3Dアニメーション

3DCGアニメーションとはの画像

3Dアニメーションとは?具体的な作成方法やコツを徹底解説!

3DCGアニメーションは、まるで現実のように動き出すキャラクターや、想像を超える空間表現を実現し、その魅力と可能性は無限大です。

「トイ・ストーリー」のような迫力あるCG映画や「ファイナルファンタジー」のようなリアルな世界観が広がるゲームを見て、一度は3Dアニメーションに興味関心を持った方がいると思います。

3Dアニメーション制作は、時間やスキルなどが複雑であるため、多くの初心者は断念してしまいます。

しかし、適切なアニメーション作成方法やコツを覚えれば、誰でも楽しく3DCGアニメーションが作成できるようになります。

そこでこの記事では、3DCGアニメーションの具体的な作成方法やコツを詳しく紹介します。

この記事で分かること
・3Dアニメーションとは何か
・アニメーションのプランニングポイント
・アニメーションの作り方
・3Dアニメーション作成のコツ
・3Dアニメーションが作成できるおすすめソフトTop3

3Dアニメーションとは?

3Dアニメーションとは、コンピューターグラフィックスを使用して、オブジェクトが3次元の空間で動いているように見せる手法です。

まずアーティストが、3Dソフトウェアを使ってオブジェクトを作成し、次にオブジェクトやキャラクタのスケルトンをバーチャルに描写するリギングをおこないます。その際に、適切な箇所でリグのポーズを設定して、オブジェクトが動いているように見せます。

映画などでは、「モーションキャプチャー」という、俳優の実際の動きをデジタルアニメーションで記録する、最新のアニメーション手法もあります。

センサーにようなものを付け、その動きをデータ化してアニメーションに置き換えるもの。詳しくは以下の動画に上がっています。

また、かの有名な映画作品「ジュラシックパーク」では、一部の恐竜はモーションキャプチャーを用いたそうです。その際に、人間が演じていたそうですなので、少し驚きですね。

アニメーションのプランニングポイント

アニメーションは「どう動かすか」を最初に考えがちですが、キャラクターが「どう動くか」をプランニングしてから作業に入るのも重要です。

演技を決める上で抑えるべきポイントは下記になります。

演技を決める上で抑えるべきポイント
・ディレクターやクライアントが求めるイメージと合致しているか
・その演技が「絵」になるかどうか
・キャラクター性・設定が表現されているか

それでは、1つずつ詳しく解説します。

アニメーションの作り方

近年の3DCGでのアニメーション・モーションの作り方は大きく分けて3つあります。それぞれ紹介していきます。

①手付けアニメーション(キーフレーム)

キーフレーム

これがCGにおける基本的な手法です。2Dでも一緒です。

キーフレームと呼ばれる動きの要所を手動で付けていきます。

その際の間のコマはコンピューターが自動で埋めてくれます。

手書きのアニメーションで言う、原画(キー)と動画(補間)の違いみたいなものです。

②モーションキャプチャー

モーションキャプチャーのGif画像
出典:Perception Neuron

先ほど紹介もしましたが、”実際の現実の動きを専用の機材で取って、それをコンピュータ上で使う”というものです。

わかりやすいところだと、キネクト(現在は販売中止)のリアル系ゲームの人間の動きなどはこの手法で作られるケースが多くあります。

③シミュレーション

色々なパラメータを設定して、計算で動きを求める方法です。様々なシミュレーションがありますが、よく使われている物理シミュレーションについて説明します。

物理シミュレーションは、その名の通り物理演算を使ってリアルな動きがつけられます。

流体(水、炎、煙、爆発)とか、布をなびかせたりとか、ビルを壊したりとか、CGのお家芸みたいなものに近いイメージです。

実際は物理演算のためのパラメータをキーフレームアニメーションさせるので、キーフレームアニメーションと同意義とも言えます。

パーティクルを応用すれば、色々な表現を実行できます。

3Dアニメーション作成のコツ5選

ここでは、3Dアニメーション作成のコツ5選を紹介します。

3Dアニメーション作成のコツ

1.まずは簡単なアニメーションから作成する
2.無料のソフトからスタートする
3.ある程度のスペックを確保したPCを使用する
4.日常的に人の表情や動きを観察する
5.クリエイターのSNSをフォローし、質の高い作品に触れる

それではここから、3Dアニメーション作成のコツを1つずつ紹介・解説します。

1.まずは簡単なアニメーションから作成する

3Dアニメーションを作成する際は、まず簡単なアニメーションから作成することをおすすめします。

3Dアニメーションを始めたばかりの初心者は、その作業の多さや複雑さに圧倒されることが多いと思います。

そのため、最初は簡単なものから始めて、多少雑でも構わないので全体の工程やソフトの使い方に慣れることが大切です。「最後までやり遂げること」が上達の鍵です。

3Dアニメーション作成は、「最後までやり遂げること」が上達の鍵となります。

そのため、経験を積み、重要なポイントが少しずつ見えてくるので、そこからブラッシュアップしていきましょう。

2.無料のソフトからスタートする

3Dアニメーションを作成する際は、無料のソフトからスタートし、徐々に高機能を備えた有料ソフトを利用するようにしましょう。

3Dアニメーションを制作するには、アニメーション用のソフトが必要です。

有料版のプロ仕様のものから無料ソフトまでさまざまな種類がありますが、初心者が最初から数十万円もする有料ソフトを購入し、使いこなせずに無駄な出費になる可能性があります。

そのため、まずはBlender、SketchUp、Meshmixerなどの無料ソフトから始めることをおすすめします。

3.ある程度のスペックを確保したPCを使用する

3Dアニメーション制作では、多くのファイルを同時に使用するため、高速で容量に余裕のあるPCを使うことをおすすめします。

前述でも記載しましたが、初心者はまず無料版のソフトを利用するようにしましょう。

ただし、新しいソフトが次々と登場し、アップデートも頻繁に行われているため、使いやすさや作業効率が向上し、より多様な表現が可能になることがあります。

そのため、常に最新のソフト情報を収集し、アップデートの内容をチェックしておくことが重要です。

4.日常的に人の表情や動きを観察する

3Dアニメーションを作成する際は、常に人の表情や動きを観察するようにしましょう。

3Dアニメーションでは、現実世界と比べて違和感のない、まるで生きているかのような動きを表現することが重要です。

ピクサーの作品などを見て、モンスターやおもちゃが現実の人間のように自然な表情や関節の動きをすることに驚いたことがある方もいると思います。

キャラクターの微細な表情や動きは、アニメーション制作の中で最も時間を要する部分であり、視聴者の印象を大きく左右します。

そのため、日常的に人間の顔や身体の動きを注意深く観察する習慣をつけ、それを作品に反映させることが大切です。

5.クリエイターのSNSをフォローし、質の高い作品に触れる

3Dアニメーションを作成する際は、クリエイティブな投稿をするクリエイターのSNS等をフォローし、日ごろから質の高い作品に触れておくことをおすすめします。

3Dアニメーションの制作は、趣味として楽しむ場合は良いですが、仕事として取り組む際には、常に納期とクオリティのバランスを取る必要があります。

そのため、感性を磨くために新しい映像作品をチェックしたり、SNSを通じてクリエイターの最新動向を追ったりすることが大切です。

こうした活動は、作品の裏側に関する情報収集やモチベーションの向上につながります。

さらに、SNSでのつながりが、仕事の機会を生むこともあります。

3Dアニメーションが作成できるおすすめソフトTop3

ここでは、3Dアニメーションが作成できるおすすめのソフトを紹介します。

おすすめの3Dアニメーション作成ソフトTop3

1.Blender(ブレンダー)
2.Maya(マヤ)
3.3ds Max

それではここから、おすすめの3Dアニメーション作成ソフトを1つずつ詳しく解説します。

1位:Blender(ブレンダー)|無料で使える3DCG作成ソフト

Blender(ブレンダー)の画像
出典:Blender(ブレンダー)

Blender(ブレンダー)は、無料で使える3DCGソフトの中で、これ以上のものはないと言われている3DCG作成ソフトです。

同ソフトは、完全無料で利用可能となっており、3DCGのプロフェッショナルも愛用していると言われています。

モデリング、アニメーション、そしてレンダリングまで一貫して行うことができ、Blenderだけでフル3DCG作品を制作可能です。

また、アップデートが頻繁に行われており、開発チームの情熱が伝わってくるソフトウェアでもあります。

ただし、機能が豊富すぎるため、初心者には少しハードルが高いというデメリットがあります。

直感的に操作できる人は少なく、プロ向けのソフトウェア以上に難しい部分があるため、相応の学習が求められます。

しかし、このソフトを使いこなせれば、コストパフォーマンスにおいては最強の3DCGソフトになることは間違いありません。

本気で3DCG制作を目指す方は、最初のステップとしてBlender(ブレンダー)で3DCG作成に挑戦しましょう。

2位:Maya(マヤ)||ハリウッドでも使われるプロ仕様

Mayaライセンスの画像
出典:Maya

Maya(マヤ)は、Autodesk(オートデスク社)が開発した高度な3Dコンピュータグラフィックスアニメーションソフトウェアです。

同ソフトは、臨場感たっぷりのリアルな映像を追求したい方におすすめです。

また、統合型ツールとして、ハリウッド映画をはじめ、世界中のさまざまな映像作品で活用されています。

日本国内でも、3ds Maxと並んで広く利用されているメジャーなソフトウェアとして人気を集めています。

3位:3ds Max|高性能なプロフェッショナル向けソフト

3ds Maxの画像
出典:3ds Max

3ds Maxは、Autodesk社が提供する高度で多機能な3DCGソフトウェアです。

このソフトウェアは、ゲーム、映画、モーショングラフィックス制作などの分野で、3Dモデリングやレンダリングのために広く使用されています。

また、3ds Maxは「鬼滅の刃」などのアニメ作品や建築業界においても幅広く活用されています。

3ds Maxの主な対象者は、ゲーム開発者、映画やテレビの制作者、建築ビジュアライゼーションに従事する3Dモデラー、アニメーター、ライティングアーティストなど、3DCG制作に関わる多くのクリエイターを含みます。

まとめ

本記事では、3Dアニメーション初心者の方に向けて「アニメーションの作り方」や「3Dアニメーション作成のコツ」を徹底解説しました。

また、3Dアニメーションが作成できるおすすめソフトTop3を詳しく紹介しています。

3Dアニメーションは、コンピューター上で作成された3次元空間のモデルに動きや表情を付けることで、まるで生きているかのようなキャラクターや物体の動きを表現するアニメーション手法のことを指します。

3Dアニメーションを始めたばかりの初心者は、アニメーション制作における作業時間の多さや複雑さに圧倒されてしまうと思います。

そのため、初めて3Dアニメーションを作成する場合は、失敗してもいいので、簡単なアニメーションを作成し全体の工程やソフトの使い方に慣れることが重要です。

また、クリエイターのSNSをフォローし繋がることで、日ごろから質の高い作品に触れながらビジネスチャンスを掴める可能性があります。

3Dアニメーション制作をこれから始める方や、仕事にする方は、本記事で予習・復習してほしいと思います。


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