グーグルが”WebAR”の分野に注力
IT企業の巨匠 Googleが、Tangoのプラットフォームを提供したのは割と最近の話です。
このTangoの取り組みによって、”WebAR”という領域が注目を集めています。今回はそちらについて説明していきます。
従来のARと何が違うの?
○従来のARサービスの特徴
有名所のARアプリ「ポケモンGO」では、自分の視界(カメラ)にポケモンが乗っかかります。特に人やモノの感知はありません。また、サービス利用にあたり、アプリのインストールやマーカーなどが必要です。
○WebARの特徴
Googleが提供している端末で利用できます。WEB上でモデルをクリックして起動すると、空間を把握して、物体が机の上にうまく乗ったり、机を避けて現れます。
ネットで拾ってきたこちらの画像が分かりやすいかな?snowのアプリみたいですね。
画像出典元:https://github.com/google-ar/WebARonTango/raw/master/markdown/images/WebARExampleOcclusion.gif
WebARの弱点として、データが重いためデータ処理が大変なところです。
今後、アプリをインストールしなくてもARサービスがつかえる?
画像を見るとわかるのですが、自身の周りの景観(椅子や橋)に対して宇宙飛行士が現れています。また、スマホ内にURLがありますね。これがWebARの使用シーンです!
順を追って説明すると、例えばGoogleのTangoでサイトを見ます。
するとこの通り、宇宙飛行士のページに飛んで3Dモデルが現れます。この3Dモデルをクリックすると、360度のビュアーで見ることができます。
▼スマホ版だとこんな感じ。
画像出典元:https://storage.googleapis.com/gweb-uniblog-publish-prod/original_images/gif1article.gif
で、大事なのがここからで、自身のカメラの前にその宇宙飛行士をパンパカパーンと召喚することができます。すごい!
▼遊戯王の1シーンみたいだ!
今後起こりそうなこと
- Wikipediaとかの紹介ページに追加されるかも
- 各サイズが比較されるようになる
⇛hydeの身長も再現できる - 著作権のないものは、どんどん3Dモデル化されるかも?
- ECのあり方が変わる?
- スマホで画像を送るように3Dモデルを送るようになる
- それに伴い、スマホに3Dスキャンがデフォルトで設定される
多くが筆者の憶測です。笑
もしかすると、情報を伝えるのに画像や動画で十分で、3Dビュアーで見るほどのシーンは少ないかもしれません。
あと大事なのが、今後のスマホの処理能力の向上かと思います。数十MBの3Dモデルをやり取りする時に、いかにスペックが耐えられるかが鍵かと思います。ここらへんは動画と同じ流れですね。
本サービスですが、”全ての情報を整理する”というGoogleのミッションに沿った打ち手だと感じました。
“Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。”
将来的に、3Dモデルが視覚用途だけでなく、3Dプリンターで造形できたら楽しそうですね。ECで売られている商品のサンプル品支給として使えそうかなと。
そんな”WebAR”、今後の未来に期待です。
■参考サイト
https://vrscout.com/news/google-experiment-augmented-reality-web/
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