3DCGデザイナーは、専用の3DCGソフトを使用して、モデリングやアニメーションの制作を行い、三次元のコンピューターグラフィックスを手掛ける職業です。
このスキルは映画やゲーム、広告、教育分野、さらには医療分野など、多岐にわたる業界で活用されており、今後の成長が期待されています。
また、3DCGデザイナーはフリーランスとして活躍する方も多く、中には勤めている時よりも年収がアップしたという人も存在します。
そんな自由なワークライフバランスを手に入れられるフリーランスですが、仕事を獲得するのは容易ではありません。
そこでこの記事では、フリーランス3DCGデザイナーが仕事を獲得する方法やメリット、年収を1つずつ詳しく紹介します。
さらに、3DCGデザイナーに必要なポートフォリオやフリーランスになる前にチェックしておくべき5つのポイントも徹底解説しています。
3DCGデザイナーとしてフリーランスで活動したい方、既にフリーランスで活動していて上手くいかない方などは参考にしてください。
・フリーランス3DCGデザイナーが仕事を獲得する方法
・3DCGデザイナーがフリーランスとして活動するメリット
・フリーランス3DCGデザイナーの年収
・3DCGデザイナーに必要なポートフォリオとは
・3DCGデザイナーがフリーランスになる前にチェックするべき5つのポイント
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目次
フリーランス3DCGデザイナーが仕事を獲得する6つの方法
ここでは、フリーランスの3DCGデザイナーが仕事を獲得するための6つの方法を詳しく紹介します。
1.フリーランスエージェントを活用する
2.クラウドソーシングサービスを使う
3.SNSを活用して自分の作品をアピールする
4.様々な3DCGソフトに触れておく
5.ネットワーキングとコミュニティに参加する
6.3DCGコンテストへの参加
それではここから、1つずつ解説します。
1.フリーランスエージェントを活用する
フリーランスの3DCGデザイナーが仕事を獲得するためには、『フリーランスエージェント』を活用して仕事を探すのが最も効果的です。
特にCGデザイナーの方にとっては、有名なゲームタイトルに関するプロジェクトに参加できる可能性がある点が大きな魅力です。
個人ではなかなか受注できない大手企業の案件や、一般には公開されていない希少なプロジェクトに携わるチャンスもあります。
また、クライアントとの交渉や契約手続きなどをエージェントが代行してくれるため、時間や手間を大幅に削減できます。
さらに、エージェントとクライアントの間で契約が明確に取り交わされるため、金銭面でのトラブルが発生しにくい点も安心です。
特にフリーランスを始めたばかりの方にとっては心強いサポートとなるため、まずは気軽に登録することをおすすめします。
2.クラウドソーシングサービスを使う
フリーランス3DCGデザイナーが仕事を獲得する方法として、Lancersやココナラなどの『クラウドソーシングプラットフォーム』での仕事探しが有効です。
クラウドソーシングプラットフォームで小規模案件から始めて、実績を積み重ねることが重要です。
実績を積み上げた後は、大きな案件を少しずつ受注し、仕事を獲得していきましょう。
3.SNSを活用して自分の作品をアピールする
フリーランス3DCGデザイナーが仕事を獲得する方法として、SNSを活用して、自分の作品を世界中にアピールするやり方があります。
自分の作品を発信する場としてSNSやオンラインプラットフォームは欠かせません。
LinkedInではプロフェッショナルなプロフィールを整え、業界関連の話題に参加することで信頼が築けます。
また、InstagramやArtStation、Behanceなど、ビジュアル表現に特化したSNSで作品を発信し、適切なハッシュタグを使って多くの人にリーチするよう心がけましょう。
さらに、UpworkやFiverrなどのフリーランス向けプラットフォームでは、自分のスキルに合ったプロジェクトに積極的に応募しましょう。
4.様々な3DCGソフトに触れておく
フリーランス3DCGデザイナーが仕事を獲得する方法として、様々な3DCGソフトに触れておくことが挙げられます。
3DCG制作において、複数のソフトウェアに触れておくことは、案件を獲得する上で欠かせないスキルです。
特に、以下の3DCGソフトを扱える3DCGデザイナーはビジネス面で重宝されます。
・Blender
・Autodesk Maya
・Houdini
・Adobe Photoshop
・ZBrush
特に、現在では『Houdini』や『Blender』のスキルを持つ3DCGデザイナーが高く評価される傾向があります。
高度な専門知識が求められるソフトウェアを使いこなせる人は限られているため、それだけで契約に結びつくことも珍しくありません。
5.ネットワーキングとコミュニティに参加する
フリーランス3DCGデザイナーが仕事を獲得する方法として、ネットワークを広げることも大切です。
CGSocietyやPolycountといった3DCGに関連するフォーラムに参加し、他のデザイナーと情報交換しましょう。
さらに、業界のイベントや展示会、ハッカソンに参加することで、直接顔を合わせて新たな仕事の機会を得られます。
こうした場で名刺交換をしたり、プロジェクトのアイデアを共有したりすることも、有益な経験になります。
6.3DCGコンテストへの参加
フリーランスの3DCGデザイナーが仕事を獲得する方法として、「3DCGコンテストへの参加」が効果です。
コンテストで入賞すると、作品が多くの人に注目され、企業や審査員にスキルをアピールできます。
また、受賞歴はポートフォリオに記載できるため、クライアントからの信頼度が向上します。
さらに、業界関係者とのネットワークが広がり、直接プロジェクトに招待される可能性もあります。
これらのメリットから、コンテストへの参加は仕事獲得の重要な手段と言えます。
3DCGデザイナーがフリーランスとして活動する3つのメリット
ここでは、3DCGデザイナーがフリーランスとして活動すると得られる3つのメリットを紹介します。
1.自由な働き方が可能になる
2.仕事をする場所を選ばない
3.20代前半の若い世代からでもスキルを磨けば活躍できる
それではここから、1つ詳しく解説します。
1.自由な働き方が可能になる
フリーランスの働き方は、自分でスケジュールを自由に決められる点が大きな魅力です。
例えば、「この期間はしっかり稼ぎたい」「旅行のためにこの時期は仕事を入れない」といった具合に、自分のライフスタイルに合わせた働き方が選べます。
半年間の契約仕事をしっかりこなし、その後の1か月間は仕事を入れずに実家でリフレッシュしたり旅行を楽しんだりなどが可能になります。
このような働き方は、海外旅行が好きな方や子育て中の方に特に適しています。
また、「長時間労働がつらい」「通勤時間が無駄だ」と感じている人にとって、フリーランスは魅力的な選択肢です。
さらに、仕事を自分で選べるという特徴もあり、「憧れのゲームタイトルに携わりたい」「リアル調のゲームだけを手がけたい」など、自分のやりたい仕事に集中できるのはフリーランスならではの利点です。
2.仕事をする場所を選ばない
会社員の場合、通常はオフィスに出勤して業務を行いますが、フリーランスになると、自宅のPCで作業できる仕事も多く存在します。
例えば、ある友人は一時期在宅で働いており、東京の通勤ラッシュを避けながら、自室でBGMを流して作業することで、非常にリラックスした環境で仕事ができたと言っていました。
また、その友人は九州の実家に帰省しながら仕事をしていた時期もあるそうです。
どこでも仕事ができるため、ストレスフリーで自由な働き方が可能になっています。
3.20代前半の若い世代からでもスキルを磨けば活躍できる
3DCGデザイナーがフリーランスとして働くことで、20代の若いうちからスキルを磨き、活躍できるようになります。
フリーランスとしてのキャリアは、年齢に関係なく挑戦できます。
この業界は完全に実力が求められるため、20代前半の若者であっても活躍し、高収入を得ている方が数多く存在します。
覚えが早い、20代のうちに3DCGデザイナーのノウハウを習得することで、将来的に高収入が得られる可能性があります。
フリーランス3DCGデザイナーの年収
求人情報サイトのDODAやマイナビを調査した結果、会社員として働くCGデザイナーの平均年収はおおよそ330万円から350万円程度と考えられます。
一方、フリーランスの場合、月収ベースで50万円から60万円の案件が多く見受けられ、年間に換算すると約600万円から720万円の収入が期待できます。
以下は、レバテッククリエイターに掲載されている案件の一例です。月収や必要なスキルを把握する参考にしてください。
月収 | 案件内容 | 稼働日数 | 使用ツール | 必要な経験 |
最大60万円 | ソーシャルゲームのアニメーション制作 | 週5日 | ・Maya ・MotionBuilder | ・アニメーション ・フェイシャルアニメーションの実務経験 |
最大65万円 | ソーシャルゲームの3Dキャラクターデザイン | 週5日 | Maya | 3Dキャラクターモデリング制作の実務経験 |
自身のスキルセットに応じて、対応可能な案件が異なりますが、会社員として働くよりも高い収入を得られる可能性は十分にあると言えるでしょう。
フリーランス3DCGデザイナーはポートフォリオが必須!
フリーランスの3DCGデザイナーが仕事を得るためには、ポートフォリオの準備が非常に重要です。
ポートフォリオは、これまでの実績や自身のスキルを効果的に伝えるための基本的なツールとして活用されます。
ポートフォリオには、完成した作品の画像、ワイヤーフレーム、制作期間、使用したソフトウェアなど、制作プロセスが一目でわかる内容を盛り込むことが大切です。
また、3DCGデザイナーのポートフォリオ作成方法を以下記事で詳しく解説しているので、合わせてご確認ください。
これで失敗しない!3DCGデザイナーがフリーランスになる前にチェックする5つのポイント
ここでは、3DCGデザイナーがフリーランスになる前にチェックするポイントを5つ紹介します。
1.自己管理を怠らない
2.経理や事務作業など全て自分で実施なければならない
3.仕事や3DCG技術に関して相談相手がいない
4.仕事がなければ収入は0円
5.3DCGソフトの利用料金ば自分持ち
それではここから、1つずつ詳しく解説します。
1.自己管理を怠らない
フリーランスとして働く最大の魅力は自由度の高さですが、その分、自己管理がとても重要です。
フリーランスで働くと、誰かに監視されることはないため、怠けてしまっても注意されることはなく、体調不良の場合でも有給休暇のような保障はありません。
また、案件の進捗やスケジュール、小さなタスクの整理、モチベーションの維持、そして健康管理まで、すべてを自分自身で管理する必要があります。
そのため、自己管理が苦手な方にとっては、フリーランスの環境はハードルが高いかもしれません。
2.経理や事務作業など全て自分で実施なければならない
フリーランスとして働くと、経理や労務に関する事務作業を自分でこなす必要があります。
毎月掛かる税金の支払いを期限内に行ったり、経費を記録したりと、地道な作業が多く発生するため手間がかかります。
特に、確定申告の時期には、日常業務に加えて1年間の経理作業をまとめる必要があるため、多忙になることが予想されます。
一見すると些細な作業に思えるかもしれませんが、しっかり対応しなければならないため、精神的にも負担が大きくなります。
仕事の都合上、経理や事務作業が厳しい場合は税理士や管理してくれる従業員などを雇うことで解決する場合があります。
3.仕事や3DCG技術に関して相談相手がいない
フリーランスの3DCGデザイナーとして活動する際は、仕事や3DCG技術に関して相談できる相手がいないことを覚えておきましょう。
会社に所属していると、上司や同僚、同期に気軽に相談できる環境がありますが、フリーランスになるとそのようなサポートは期待できません。
退職後も仕事に関して気軽に相談できる相手がいれば別ですが、そうでなければ、仕事で困難に直面しても一人で解決する必要があります。
特にCG業界では、新しい機能やソフトウェア、技術が次々と登場します。
会社員であれば情報共有や勉強会を通じて学ぶ機会がありますが、フリーランスの場合は、こうした知識やスキルをすべて自分で習得しなければなりません。
さらに、仕事で問題が発生した場合も同様です。
例えば、ミスをしたとしても、助けてくれる上司がいるわけではなく、すべての責任を自分で負うことになります。
しかし、CG業界のコミュニティに参加したり、SNSで同業者と繋がることでいざという時に支え合える仲間ができる可能性があります。
4.仕事がなければ収入は0円
フリーランスの3DCGデザイナーとして活動する際は、仕事がないと収入がゼロになることを覚えておきましょう。
会社員の場合、たとえ仕事がなくても固定給が支給されますが、フリーランスは仕事がなければ収入が途絶えることになります。
独立後に仕事が見つからないというケースも少なくありませんが、順調に仕事を得ていたにもかかわらず突然契約が終了することもあります。
もちろん、会社員にも倒産や解雇といったリスクはありますが、フリーランスは労働契約による保護がないため、そのリスクをより強く感じることが多くなります。
収入源を一つのプロジェクトに依存しないようにするなどで対策は可能ですが、仕事を絶えず確保し続けるプレッシャーから完全に解放されることは難しいのが現実です。
5.3DCGソフトの利用料金ば自分持ち
フリーランスの3DCGデザイナーとして活動する際は、3DCGソフトの利用料金は全部自分で支払わなければならないことを覚えておきましょう。
3DCGデザイナーが使用するソフトウェアは価格が高額であり、経済的な負担が重くなる場合があります。
たとえば、業界で広く使用されている3D VFXソフト「MAYA」の場合、1年間のライセンス料が約28万6,000円に達します。
この金額は特にフリーランスとして活動を始めたばかりの人にとって、大きな出費になります。
一方、企業に所属している場合は、会社がその費用を負担してくれるため、個人の支払いは発生しません。
しかし、フリーランスの場合は経費として計上できるものの、結局は自ら支払う必要があるのが現状です。
まとめ
本記事では、フリーランス3DCGデザイナーが仕事を獲得する方法やメリット、年収を紹介しています。
また、3DCGデザイナーがフリーランスになる前にチェックするべき5つのポイントを徹底解説しています。
フリーランス3DCGデザイナーが仕事を獲得するためには、フリーランスエージェントやクラウドソーシングなどのネットサービスを活用するのが有効です。
また、SNSやコンテストに参加するなどして、同業者との繋がりを持つことも重要になります。
3DCGデザイナーとしてフリーランスで活躍すると、働き方が自由になり、スキルを身に付けるごとに案件数の伸ばしやすくなり、高収入が得られる可能性があります。
ただし、一般の会社員とは違って、固定給がなかったり、給料が安定しない時があるなど不安要素が多いデメリットもあります。
フリーランスで3DCGデザイナーになるメリットとデメリットを踏まえて、どちらが合っているかを選定してほしいと思います。
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