3DCG動画は、テレビや映画などで用いられるようになり、映画『ハリー・ポッター』シリーズでは、CG映像が多く使われ、魔法の世界を再現しています。
また、近年では企業のマーケティング・ブランディングの一環として3DCG動画が活用されているなど、幅広い活用方法があります。
しかし、3DCG動画のメリットや活用用途を具体的には知らないという方もいると思います。
そこでこの記事では、3DCG動画の概要や従来までの2DCGとの違い、メリットを徹底解説します。
さらに、3DCG動画の用途や事例、制作にかかる費用相場も詳しく紹介します。
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・3DCG動画の概要
・3DCG動画と2DCG動画の違い
・3DCG動画制作のメリット
・3DCG動画の用途と事例
・3DCG動画の作り方7ステップ
・3DCG動画の制作に掛かる費用相場
・3DCG動画制作ならモデリーへお任せ
目次
3DCG動画とは?
3DCG動画とは、3次元コンピュータグラフィックスを使用して制作された動画のことです。
コンピュータで立体的なモデルを作り、光源やテクスチャ、アニメーションなどを設定することで、現実に近い映像を作り出す技術です。
現実の撮影を行う映像とは異なり、編集作業は主にパソコンやスマートフォンの画面上で行われます。
この技術は映画、アニメ、ゲーム、CMなど幅広い分野で使用されています。
最近では、SNSやYouTube向けの動画に使用されるケースも増加しています。
3DCG動画と2DCG動画の違い
2DCG動画とは、2次元のコンピュータグラフィックス(2DCG)を使用した動画のことです。
2DCGは、コンピュータ上で平面的な画像や図形を作成する技術であり、イラストやアニメ、ロゴデザインなど、さまざまな分野で活用されています。
2DCGと3DCGの主な違いは以下の通りです。
比較項目 | 2DCG | 3DCG |
画像の性質 | 平面的な画像や図形を組み合わせて作成 | 立体的なモデルを構築 |
調整方法 | 色や形を直接調整する | 照明やテクスチャ、アニメーションを設定 |
視点の変更 | 視点や角度を変えるには再作成が必要 | カメラ操作で自由に視点や角度を変更可能 |
表現の自由度 | 自由な表現が可能 | 物理法則に基づいたリアルな表現 |
例えば、2DCGではキャラクターの顔を描く際、目や鼻、口の位置や形、色を手動で調整します。
一方で、3DCGの場合は、顔の骨格や肌の質感、髪の動きまで設定し、照明やカメラの配置を考慮して映像を作成します。
3DCG動画を制作する3つのメリット
ここでは、3DCG動画を制作するメリットを紹介します。
1.実際に存在しないものでもリアルに再現できる
2.実写動画に比べて修正しやすい
3.企業ブランディングに最適
それではここから、3DCG動画を制作するメリットを1つずつ詳しく解説します。
1.実際に存在しないものでもリアルに再現できる
3DCG動画には、現実の撮影では難しい場面をリアルに表現できるという大きな利点があります。
例えば、実際には存在しない物体や、通常の方法では撮影が難しい環境や状況も、3DCGを使えば映像として描き出せます。
宇宙空間や深海、過去や未来のシーン、または空想上の世界や生き物など、3DCGを活用することで、より細かい動きや質感まで精密に再現できます。
さらに、天候や時間帯、季節といった自然条件に左右されることなく、理想のシーンを作成できる特徴があります。
実写では困難な特殊効果や演出も自由に取り入れることで、視聴者に驚きや感動を与えられます。
例えば、爆発や炎、水や煙などのリアルな表現はもちろん、魔法や超能力といったファンタジー要素まで、視覚的なインパクトで視聴者の想像力を引き出せます。
2.実写動画に比べて修正しやすい
3DCG動画のメリットとして、実写動画に比べて修正が容易なことが挙げられます。
例えば、実写動画では、撮影時に気づかなかった誤りや不具合があった場合、それを後から修正するのは手間がかかります。
しかし、3DCG動画の場合、データを操作するだけで、手軽に修正できる点が大きなメリットです。
さらに、実写動画では撮影後にクライアントや視聴者の意見を反映させるのが難しいことがありますが、3DCG動画ではカメラアングルやライティングの変更、色調や音響などの細かい要素を後から自由に調整可能です。
このように、3DCG動画は高い品質を保ちつつ、顧客やユーザーの満足度向上が期待できます。
実写動画では困難な創造性や独自性を発揮し、視聴者の好みやイメージに合わせた調整がしやすい点も魅力です。
3.企業ブランディングに最適
3DCG動画は、視覚的に魅力的で高品質なコンテンツを制作できるため、企業のブランディングに非常に効果的です。
3DCG動画は、以下のような手法で企業ブランディングに貢献しています。
・商品やサービスの魅力をリアルに表現し、視聴者にその価値を訴求する
・企業の理念やビジョンを3DCGで視覚化し、共感を得る
例えば、ロゴに立体的な動きを持たせることで、視聴者は、視覚的に覚えやすくする効果が期待できます。
また、複雑な機械の内部構造や、医薬品が体内でどのように作用するのかといった難しい情報も、3DCGを用いることでわかりやすく視覚的に説明できます。
さらに、企業の理念やビジョンを3DCGで描写することにより、視聴者が企業の価値観に共感しやすくなり、ブランドに対する親しみが生まれやすくなります。
3DCG動画の用途と事例
ここでは、3DCG動画の用途と事例を紹介します。
・ゲーム分野
・医療分野
・製造分野
それではここから、3DCG動画の用途と事例を1つずつ詳しく解説します。
ゲーム分野|3DCG動画でゲームの世界やキャラクターをリアルに再現
3DCG動画は、ゲームにおいて没入感や臨場感を高め、プレイヤーにより楽しさを提供するために活用されています。
例えば、3DCG動画を使うことで、ゲームの世界観やキャラクター、アクションなどがリアルに描写され、プレイヤーはその世界を自由に操作できるようになります。
さらに、3DCG動画を使って、ゲームのストーリーや演出、エフェクトなどをより魅力的に表現し、感情を揺さぶり、感動を与えられます。
これにより、ゲームのエンターテイメント性や芸術的な要素が一層引き立ちます。
スクウェア・エニックスでは、ゲームのプロモーション用に3DCG動画を制作しており、これらの映像は表参道の大型ビジョンで放映され、迫力ある映像表現が特徴となっています。
医療分野|3DCG動画を用いて視覚的に人体の構造や病気の症状を学習
医療分野では、3DCG動画が広告や教育、診断、治療などの様々な用途で活用されています。
例えば、3DCG動画を使用することで、人体の構造や機能、病気の原因や症状を視覚的に理解できます。
さらに、3DCG動画は、患者に対して病状や手術の詳細な説明、またはシミュレーションを行う際に有効です。
これにより、医療従事者の知識と技術の向上、さらには患者とのコミュニケーション改善にも役立てられています。
富士フイルム株式会社では、医療技術を紹介するテレビCMに3DCGを使用しています。
リアルさを追求しすぎるとテレビでの放送が難しくなるため、CGを用いて適切なイメージを表現しています。
製造分野|製品の設計・開発・販売に活用される
3DCG動画は、製造業の設計や開発、販売といった幅広い分野で活用されています。
例えば、3DCGを使用することで、製品の形状や機能、性能を立体的に表現し、さらに動かして視覚的に確認できます。
また、3DCG動画を利用することで、製品のプロトタイプ作成やテスト、改良作業を効率的に進められるため、製品を顧客にアピールする手段としても効果的です。
これにより、製造業ではイノベーションを促進し、競争力を向上させられます。
DMG森精機株式会社では、YouTubeを通じて製品カタログを配信しており、3DCGを活用して実際の使用イメージや動作の仕組みを視覚的に分かりやすく伝えています。
3DCG動画の作り方を7ステップで解説
ここでは、3DCG動画の作り方を7ステップに集約して紹介します。
1.企画・プリプロダクション
2.モデリング・テクスチャリング
3.リギング・アニメーション
4.ライティング・カメラワーク
5.レンダリング
6.コンポジット・VFX
7.サウンドデザイン・編集
それではここから、1つずつ詳しく解説します。
1.企画・プリプロダクション
この段階では、動画のアイデアを練り上げ、具体的な形にしていきます。
伝えたいメッセージ、ターゲット層、ストーリーを明確にし、それを基に絵コンテやシナリオを作成します。
さらに、必要なキャラクターや背景のデザイン、カラースクリプト、アニマティック制作など、映像の設計図となる重要な要素を準備します。
このステップをしっかり行うことが、スムーズな制作と高品質な作品への第一歩となります。
2.モデリング・テクスチャリング
ここでは、企画に基づき、キャラクターや背景、小道具などの3Dモデルを作成します。
専用ソフトウェアを用い、細部まで作り込みます。
さらに、モデルにテクスチャを貼り、マテリアルを設定することで、質感や色を表現し、リアルな世界を構築します。
UV展開もこの段階で行い、効率的なテクスチャリングの下準備をします。
3.リギング・アニメーション
ここでは、静止しているモデルに動きを与える作業を行います。
まず、キャラクターモデルにボーンやジョイントを設定するリギングを行い、動かすための仕組みを作ります。
その後、アニメーション作業で、キャラクターやオブジェクトに動きを付け、感情やストーリーを表現します。
キーフレームやモーションキャプチャなど、様々な技術を駆使し、魅力的な動きを生み出します。
4.ライティング・カメラワーク
ここでは、シーンに光と影を演出するライティングと、視聴者の視点を誘導するカメラワークを設定します。
光源の種類や位置、カメラのアングルや動きを調整することで、シーンの雰囲気や感情を効果的に表現します。
このステップは、映像の印象を大きく左右する重要な工程となります。
5.レンダリング
ここでは、3Dシーンのデータを計算し、最終的な画像や映像として出力します。
レンダラーと呼ばれるソフトウェアを用いて、光の反射や屈折、影などをリアルに表現します。
レンダリング設定によって画質や出力時間が大きく変わるため、プロジェクトに最適な設定を見極める必要があります。
6.コンポジット・VFX
次に、レンダリングされた画像素材を合成し、VFX(視覚効果)を加えることで、最終的な映像に仕上げます。
色調補正、合成、パーティクル、レンズフレアなどのエフェクトを追加し、より魅力的な映像へと昇華させます。
各シーンを繋ぎ合わせ、シームレスな映像を作り上げる重要な工程です。
7.サウンドデザイン・編集
ここでは、映像に合わせて、効果音、BGM、ボイスオーバーなどを追加し、音で世界観を完成させます。
音響効果は、映像の臨場感や迫力を高め、視聴者の感情を動かす重要な役割を果たします。
編集ソフトを用いて、音のタイミングやバランスを調整し、映像と一体感のある作品に仕上げます。
3DCG動画の制作に掛かる費用相場
3DCG動画の制作費用は、一般的に300万円以上が目安とされていますが、制作に関わるスタッフの人数や使用する機材によっても金額は異なります。
ここでは、実写動画、2DCGアニメーション動画、3DCG動画の費用を比較した表を紹介します。
動画の種類 | 費用目安 |
実写動画 | 30万円〜200万円 |
2DCGアニメーション動画 | 5万円~100万円 |
3DCG動画 | 300万円以上 |
特定の業界に関する専門知識や高度な技術が求められることも多いため、3DCG動画は、実写や2DCG動画に比べて高額になる場合があります。
企業の目的や用途に応じて、最適な動画の種類を選ぶことが重要です。
また、予算を抑えたい場合には、全編を3DCGで制作するのではなく、実写や2DCGアニメーションを一部組み合わせる手法を採用することも有効です。
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まとめ
この記事では、3DCG動画の概要や2DCG動画との違い、メリットを紹介しました。
また、3DCG動画の用途と事例、制作に掛かる費用相場も徹底解説しています。
3DCG動画は、平面的な2DCGとは違い、立体的で現実に近い映像を作り出せる特徴があります。
さらに、実際に存在しないものでもリアルに映像として再現できるため、医療分野や製造分野、ゲーム分野で重宝されています。
テレビや映画などでも使用されている3DCG動画ですが、実写動画が30万円~200万円の費用が必要なのに対して、3DCG動画は高い技術力が必要になる理由から300万円以上の製作費が掛かります。
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