3DCGデザイナー(3Dコンピュータグラフィックスデザイナー)は、デジタルツールを使用して3次元(3D)グラフィックスやアニメーションを作成する専門家です。
仕事内容は、映画、テレビ番組、ビデオゲーム、広告、建築ビジュアライゼーション、製品デザイン、バーチャルリアリティ(VR)など、多岐にわたります。
3DCGデザイナーは、クリエイティブで技術的なスキルを兼ね備えたプロフェッショナルであり、エンターテインメント業界やデザイン業界において重要な役割を果たしています。
そこでこの記事では、未経験からでも3DCGデザイナーになれる方法や仕事内容、求められるスキルを紹介します。
また、3DCGデザイナーの年収や求人サイトについても詳しく紹介しています。
・未経験から3DCGデザイナーになる5つの方法
・3DCGデザイナーの仕事内容
・3DCGデザイナーに求められるスキル
・3DCGデザイナーの年収
・3DCG関連の求人サイト
目次
未経験から3DCGデザイナーになる5つの方法
3DCGデザイナーは、専門的な知識と技術が求められる業種ですが、未経験からでも転職を目指すことは可能です。
そこでここでは、未経験から3DCGデザイナーになるための5つの方法を紹介します。
1.独学で知識や技術を取得する
2.専門スクールに通う
3.アルバイトや単発案件で経験を積む
4.ポートフォリオを作成する
5.『未経験可』の求人に応募する
それでは、未経験からでも3DCGデザイナーになるための方法を詳しく解説します。
1.独学で知識や技術を取得する
未経験から3DCGデザイナーになるためには、まず3DCGの基礎知識を身に付けることから始めることが重要です。
市販の教本を使えば、3DCGについて独学での勉強も可能ですし、インターネットを利用して情報を集めたり、オンライン講座を受講したりする方法もあります。
このように、未経験からでも3DCGデザイナーになるための知識や技術は、多様な手段を活用して独学でも学習できます。
2.専門スクールに通う
未経験から3DCGデザイナーになるためには、専門スクールを受講するのも選択肢の一つとして挙げられます。
3DCGの制作には専用のツールが必要ですが、個人で有料ツールを購入するとなると、手間と費用が掛かってしまいます。
しかし、専門スクールには必要なツールが全て揃っているため、受講費用だけで済みます。
また、確実な知識や技術が手に入り、独学での学習よりも成長スピードを上げられるメリットがあります。
社会人でも通いやすいように、夜間や週末に開講しているスクールもあるため、働きながら効率的に3DCGを学びましょう。
3.アルバイトや単発案件で経験を積む
未経験から3DCGデザイナーとしての実績を積むためには、アルバイトや単発の案件で経験を重ねることが有効です。
未経験者の場合、アシスタントとして始めることが一般的となっており、現場での作業を間近で見ることは貴重な経験となり、関連職種からステップアップする方法もあります。
アルバイトに応募する際には、関連知識やポートフォリオがあると大きなアピールポイントになります。
4.ポートフォリオを作成する
3DCGデザイナーを目指すには、自分の能力を的確に伝えるために、要点を押さえたポートフォリオ作りが必須です。
例えば、静止画のポートフォリオでは、様々な角度からのスクリーンショットや、制作過程を示すワイヤーフレームや原画も掲載すると過去実績がわかりやすくて丁寧です。
動画ポートフォリオ(デモリール)にする場合は、作品ごとにタイトルや注目ポイントを示すテロップを入れるなどの工夫が必要です。
担当したパートの詳細や使用ソフトウェア、制作期間に加え、制作経緯のポイントも記載することで、採用担当者に理解してもらいやすくなります。
5.『未経験可』の求人に応募する
3DCGデザイナーとしての転職を目指す際には、『未経験者可』と記載がある求人に応募する方法もあります。
この場合、転職後に3DCGの知識を学ぶことになりますが、完全未経験者の育成に力を入れている企業を見つけるのは困難なのが現状です。
そのため、基本的な知識を身につけてから転職活動する方が現実的で、入社後もスムーズに業務を遂行できます。
ある程度の知識を身につけた後に、転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
3DCGデザイナーの仕事内容はどんなものがある?
そもそも3DCGデザイナーとは、グラフィックソフトを用いて3Dのコンピュータグラフィックスを制作する職業です。
高度なCGをデザインする3DCGデザイナーは、エンターテイメント業界だけでなく、製造業や医療、建築などの幅広い分野で活躍しています。
ここでは、3DCGデザイナーの仕事内容をより詳しく解説します。
1.モデリング
2.リギング
3.モーション
それでは1つずつ解説します。
1.モデリング
3DCGデザイナーの仕事の1つに、『モデリング』があります。
3DCGデザイナーの中でモデリングを専門に行う人をモデラーと呼びます。
モデラーは、3DCGデザインの最初の段階で形を作り上げていきます。
特にゲーム制作では、キャラクターが元のデザインに忠実であることが必要なため、3DCGデザイナーの技術が重要となります。
2.リギング
3DCGデザイナーの仕事の中に、『リギング』といった作業があります。
この作業には、「Maya」「3ds Max」「3dtotal」などの3DCGソフトが使用されます。
また、リギングを担当する3DCGデザイナーは、リガーやリギングアーティストと呼ばれます。
3.モーション
3DCGデザイナーの仕事の中に、『モーション』という作業があります。
ゲームやアニメーションのストーリーや世界観に合わせてキャラクターを動かすことが重要です。
また、モーションを担当する人は、モーションデザイナーやアニメーターと呼ばれます。
3DCGデザイナーに求められるスキルとは?
ここでは、3DCGデザイナーに求められるスキルを紹介します。
デザイン・デッサンスキル
空間把握能力
創造力と表現力
それでは1つずつ解説します。
デザイン・デッサンスキル
3DCGデザイナーとして働くためには、デザインやデッサンのスキルが不可欠です。
デザイナーとしての役割を果たすには、デザインの能力がなければ、活躍するのが難しくなってしまいます。
もし未経験で3DCGデザイナーへの転職を考えているなら、3DCGの技術に加えて、デザインやデッサンのスキルも求められることを覚えておきましょう。
空間把握能力
3DCGデザイナーとして働くためには、『空間把握能力』が求められます。
空間把握能力は、物体の位置関係や奥行き、視点の変化を考慮してモデルを作成する際に重要です。
この能力が高いと複雑なシーンでもバランス良く配置でき、視覚面で魅力的なデザインを生み出せます。
デッサンや模型作り、3Dソフトウェアの使用が空間把握能力の向上に役立ちます。
創造力と表現力
3DCGデザイナーとして働くためには、『創造力と表現力』が求められます。
3DCGデザイナーの仕事は創造的なものづくりです。
このため、創造力が重要となり、特にゲームやアニメーションの制作では、高い表現力が求められます。
3DCGデザイナーは、知識や技術も必要ですが、何かを作り上げることに情熱を持てる人に向いている職業といえます。
3DCGデザイナーの年収
転職エージェントのエイクエントによると、2023年8月時点で3DCGデザイナーの年収は約900万円とされています。
ただし、この数字は平均ではなく、相場の中で高めのものを指しているため、制作会社の規模や年齢、勤続年数によっても違いがありますが、3DCGデザイナーは年収900万円を得る可能性のある高所得者が多い職種になります。
3DCGデザイナーは年齢が上がるにつれて年収も上昇しやすいことが特徴です。
さらに、マネジメント業務を担当するようになると、役職手当がつくことが多い点もメリットと言えます。
最新のデザインツールに精通している場合や、コンシューマーゲームなど高度な表現力が求められる仕事の経験がある場合、最高年収に近づきやすくなります。
3DCG関連の求人サイト厳選3選
ここでは、3DCG関連の求人サイトを厳選して紹介します。
1.求人数約150件|ゲーム転職エージェントサービス『IMAGICA GEEQ』
2.求人数約434件|doda(デューダ)
3.求人数約420件|マイナビクリエイター
それでは1つずつ紹介します。
1.求人数約150件|ゲーム転職エージェントサービス『IMAGICA GEEQ』
『IMAGICA GEEQ』は、ゲーム業界に特化した転職エージェントサービスです。
2024年7月時点で会員数は約20万人を誇り、ゲーム業界における求人情報の提供において国内最大級のプラットフォームとして知られています。
本サービスでは、ゲームプランナー、ゲームデザイナー、プログラマー、サウンドクリエイターなど、ゲーム制作に関わる幅広い職種に対応しており、専門知識を持つコンサルタントがサポートしています。
そんな『IMAGICA GEEQ』では、3DCGデザイナーの採用・求人が約150件募集されていました。
この募集件数は、ゲーム業界に特化した求人サイトの中で最も多く、ゲーム関連の仕事を探している方には『IMAGICA GEEQ』の利用をおすすめします。
2.求人数約434件|doda(デューダ)
doda(デューダ)は、経験豊富な人材や即戦力となる人材を採用したい企業向けの求人情報サービスです。
2023年12月末時点で会員数約840万人を誇り、国内最大級のプラットフォームとして知られています。
また、幅広い業種・職種に対応しており、営業、金融、医療、エンジニア、グローバルといった分野に特化した専門サイトも運営しています。
そんなdoda(デューダ)では、3DCGデザイナーなど、3DCGに関連する転職・求人が約434件募集されていました。
3DCG関連の幅広い仕事を探している方は、まずはdoda(デューダ)を利用することをおすすめします。
3.求人数約420件|マイナビクリエイター
マイナビクリエイターは、クリエイティブ職に特化した転職エージェントサービスです。
2023年12月末時点で会員数約50万人を誇り、クリエイティブ業界における求人情報の提供において国内最大級のプラットフォームとして知られています。
幅広い業種・職種に対応しており、ゲーム、映像、デザイン、広告といった分野に特化した専門サイトも運営しています。
そんなマイナビクリエイターでは、3DCGデザイナーなど、3DCGに関連する転職・求人が約420件募集されていました。
3DCG関連の仕事を探している方で、クリエイティブ職に特化した業種を選びたい方は、マイナビクリエイターを利用しましょう。
まとめ
本記事では、未経験から3DCGデザイナーになる方法や仕事内容、求められるスキルや3DCGデザイナーの年収などを徹底解説しました。
また、各転職・求人サイトを調査したところ、3DCGデザイナーをはじめとする3DCG関連の求人が多く募集されていることがわかりました。
3DCGデザイナーになるためには、独学でも学習可能ですが、専門のスクールを受講しながら、アルバイトや単発案件を通してデザイナーとしての知識や技術を深めていくことが重要です。
3DCGデザイナーは年々需要が増加しているため、これから3DCGデザイナーとして働きたい方は、本記事で紹介している求人サイトをチェックしましょう。
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