数字で見るAR/AR市場
さて、AR/VRの新しいニュースが飛び交っていますが、実際のところ数字的に伸びてきているのか?気になる数字をピックアップしてみます。
ARの数字
ARの市場規模
- 2016年→1,200億円
- 2021年→8.3兆円
ポケモンGOの躍進により、2016年は今までの市場規模予測と比べて大幅にアップしました。AR市場は、VRと比べても高い成長率があると言われています。
AppleKitにより、ARアプリの開発がオープンになると一気に市場も広がると考えられます。
世界のARヘッドセット出荷台数
一人勝ちしている会社はないように感じます。今後は、AppleやGoogleなどの大手IT企業も参入するので市場の変動はあるかと考えられます。
国内のARヘッドセット出荷台数
エプソンとマイクロソフトによる寡占市場です。Epson、、、こんなに大きいのか!
VRの数字
市場規模
- 2016年→2,700億円
- 2021年→2.5兆円
現時点ではAR市場よりも数字は大きいのですが、5年後にはARに比べて大きく数字が劣ります。VRは、一時的にはエンタメ領域で市場が広がりますが、ARと比べると汎用的な広がりがないという見解もあります。
世界VRヘッドセット出荷台数
サムスンの圧勝ですね。「Gear VR」が140万台以上を出荷しております。個人的にFacebookのOculusが思った以上のシェア率ではないのに驚きました。その他のOthersが40%も占めており、まだまだ新規企業が入り込める市場だと思います。ARよりも新規参入が容易なのかな?
国内VRヘッドセット出荷台数
圧倒的にソニーの「PlayStation VR」の独壇場ですね。最近は、都心をメインに多くのVR施設が出てきました。この数字はまだまだ大きくなりそうですね。
この数字は今後どうなる?
3年ほど前、筆者は3Dプリンターブーム時の市場考察について記事を見てみました。
その時のレポートの多くは「5年後には10倍近くの成長を遂げ、2020年には20兆円の市場!」という内容が多かったのですが、実際は年間10%程度の成長率の結果となりました。期待以上に市場は伸びなかったんですね。
逆に、スティーブ・ジョブズが初代iPhoneを発表した時、当時のApple社の目標値は携帯市場の1%のシェア獲得という弱気なものでした。
米国の大手ニュース雑誌「Time」が、”人類が空を飛ぶには何千年も先のことだ!”と書いた次の日にライト兄弟が飛行機をつくったというエピソードがあります。今後のAR/VR市場も、プレイヤーや市場シェアが、現時点と比べて全然変わってくるのでないでしょうか?
人工知能、IoT、3Dプリンターなど成長市場と呼ばれるものは、トピックスが大きく誇張されたり、玉石混交の情報が流れます。この市場規模予測が、5年後にどの程度当たっているのかというのを興味深く見たいと思います。
もちろん、レポート予測を超える大きなマーケットになることを祈っています。アデュー!
■参考サイト
AR/VRヘッドセット市場規模は世界で228万台――2017年1~3月
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