こんにちは!
メルタのインターン生、縮めてメルターン生のだいごろうです。
前回は先日の展示会について初心者目線でレポートしましたが、3Dプリンターでできることって本当にたくさんあるんです。今日は食品×3Dプリンターという革新的なアイディアを紹介します!
3Dプリンターで廃棄処分の食材が蘇る?
世界的にみれば、人間は約100億人分(総人口約75億人)の食料を生産していますが、この3分の1を廃棄しているそうです。オランダ人の女性2人が起業したUpprinting Food社は、世界的な問題に着目し、3Dプリントの技術を利用して食品廃棄物を食用製品にリサイクルするプロジェクトを開発しました。
Upprinting Food社を起業したElzelinde van Doleweerdさん
廃棄予定のパンをペーストに加工
オランダ国内で廃棄処分されている食品で一番無駄になってしまっているのがパンです。続いて熟しすぎてしまったり、見た目が悪くなってしまったりした果物や野菜です。3Dプリンターで印刷するために、これらの食材をペーストに加工しハーブやスパイスを混ぜ込んでいます。このペーストを3Dプリンターの抽出器に装填してクッキーやタルトの土台になる生地を出力したら、オーブンで焼きます。加熱処理を通すことで細菌の繁殖を抑えて長期保存が可能になったことに加え、カリカリした食感が生まれるそう。
3Dプリンターで出力したタルトの土台。どんな味がするんでしょうか。
次のステップは?
Upprinting Foodが目指す次の段階は、レストランで廃棄される食品から美味しさだけではなく、美しさも追求した新しいレシピを開発してそれらを提供することなんです。将来的にはスーパーマーケットの廃棄処分物が食べられるように加工されてまた陳列棚に戻ってくる日がきたり、国際的に出荷することで飢餓問題の解決に役立ったりといった可能性があります。
お菓子だけではなく料理にも。サラダにいれると野菜とは違った食感を楽しめそうですね。
ECO Coin Awardについて
Upprinting Food社を起業したElzelinde van Doleweerdさんは、2018年にECO Coin Awardを受賞しています。
ECO Coin Awardとは、エコロジカルなアイディアで環境や自然問題の改善に取り組んだ人を表彰する賞です。2018年のECO Coin Awardは、食品廃棄物問題に焦点が当てられておりUpprinting Foodの他にふたつのプロジェクトがノミネートされていました。
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