3DCG関連の業務を行う方は、ハイスペックなパソコンが必要です。
一般的に利用されているパソコンでも3DCG作業は行えますが、スペックが足りないという理由で、フリーズしてしまいデータが失われる可能性があります。
しかし、中には3DCG業務に利用できるパソコンが必要なのはわかっていたとしても、実際にどのようなスペックを持つパソコンを購入したらいいか分からない方が大半ではないかと思います。
そこでこの記事では、3DCG向けのパソコンや専用のソフトウェア、各3DCGソフトウェアで設けられている「最低限の動作システム」を徹底解説します。
また、3DCG業務に最適なパソコンの紹介や、デスクトップとノートパソコンどちらがおすすめなのかについても詳しく紹介しています。
これから3DCG業務に就く方や、3DCG用のパソコン選びに迷っている方は参考にしてください。
・3DCGに向いているパソコンの概要
・3DCG業務に必要なソフトウェアについて
・各3DCGソフトウェアで設けられている「最低限の動作システム」について
・3DCG業務で推奨されているパソコンスペック
・3DCGでは、デスクトップとノートパソコンどちらがおすすめなのか
・3DCG業務に最適なおすすめパソコン
目次
3DCG向けのパソコンとは?
結論から申し上げますと、3DCG専用のパソコンは特に存在しません。
一般的なパソコンでも、3DCGソフトをインストールすれば作業は可能です。
ただし、効率的に作業を進めるには、一般的な事務作業用のパソコンよりも高性能なスペックが必要になります。
そこでここでは、3DCG向けのパソコンについて詳しく解説します。
・3DCG業務には、専用のソフトウェアが必要
・各3DCGソフトウェアにおいて「最低限の動作システム」が設けられている
それではここから、3DCG向けのパソコンに必要な条件を紹介します。
3DCG業務には、専用のソフトウェアが必要
3DCGを作成するには、専用のソフトウェアが必要です。
無料で利用できるソフトも存在しますが、業務で使用する場合は、高性能かつ多機能な有料ソフトが適しています。
主な3DCGソフトウェアには、以下のものがあります。
・MAYA
・Blender
・ZBrush
・Sketchup
・Sculptris
・Sketchup
・LightWave
3DCGソフトについては、下記記事でさらに詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてください。
各3DCGソフトウェアにおいて「最低限の動作システム」が設けられている
3DCGを作成するには、まずパソコンに対応する3DCGソフトウェアをダウンロードする必要があります。
ただし、各ソフトには推奨される最低動作環境が設定されているため、インストール前に必ずチェックしてください。
ここでは、代表的な3DCGソフトの動作環境をまとめたので、パソコンがこれらの条件を満たしているか確認してください。
ソフトウェア名 | OS | CPU | グラフィックボード | メモリ | ストレージ | 必要ツール |
MAYA 2022 | Windows 10 | IntelまたはAMDのマルチコアプロセッサ | NVIDIA RTX™シリーズ、GeForce RTX/GTXシリーズ、Radeon R9シリーズなど | 最低8GB(推奨16GB以上) | インストールのみで6GB必要 | 3ボタンマウス |
ZBrush | Windows 7/8/8.1/10 (64bit)/11 | Intel Core 2以上または同等のAMD製品 | 高性能グラフィックボードは不要 | 最低4GB(高ポリゴンでは16GB以上推奨) | 8GB以上 | ワコムまたはワコム互換ペンタブレット |
LightWave | Windows 10 (64bit) | Intel Core 2以上またはAMD64 | GeForce 9シリーズ以上、またはRadeon HD 4000シリーズ以上 | 最低4GB | インストールのみで3GB必要 | – |
3DCG業務で推奨されるパソコンスペック
業務用パソコンであれば、ほとんどの場合、3DCGソフトウェアの動作要件は満たしていると考えられます。
しかし、作業効率を向上させるためには、さらに高いスペックのパソコン性能が求められます。
また、After EffectsやPremiere Proなど他のソフトウェアを併用する場合、その使用も考慮したスペックを選定する必要があります。
ソフトウェアによって推奨スペックは異なりますが、以下のような仕様を満たすことで、3DCG作業の快適さを高められるかもしれません。
項目 | 推奨スペック |
OS | Windows 10 (64ビット) |
プロセッサー | Intel Core i5 または i7 以上 |
グラフィックス | Quadro 2000 または GeForce 1070 以上 |
メモリ | 最低16GB(他ソフト併用時は32GB推奨) |
ストレージ | 500GB以上のSSD |
3DCG業務をするならデスクトップとノートパソコンどちらがおすすめ?
3DCG作業を行うために使用するパソコンは、ノートパソコンでもデスクトップパソコンどちらを使用しても問題ありません。
しかし、それぞれには異なるメリットとデメリットがあるため、自分の業務内容や作業環境に合ったパソコンを選ぶことが重要です。
まず、ノートパソコンのメリットは携帯性に優れている点です。
オフィスや外出先、自宅など、場所を選ばず同じ環境で作業できるため、柔軟に作業を進められます。
一方で、デメリットとしては画面サイズが小さいため、複雑な作業を行う際には効率が低下する可能性があります。
さらに、ノートパソコンは部品をコンパクトにまとめる必要があるため、同じ性能のデスクトップと比べると価格が高くなるデメリットがあります。
3DCG作業に必要なスペックを持つノートパソコンは、最低でも25万円程度の価格が一般的です。
一方、デスクトップパソコンのメリットは、ノートパソコンに比べてコストパフォーマンスが高いことが挙げられます。
同じ性能を持つデスクトップパソコンは20万円ほどで入手可能でき、メモリやグラフィックボードの増設など、将来的な拡張にも対応しやすい点が特徴です。
しかし、デメリットとしてはサイズが大きく持ち運びに不便なため、複数の作業拠点を持つ場合には複数台のパソコンを用意する必要があります。
ただし、リモートデスクトップ機能を活用すれば、パソコンを移動させずに他の場所から操作が可能です。
このように、ノートパソコンとデスクトップパソコンにはそれぞれの利点と欠点があり、自分の作業スタイルや予算に応じた最適な選択が重要です。
3DCG業務に最適なおすすめパソコン3選
ここでは、3DCG業務に最適なおすすめパソコンを詳しく紹介します。
1.VSPEC ゲームPC/Intel 13世代プレミアム
2.ZEFT Gaming PC
3.FRGAG-B760/SG5/NTK
それでは、1つずつ解説します。
1.VSPEC ゲームPC/Intel 13世代プレミアム
VSPEC ゲームPC/Intel 13世代プレミアムは、高性能な冷却機能を持つCPUクーラーを搭載したモデルです。
項目 | 詳細 |
価格 | 299,200円~(税込) |
カスタマイズ | 可 |
CPU | intel Core i7 13700K プロセッサー |
メモリ | 16GBなど |
ストレージ | SSD 512GBなど |
グラフィック | GeForce RTX 3060 |
OS | Windows 10 or Windows 11 |
電源 | 850W/AC 100V(50/60Hz) |
PC作業時、CPUに負荷がかかる作業を行うと発熱しますが、温度が過剰に上がると、パフォーマンスが低下し、最悪の場合、動作が停止する恐れがあります。
そのため、負荷の大きい作業を頻繁に行う方は、VSPEC ゲームPC/Intel 13世代プレミアムがおすすめです。
なお、標準構成ではOSが含まれていないため、カスタマイズを進めていくと、総額が増加することがあることを覚えておきましょう。
2.ZEFT Gaming PC
ZEFT Gaming PCは、GeForce RTX 3070を搭載したハイエンドモデルです。
価格はやや高めですが、すべてのパーツに高品質なものを採用しています。
項目 | 詳細 |
価格 | 270,380円(税込) |
CPU | intel Core i7 11700K プロセッサー |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
グラフィック | GeForce RTX 3070 |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
電源 | 750W/AC 100V(50/60Hz) |
750Wの電源ユニットは『80PLUS Gold認証』を取得しており、高い電力効率で安定した供給が可能です。
メモリにはCrucial製を使用し、万が一の際にはメーカーの永久保証が付いているので、安心して使用できます。
3.FRGAG-B760/SG5/NTK
FRGAG-B760/SG5/NTKは、インテルのCore i7プロセッサーを搭載したモデルです。
項目 | 詳細 |
価格 | 264,800円(税込) |
CPU | インテル Core i7-13700F |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 1TB |
グラフィック | NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti |
OS | Windows 11 Home 64bit版 |
電源 | 850W/AC 100V(50/60Hz) |
ゲーミングPCとしても活用可能で、性能の高いCPUとグラフィックカードを組み合わせており、850Wの大容量電源により高いパフォーマンスを発揮します。
まとめ
本記事では、3DCG向けのPC(パソコン)や専用のソフトウェア、最低限の動作システムなど3DCG制作向けのパソコンを紹介しました。
また、3DCG業務で推奨されているパソコンスペックや、デスクトップとノートパソコンどちらがおすすめなのかについても詳しく解説しています。
現在では、3DCG専用のパソコンは存在しておらず、一般的に使われているパソコンでも3DCGソフトをダウンロードして使用できます。
しかし、パソコンがスペック不足だと、作業時にフリーズしてしまい、最悪の場合データが破損する可能性があります。
そこで、各3DCGソフトウェアにおいて「最低限の動作システム」が設けられています。
これからPCを購入し、3DCG業務を遂行する方は、はじめに利用するソフトウェアと動作システムの確認を取りましょう。
どのPCを購入すればいいか分からない方は、当サイトで3DCGに最適なおすすめパソコンを紹介しているので、参考にしてください。
また、今すぐパソコンが欲しい方は、家電量販店やPCショップでより詳しい情報を持っている店員と相談しながら購入しましょう。
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