コロナウイルスにより世の中が大変なことになっていますね。マスクやフェイスガードのような医療品の不足も続いています。そんな中、3Dプリンターで不足する医療用品を作ろうという動きが出てきています。本日は話題の無料公開されているマスク用3Dデータで、実際に3Dプリントマスクを制作しました。
実際に作ってみました
イグアス社が無料で公開しているデータを3Dプリントし、実際にマスクを制作してみました。
データはこちらのページからダウンロードでき、以下の6種類から選択できます。
- 男性用厚手・薄手
- 女性用厚手・薄手
- 子供用厚手・薄手
今回は「男性用薄手」を3Dプリントすることにしました。ダウンロード後、データを確認したところ上記のような形状になっています。素材は靭性のあるナイロン樹脂で造形をしてみました。
届いた造形物がこちら! 両側に紐を通す穴が設けられているので、そこに紐をセットします。また、通気孔部分には布やガーゼなどをテープで固定し使用します。
また、ここまでの作業としては手頃なゴムを調達するのが思ったよりも大変でした。短すぎると顔に付けた際にゴム部分が外れてしまい、長すぎるとブカブカになってしまうので、切って調整をするという作業を何度か繰り返し行いました。
つけ心地としては、樹脂製なので普段使用しているマスクと比べると固い印象を受けます。 またこれは個人差が出ると思いますが、顎周り部分は少し隙間を感じました。本人に完全にフィットするというのは固い樹脂製としては難しいのかなと感じました。
しかし、鼻や口の周りはしっかりと保護できていますし、何よりマスクが不足している現状で、中のガーゼを変えるだけで繰り返し使用できるのはありがたいです!
また、樹脂製ということで息苦しさを懸念していたのですが、実際に付けてみると息苦しさは特に感じませんでした。十分普段使いとして使用できると思います。
感想まとめ
- ゴム部分の取り付けに少し苦労した
- 固い樹脂製なので少し隙間が生じる部分があった
- 鼻や口の周りはしっかりと保護できる
- 息苦しさは特に感じなかった
- 中のガーゼを付け替えるだけで繰り返し使えるのは革新的
無償で公開されているマスク用データ(2020/04/15更新)
また、現在はイグアス社のデータだけでなく、続々といろいろな団体から無償の3Dデータが公開されています。以下にまとめましたので、興味のある方はダウンロードし、3Dプリントで制作してみてください! この記事が3Dプリント製マスクの普及のために少しでもお役に立てれば幸いです。
公開データ | 提供元 | ダウンロードURL |
マスク | 株式会社イグアス | https://www.iguazu-xyz.jp/knowledge/trend_02 |
マスク | イジュさん、つかささん | https://www.rootech360.com/ |
フェイスガード | 大阪大学 | http://www.project-engine.org/faceshield.html |
フェイスガード | Prusa Research | https://www.prusaprinters.org/prints/25857-prusa-face-shield |
マスク補助具 | クイン・カランダーさん | https://www.thingiverse.com/thing:4249113 |
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