高い所が苦手な高所恐怖症や閉ざされた狭い空間が苦手な閉所恐怖症を抱えている人は多いのではないでしょうか? 私は爬虫類系の生き物がとても苦手です。今回は恐怖症を引き起こす様々な要因やVRによる恐怖症の治療法を詳しくお伝えします。
恐怖症の原因とは?
(参照https://allabout.co.jp/gm/gc/390496/)
恐怖体験
幼少期に起こった何らかの恐怖体験が原因になることがあります。体質的要因
例えば、注射恐怖症は体質的要因のひとつで、注射をすると血の気が引いていく不快感は、血管迷走神経反射が関係しています。また、血管迷走神経反射が強い体質の人は、睡眠不足や強い不安感を抱いている等、その時の状態によって血管迷走神経反射が生じやすく、注射中や直後の不快感が恐怖症の原因になってしまうことがあります。エディプス・コンプレックス説
精神医学者ジークムント・フロイトさんによれば、幼児の母親に対するエディプス・コンプレックスが解決されていないことが原因とされています。症例では5歳の男児は、母親への憧れを抱くことで父親から罰せられることを恐れていました。しかし、父親自身を恐れることができないので無意識に恐れる対象として馬を選んだとのことです。
どのような治療法?
高所恐怖症の場合
用意するもの
AndroidスマートフォンとCardboardゴーグル
- VR Heights Phobiaという無料アプリをスマートフォンにダウンロードします。
- アプリを起動し、Cardboardゴーグルにスマートフォンをセットします。
- 仮想空間の空高くの足場を歩きます。
これだけです。はい。
ゲームの仕組みは、端末の揺れをゲーム内に反映しています。
本当にこれだけで克服できるのだろうかと思っていたのですが、詳しく調べてみると何と! 実験結果が出ていたのです!
上記の棒グラフは100人の男性をVR治療群(左)と無治療群(右)に分けた実験結果です。無治療群に変化はみられないのですが、VR治療群は一気にHIQ(高所への恐怖心)が減少しています。
無治療群と比較すると、VRによる治療はかなり効果があるんですね!
蜘蛛恐怖症の場合
用意するもの
VRゴーグル、ステレオスコピック3Dデュアルカメラ、タランチュラ、ケース
- ステレオスコピック3Dデュアルカメラでタランチュラを撮影します。
- 撮影した映像をVRゴーグルで約5分間視聴します(これを6回)。
- 最後は実際にタランチュラを触ります。実験のレベルは14段階に分けられていて、タランチュラが入っているケースに手を入れたり、手のひらにタランチュラをのせてケースから出したりします。
この方法はコロンビア大学の大学院生であるショーン・ミンズさんが考案し、実際に大学生を77人集めて実験しました。
治療前の被験者の平均レベルは「7」で、最終的には平均で「10.5」に上昇していたのです。
(https://gigazine.net/news/20190125-vr-therapy-phobia-overcome/)
この方法はとても効果があるようですね。しかし、実際にやってみたいとは思えません。蜘蛛恐怖症を克服しても、あまりメリットがないかも……
VRにより「暴露療法」が身近に!
「暴露療法」とは、患者が恐怖を抱いているものや状況に直面させ、過剰反応を緩和させるといった治療法です。そして、今回紹介してきたのは暴露療法にVRを活用した「VR暴露療法」の一例でした。
金銭面や時間に焦点をあてると、従来の「暴露療法」では飛行機や雷等の恐怖症の克服には、コストが高くなりがちでしたが、VRを利用することで、より低コストに抑えることが可能になったのです!
最後に……
日本では既に赤坂クリニックで実用されており、2019年3月には名古屋と横浜の医療機関にも導入される予定です。恐怖症でお悩みの方は是非利用されみてはどうでしょうか?
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