家具の色や素材、住宅設備のオプションなどをWebサイト上で選びながら3Dで確かめられる「3Dコンフィギュレーター(3Dカスタマイザー)」を導入する企業が増えています。
3Dコンフィギュレーター(3Dカスタマイザー)は、カタログや写真では伝えきれない組み合わせをお客様自身が画面上で試せる仕組みです。仕組みや開発費用の基本は「3Dシミュレーター開発を依頼するには?」で解説しているので、あわせて参考にしてください。
便利な仕組みですが、いざ自社で導入しようとすると「同じ業界ではどんな使い方をしているのか」「どこまで選べるようにすればよいのか」といった疑問が出てくるものです。
そこで本記事では、国内外の3Dコンフィギュレーターの導入事例を6つ取り上げ、業界ごとに何を選べるようにしているのか、どんな工夫をしているのかを解説します。後半では、事例から分かる成果につながる作り方の共通点も紹介します。
3Dコンフィギュレーターの導入を検討しているご担当者様は、ぜひ参考にしてみてください。
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3Dコンフィギュレーターの導入事例6選【業界別】
ここでは、業界ごとの異なる6つの導入事例を紹介します。どの事例も「何を選べるか」と「どんな工夫をしているか」に注目してみてください。
事例①医療機器の3Dシミュレーター|モデリー
事例②家具の3Dプランニングシミュレータ|堀田木工所
事例③サウナ3Dカスタマイザー|idetox
事例④ユニットハウスの簡単シミュレーター|三協フロンテア
事例⑤モジュール式昇降デスク|beflo
事例⑥モジュール式建築システム|Morph Bricks
それではここから、1つずつ事例を解説します。
事例①医療機器の3Dシミュレーター|モデリー

モデリーでは、医療機器メーカーのWebサイトに掲載する3Dシミュレーターを開発しました。使用手順が複雑な医療機器について、機器を挿入する流れを3Dアニメーションで分かりやすく見せるコンテンツです。
閲覧者は臓器モデルを回転・拡大したり、表示を切り替えたりしながら、機器の使い方を確かめられます。色や形を選ぶ一般的なコンフィギュレーターとは違い、「どこを見るか」を選べるようにした事例です。

また、医療機器のため、制作は製品の構造と使い方を正しく理解するところから始めました。実機や使用事例の映像を確認し、専門医の監修を受けながら細部を調整しています。
例えば、機器の先端の光が皮膚の下に透けて見える描写は、複数のパターンを試して実際の見え方に近づけました。画面のレイアウトやボタンのデザインも、PC版とスマホ版それぞれで提案しています。

詳しくは制作事例のページをご覧ください。
事例②家具の3Dプランニングシミュレータ|堀田木工所

家具メーカーの堀田木工所は、自社の家具を3Dで組み合わせられる「3Dプランニングシミュレータ」をWebサイトで公開しています。
各パーツやカラーを選びながら、3D空間で完成形を多方向から確認できます。パーツを変えるたびに総額が反映されるため、予算に合わせて商品を選べる点も特長です。
例えば子ども用の学習机では、ワゴンや棚、ラック、チェアを追加しながら組み合わせを試せます。選んだ組み合わせは、ARで部屋に置いた状態でも確かめられます。
また、シミュレーターに使う3Dデータは、同社のDX事業部が内製しています。家具メーカーが自ら3Dデータを作り、商品の選び方そのものを変えている事例です。
事例③サウナ3Dカスタマイザー|idetox

サウナ専門ブランドのidetoxは、2026年8月に「サウナ3Dカスタマイザー」を公開しました。サイズや外装・内装材を組み合わせると、その内容が3Dモデルにすぐ反映されます。
サウナはカタログや図面だけでは「この部屋に置けるか」「何人で入れるか」「価格はいくら変わるか」を判断しにくい商品です。そこで、サイズ感と利用人数、価格の目安を1つの画面で確かめられるようにしています。
例えば、身長100〜200cmの男性・女性・子どもの3Dモデルを置いて、ボックス型なら最大4人、バレルサウナなら最大10人まで座り方を確かめられます。断面表示への切り替えや、アプリ不要のARで部屋に原寸大で表示する機能もあります。
また、個人のお客様に加えて、施設の担当者や設計者、施工会社が完成イメージを共有する場面での利用も想定しています。
事例④ユニットハウスの簡単シミュレーター|三協フロンテア

ユニットハウスを手がける三協フロンテアは、2025年5月に「簡単シミュレーター」を公開しました。モバイルスペースの間取りやオプションをWeb上で3Dにしながら決められるサービスです。
本サービスは、およそ3分の操作で建築プランを作れる手軽さが魅力です。8つのベースプランからモデルを選び、ドアや窓などのオプションを加えていきます。
同社は以前から、細かく設定できる「モバイルスペースシミュレーター」も公開していました。スマホからでも直感的に操作できる簡単版を追加し、検討を始めたばかりの人でも試しやすくしています。
さらに、作ったプランをもとに、そのまま商談を申し込めます。
事例⑤モジュール式昇降デスク|beflo

アメリカの家具メーカーbefloは、モジュール式の昇降デスクを販売しています。自社サイトには、リアルな質感やアニメーション、ARに対応したコンフィギュレーターを設けています。
コンフィギュレーターを作ったのは、社内のプロダクトデザイナーです。製造用の3D CADデータは細かすぎたため、まず不要な形状を削り、Webで表示するために表面を簡素化しました。
さらに、操作の動きが表示速度にどれだけ影響するかを確かめながら、さまざまな端末でテストを重ねています。製造用のデータをそのままWebに載せず、見せるためのデータに作り直した事例です(参考:Vectary導入事例)。
事例⑥モジュール式建築システム|Morph Bricks

イギリスのMorph Bricksは、8種類のブロックを組み合わせて、壁や会議室、段状の座席などを作れる建築システムを販売しています。カタログがない製品のため、コンフィギュレーターそのものが商品の役割を担っています。
お客様はアカウントを登録し、構成を組み立てて価格を確認したうえで、注文前にデザインを同社へ提出できます。プロジェクトごとに、組み立て説明書のPDFも作られます。
例えば、グリッドに沿ってブロックがはまる機能や、サイズを入力するだけで壁を作れる機能、コピーと貼り付けで複製できる機能を備えています。ブロックを1つずつ置く手間を減らし、組み立てを実用的な作業にしています(参考:Simplio3D導入事例)。
【事例から分かる】成果につながる3Dコンフィギュレーターの共通点
6つの事例を並べると、業界は違っても作り方にはいくつかの共通点があります。ここでは、モデリーが3Dコンテンツを制作してきた経験もふまえて、4つのポイントにまとめます。
1.お客様が迷う点から、選べる項目を決める
2.実物に近い見た目と正確さを両立させる
3.スマホでも軽く動くように3Dデータを作り直す
4.選んだ結果を見積もりや問い合わせにつなげる
それではここから、1つずつ詳しく解説します。
1.お客様が迷う点から、選べる項目を決める
idetoxは「置けるか・何人で入れるか・いくらか」、三協フロンテアは「短い時間でプランを作れるか」と、お客様が迷う点から機能を決めています。
ただし、選べる項目を増やしすぎると、かえって決めきれなくなります。三協フロンテアのように、細かく設定できる版と手軽な版を分けるのも1つの方法です。
2.実物に近い見た目と正確さを両立させる

色や素材を選ぶコンフィギュレーターでは、画面の見た目がそのまま購入の判断材料になります。実物と違って見えると、届いたあとに「思っていたのと違う」と感じさせてしまいます。
例えば、モデリーではアイリスオーヤマ様の家電の広告用3DCGで、製品の機能が直感で伝わる見せ方を何パターンも試しました。また、医療機器の事例のように、専門性の高い製品では監修を受けて正確さを確かめることも欠かせません。
3.スマホでも軽く動くように3Dデータを作り直す
befloの事例のとおり、製造用のCADデータは細かすぎて、そのままではWebで重くなります。表示に必要な形だけを残し、端末ごとに動作を確かめる作業が必要です。
モデリーでも、AR用の3Dデータを軽くする最適化を手がけてきました。スマホから見る人が多い商品ほど、データの軽さが使いやすさを左右します。
4.選んだ結果を見積もりや問い合わせにつなげる
堀田木工所とidetoxは価格の目安をすぐに表示し、三協フロンテアは作ったプランから商談を申し込めるようにしています。Morph Bricksは、注文の前にデザインを提出してもらう仕組みです。
このように、選んで終わりにせず、次の行動まで画面の中で完結させることで、問い合わせや注文につながりやすくなります。
3Dコンフィギュレーターの制作は実績豊富で安心感のある『モデリー』にお任せ

3Dコンフィギュレーターの制作を検討中で、信頼できるパートナーをお探しなら、ぜひモデリーにご相談ください。
モデリーを運営する株式会社メルタは、3Dモデリング・3Dコンテンツ制作の専門集団です。Webで動く3Dビューワーやカスタマイザーの開発から、そこで使う3Dモデルの制作まで手がけています。
| 会社名 | 株式会社メルタ |
| 設立年度 | 2014年 |
| 対応領域 | ・Webビューワー・3Dカスタマイザーの開発 ・3DCG制作 ・3Dデータ作成 ・AR ・VR ・3Dアバター ・Web技術を組み合わせた3Dシステムの開発など、幅広い用途の3Dモデル制作・コンテンツ開発 |
| おすすめポイント | ・3Dモデルの制作とWebへの実装を1つのチームで対応でき、仕様のずれや手戻りを防げる ・企画の段階から、技術調査や実現できるかを確かめる試作の開発にも対応 |
例えば、大阪・関西万博の「バーチャル住友館」では3Dモデルの制作を担当しました。自動車の色やパーツを選べるカーカスタマイザーのデモは「3Dシミュレーター開発を依頼するには?」で紹介しています。
詳しくは制作実績のページをご覧ください。
選べる項目の整理など、企画の段階からご相談いただけます。丁寧に相談できる体制が整っているため、専門知識がない方でも安心してご依頼いただけます。
・3Dモデルの制作からWebへの実装まで一貫して対応
・企画段階からの提案や技術調査に対応
・スマホでも動くように3Dデータを最適化
・クイックレスポンスでスムーズな進行
・経験豊富なデザイナーによる安定したクオリティ
「自社の商品を3Dで選べるようにしたい」「今あるCADデータを使えるか知りたい」など、どんなご相談でも歓迎です。Web3D開発のサービスもあわせてご覧ください。
まずはお気軽にお問い合わせよりご連絡ください。プロジェクトに最適なご提案をいたします。

3Dコンフィギュレーターの導入でよくある質問
ここでは、3Dコンフィギュレーターの導入を検討している方から寄せられることの多い質問に答えます。
Q1.3Dコンフィギュレーターを導入すると、問い合わせや売上は増えますか?
商品や見せ方によって変わるため、一概には言えません。ただし、紹介した事例のように、価格の目安の表示や商談の申し込みなど、選んだあとの行動まで用意しておくと成果につながりやすくなります。
また、公開後はアクセス解析で、どの項目がよく選ばれているか、どこで離脱しているかを確かめながら改善していくのがおすすめです。
Q2.選べる項目はいくつくらいが適切ですか?
決まった数はありませんが、お客様が判断に迷う項目から優先して選べるようにするのが基本です。項目が多い商品は、手軽な版と詳しい版を分ける方法もあります。
Q3.今のECサイトのカートや見積もりとつなげられますか?
つなげることは可能です。選んだ組み合わせを商品の型番や見積もりの項目と対応させておけば、カートへの追加や見積書の作成につなげられます。
ただし、ECサイトの種類や既存のシステムによって作り方が変わるため、企画の段階で制作会社に相談しておくと安心です。
モデリーでは、3Dコンフィギュレーターを含む注文システムの企画から開発まで一貫して対応しています。今のECサイトや見積もりの仕組みとつなげたい場合は、まずはお気軽にモデリーへご相談ください。
Q4.3Dコンフィギュレーターが向いていない商品はありますか?
選べる項目がほとんどない商品や、見た目よりも性能の数値で選ばれる商品は、効果を実感しにくいことがあります。その場合は、組み合わせを選ぶ仕組みよりも、構造や使い方を3Dで見せる方が向いていることもあります。
例えば、医療機器の事例のように「どこを見るか」を選べるようにするなど、商品に合った形を検討してみてください。
まとめ
本記事では、3Dコンフィギュレーターの導入事例を6つ取り上げ、業界ごとに選べる項目や工夫、成果につながる作り方の共通点を解説しました。
3Dコンフィギュレーターは、家具やサウナ、ユニットハウスのように組み合わせが多い商品だけでなく、医療機器のように構造や使い方を伝えたい商品にも使われています。
成果につなげるには、お客様が迷う点から選べる項目を決め、実物に近い見た目とスマホでの軽さを両立させることが大切です。選んだ結果を見積もりや問い合わせにつなげる導線も用意しておきましょう。
自社の商品に合う形は、企画の段階から制作会社と一緒に考えるのがおすすめです。




















