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VRMとは?できることや作り方、制作事例を徹底解説!

近年、VTuberやメタバースなどの普及によって、3Dアバターを使った表現が急速に広がっています。その中で注目を集めているのが『VRM』というデータ形式です。

VRMは、人型キャラクター用に設計された3Dモデルの共通フォーマットで、表情や動き、ライセンス情報までをひとつのファイルにまとめられるのが大きな特徴です。

本記事では、VRMの基本的な仕組みや主な特徴、対応アプリ、そして実際の活用事例までを詳しく解説します。

3Dアバターを活用した配信やメタバース体験を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。

VRMとは?その特徴とできること

モデリー「様々な方式に対応」の画像

VRM(Virtual Reality Model)は、人型キャラクターの3Dアバターデータを扱うために開発されたファイル形式です。

VRMの特徴

特徴①人型アバターに特化した3Dモデル形式
特徴②表情や口の動きの制御に対応
特徴③一人称視点や視線制御のデータを内蔵
特徴④ライセンス情報をファイル内に埋め込み可能
特徴⑤アプリとの高い親和性と動作の軽量化
特徴⑥オープンソースで広がる互換性

一般的な3Dモデル形式とは異なり、表情・視線・ライセンス情報など、アバターとして使用する際に必要な要素を一つのデータにまとめられる点が特徴です。

VRMでできること
・アバターを共通利用できる
・アバターの作成が自由
・生配信で活用可能
・VRゲームで冒険できる
・VRチャットで交流できる
・VRチャットで交流が可能
・プラットフォーム間のつながりを実現

こちらの形式を採用することで、制作者はモデルデータを効率的に管理でき、アプリ開発者は同一フォーマットでさまざまなプラットフォームに対応できます。

VRMは、VTuber配信やメタバース、オンラインコミュニケーションなど、「自分の分身」としてアバターを活用するあらゆるシーンで、VRMは標準的なデータ形式として広く浸透しています。

特徴①人型アバターに特化した3Dモデル形式

VRMは、人型キャラクター専用に設計されたファイル形式です。

顔の表情や視線の動きといった人間らしい動作情報が含まれており、人物表現に特化したモデルデータを簡単に取り扱える特徴があります。

特徴②表情や口の動きの制御に対応

VRMでは、喜怒哀楽といった感情表現や、ウインク・口パクなどの表情動作があらかじめ仕様として定められています。

そのため、VTuberのライブ配信やバーチャルチャットツールで、リアルタイムにユーザーの表情を反映させられます。

特徴③一人称視点や視線制御のデータを内蔵

VRM形式には、FPS(一人称視点)での使用に適した視点・視線情報も含まれています。

ゲームやVR空間で自然な視点移動やキャラクター制御が可能になります。

特徴④ライセンス情報をファイル内に埋め込み可能

3Dモデルを公開・配布する際にトラブルになりやすい著作権や使用条件に関する情報も、VRMファイルに組み込めるようになっています。

これに伴い、利用規約の明示が容易になり、トラブル回避に貢献します。

特徴⑤アプリとの高い親和性と動作の軽量化

VRMは、アプリケーションでの使用を想定して設計されています。

モデルの読み込みが効率的に行えるため、開発者の負担が軽減され、アプリの動作もスムーズになるのが特徴です。

特徴⑥オープンソースで広がる互換性

VRMはオープンソースで提供されているフォーマットであり、対応アプリケーションも増え続けています。

これにより、生配信やゲーム、VR空間など、異なるプラットフォームでも同一のアバターを使いまわせるようになっています。

VRM形式に対応した主なサービスとアプリケーション一覧

ここでは、VRM形式に対応している代表的なサービスやツールを人気順に紹介します。

VRM形式に対応したサービス

VRoid Studio
SHOWROOM V
3tene(ミテネ)
VDRAW
ニコニ立体
webcam motion capture

それではここから、1つずつ詳しく解説します。

VRoid Studio

VRoid Studioの画像
出典:VRoid Studio

VRoid Studioは、ピクシブ株式会社が提供する無料の3Dアバター作成ツールで、WindowsとmacOSに対応しています。

2021年に正式リリースされて以降、多くのユーザーに親しまれているアバター作成ツールになります。

同ツールは、顔のパーツや髪型、衣装などを自由に組み合わせることで、専門知識がなくてもオリジナルのアバターを作成できます。

また、ペンタブレットを使えば、イラストを描くような感覚で髪型や表情、服の模様などをデザインすることも可能となっています。

VRoid Studioは、2Dイラストに慣れている方でも直感的に使える点が魅力です。

SHOWROOM V

SHOWROOM Vの画像
出典:SHOWROOM V

SHOWROOM Vは、スマートフォン一台でアバターによるライブ配信ができるiOS向けアプリです。

2018年にSHOWROOM株式会社によって提供開始され、スマホ配信ユーザーの間で高い人気を誇ります。

アプリ内のメニュー操作で、モデルのポーズや表情を簡単に切り替えられるため、特別な機材がなくても気軽に配信が可能です。

スマホのカメラを利用したリップシンクにも対応しており、口の動きが自然にアバターに反映されます。

動画や静止画をSNSでシェアする用途にも適しており、初心者におすすめです。

3tene(ミテネ)

3tene(ミテネ)の画像
出典:3tene(ミテネ)

3teneは、VTuber活動や動画制作に特化したデスクトップ向けアプリで、株式会社プラスプラスが開発しています。

WindowsとmacOSで利用でき、無料プランのほか、より高度な編集が可能な有料プラン(PRO/STUDIO)も用意されています。

VRM形式のアバターや3Dモデルを画面内に配置し、背景やカメラアングルを自由に変更できるほか、ポーズや表情の設定も直感的に操作可能です。

Webカメラやモーションキャプチャー機器と連動すれば、顔や手の細かい動きもリアルタイムで再現できます。

VDRAW

VDRAWの画像
出典:VDRAW

VDRAWは、Windows専用のVRM対応動画制作ソフトです。

マウス、キーボード、コントローラーなど日常的な入力デバイスでアバターを操作する映像を作成できます。

有料版に加えて、機能制限付きの無料版も提供されています。

ユーザーの操作をVRMモデルに反映させることで、あたかもアバター自身が入力しているかのような映像を出力可能です。

また、マイクを使ったリップシンクやWebカメラによる顔の動きの反映も対応しており、Vtuberの配信やオンライン会議にも活用できます。

ニコニ立体

ニコニ立体の画像
出典:ニコニ立体

ニコニ立体は、ドワンゴが運営する3Dモデルの投稿・共有サイトで、2018年からVRM形式にも対応しています。

ニコニコ動画との親和性も高く、モデラーたちの発表の場として人気を集めています。

作品はタグで分類されたり、コンテンツツリーを通じて派生作品との関連づけが可能です。

また、Webブラウザ上でモデルの回転や拡大縮小など見ながらの操作も行えます。

投稿されたVRMモデルは、メタバースサービス「バーチャルキャスト」での利用やダウンロードも可能です。

webcam motion capture

webcam motion captureの画像
出典:webcam motion capture

Webcam Motion Capture(ウェブカム・モーションキャプチャ) は、Webカメラ1台でアバターの動きをリアルタイムに再現できるAIモーションキャプチャソフトです。

特別な機材を必要とせず、顔の表情・目線・口の動きはもちろん、手や指などの細かな動作まで正確にトラッキングできるのが特徴です。

2021年のリリース以来、世界120か国以上で利用され、3万人を超えるユーザーに支持されています。

無料体験版も用意されており、VTuber活動や3Dアバター配信を始めたい初心者にも人気のツールです。

株式会社メルタ(モデリー)のVRM形式対応アバター制作事例

ここまでVRMの特徴や対応サービス・アプリケーションについて紹介しました。

ここからは、当社モデリーが制作したVRM形式対応アバターの事例を紹介します。

株式会社メルタのVRM制作事例

制作事例①『進研ゼミ小学講座』の第二弾ミュージックビデオ
制作事例②モバイルモーションキャプチャー『mocopi®(モコピ)』

それではここから、事例を1つずつ詳しく解説します。

制作事例①『進研ゼミ小学講座』の第二弾ミュージックビデオ

『進研ゼミ小学講座』の第二弾ミュージックビデオの画像

『進研ゼミ小学講座』ミュージックビデオ第2弾では、登場キャラクターのVRM形式対応3Dアバターの制作を担当しました。

本プロジェクトでは、キャラクターの動きをより自然に見せるため、モーションキャプチャ技術を活用しています。

スタジオで収録されたアクターの動作データをもとに、アバターがリアルタイムで反映できるよう最適化された構造で設計しました。

データ形式はVRMに準拠しており、他の3Dツールや配信システムとの互換性も確保しています。

制作はゼロベースから行い、キャラクターデザイン、素体、リギング、スキニング、揺れもの設定まで一貫して対応しました。

ゲームエンジン内での処理負荷を抑えるため、ポリゴン数を必要最小限に調整しながら、ビジュアルクオリティを保つ工夫を施しています。

また、VRM形式で納品することで、他のアプリケーションやライブ配信環境にも対応できる柔軟な仕様を採用しています。

本案件は、教育エンターテインメント分野におけるVRM対応アバター制作の成功事例であり、モーションキャプチャ技術と3Dアニメーションの融合によって、学習コンテンツに新しい表現価値をもたらしました。

制作事例②モバイルモーションキャプチャー『mocopi®(モコピ)』

mocopiの画像
出典:SONY

mocopi(モコピ)は、6つの小型センサーを身体に装着するだけで、スマートフォンを使って屋内外を問わずフルボディを3Dトラッキングできるモーションキャプチャーシステムです。

この仕組みによって、専用スタジオや煩雑な機材なしでモーション収録をお手軽に始められます。

まとめ

VRMは、人型アバターに最適化された3Dモデルフォーマットとして、VTuberやメタバース、オンライン配信などの分野で急速に普及しています。

表情制御や視線データ、利用ライセンスなどを一括で管理できるため、制作・運用の効率化を実現し、異なるプラットフォーム間でも同一アバターを共有できる点が大きな魅力です。

さらに、VRoid Studioや3tene、SHOWROOM Vなど多くの人気ツールがVRM形式に対応しており、初心者でも簡単にアバター制作を始められる環境が整っています。

そして、当社株式会社メルタが運営する「モデリー」では、こうしたVRM形式のアバター制作にも対応しています。

教育・エンタメ・企業プロモーションなど、用途に応じた高品質な3Dアバターを一貫して制作できる特徴があります。

モーションキャプチャ技術や最適化設計にも精通しており、実績として「進研ゼミ小学講座」や「mocopi®」といったプロジェクトにも携わっています。

VRMは今後、デジタル社会における「自分の分身」としての役割をさらに広げていくことが期待されています。

もしVRM対応アバターの制作を検討している方は、モデリーの制作サービスを活用することで、企画から納品までスムーズに実現できます。


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