用のおすすめソフトを無料版・有料版に分けて詳しく紹介しています。
3Dモデルを作成する際には、3D化させるモデルの三面図を用意する必要があります。
その後はモデリングやリギングなどの作業に進み、キャラクターを動かすための仕組み(リグ)を作成します。
3Dモデル作成用ソフトを利用するためには、各ソフトに設けられたパソコンスペックが必要になります。
また、3Dモデル作成ソフトは、無料版から機能が充実した有料版まで幅広いラインナップが用意されており、価格も比較的安価なものから高額なものまで揃っています。
始めて3Dモデルを作成する方は、まず無料版のソフトを使い練習することをおすすめします。
無料版でも十分な機能が備わっているので、何度も練習し、3Dモデルを自由自在に作成できるようになってほしいと思います。

3Dモデル制作サービス『モデリー』では、納得の価格、安定の品質であらゆる3Dデータを提供します。まずはお気軽にご相談ください。

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