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【ホログラム通話の活用とミライの話】ホログラムが遠方のお婆ちゃんを救う?

ホログラム」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。アメリカの人気SF映画「スターウォーズ」のワンシーンでも使われていた立体映像が浮かび上がるあの技術です。

ホログラム電話は開発段階で未来の技術。今回は、ホログラム技術を応用した電話で孫がおばあちゃんと繋がる話をお伝えした後、ホログラムの概要についても簡単に紹介します。

【ホログラムが来るまでの話】孫との電話は音声通話かビデオ通話

これは孫との電話が大好きなおばあちゃんの家に、ホログラム電話がやってくるお話です。ホログラム電話は、実際にはまだ商品化はされていないため、あくまで未来の話なのでご了承ください。

この項では、おばあちゃんの家にホログラム電話が来る少し前の話をお伝えします。

おばあちゃんの住む青森と孫の住む東京は距離がかなり離れていて、なかなか会えません。実際に会うのは、年に多くても2回ほど、そのため週に1回の孫との電話が楽しみになっています。通話方法としては、音声通話かビデオ通話の2種類を使っています。

しかし、おばあちゃんの悩みとしては「音声通話は声だけで寂しい」、「ビデオ通話は顔が見れるけど遠く感じる」などがありました。

これらの悩みの解決のために、次の項目でホログラム電話がおばあちゃんのもとに届いたらどうなるのかを紹介します。

用語解説

例に挙げた、音声通話の特徴とビデオ通話については下記の通りです。

音声通話

携帯電話やスマートフォン、固定電話などの通話機能を使った声のみでおこなわれる通話。料金としては通話代が請求されます。請求される側は基本的に発信側で、着信側は通話料を支払わないことも特徴です。

また、近年ではSNSアプリなどの機能でも通話が可能になっており、料金については通常の電話とは違いパケット料金(インターネット使用料金)が請求されます。パケット通信は双方に料金が発生します。

ビデオ通話

スマートフォンやタブレット、パソコンなどビデオ通話機能のある端末で利用できる通話機能です。音声通話とは違い、お互いの顔が見えるため表情がわかることなどが最大の特徴になります。そのため、相手の表情などをみて進めたい会議などでも使われています。

電話をするおばあちゃん

【ホログラム電話がお婆ちゃんの家へ】ホログラム通話で「いつも側にいる」を体感

では、本編へ戻りましょう。

音声通話やビデオ通話だけでは少し寂しいと感じているおばあちゃんの気持ちを察し、息子がホログラム技術を使った電話をプレゼントしました。

いままで、音声通話やビデオ通話をしてもどこか寂しさを感じていたおばあちゃんですが、ホログラム通話ですぐ近くに感じられるようになったようです。

ホログラム通話は何100km離れていても、すぐ近くにいるように感じられる未来の技術です。未来の技術といっても実際にこの技術は完成に近づいており、そう遠くない未来に商品化されるといわれています。

遠い家族、海外の友人といつでも、どこでも会えるようになる日も遠くないのかもしれません。

余談ですが、おばあちゃんは家での過ごし方にも変化が表れ、ホログラム通話の使い方を勉強するようになりました。そのホログラム通話の勉強の延長線上で、スマートフォンで調べものをするほか、ボードゲームなどのアプリを孫と遠隔で遊ぶこともできるようになり、楽しみが増えたそうです。

お年寄りにとって何かを勉強することは、認知症防止にも良いため最新技術がお年寄りを救うともいえるでしょう。

【ミライの技術の活用】ホログラムとは

ホログラム通話についてご紹介しましたが、まず「ホログラムって何?」と考えている方も多いと思うので簡単に紹介します。ホログラムとは、ホログラフィー(レーザー光線などを利用した立体を映し出す光学技術)を利用した立体画像・映像のことを指します。

ホログラムとホログラフィーは混同しがちですが、ホログラムは映し出された立体画像、ホログラフィーはホログラムを映し出す技術と覚えると良いかもしれません。

このホログラムを利用して、通話相手を立体画像で映しだしMRなどとの連動で使える技術がホログラム通話です。(MRとは複合現実とも言われ、VR(仮想現実)に現実世界を掛け合わせた技術です。)

5G(第5世代移動通信システム)は現在の携帯回線の4Gより通信速度が100倍早くなると言われています。大容量の通信量が発生すると予想されるホログラム通話ですが、5Gの実装により遅延なくおこなえるようになるでしょう。

VRゴーグルをつけた女性

【おまけ】ホログラム製品事例

dreamoc(ドリモック)

デンマークのrealfiction社の製品。MR技術を応用したホログラフィックディスプレイです。

「dreamoc」の仕組みは、斜めに設置したディスプレイに映像を反射させ、立体に見えているかのようにホログラムを映し出しています。また、中には展示品を置けるため、3D映像と実物を重ね合わせた表現も可能です。

Gatebox(ゲートボックス)

キャラクターが3Dホログラムで表示されコミュニケーションを取れるデバイス。音声認識の他、チャットを使ってLINEのように遠隔での会話も楽しめます。またスマートホームの核としての機能もあり、家の中の家電を操作することも可能です。

3D Phantom(スリーディーファントム)

3D Phantom(スリーディーファントム)実演風景

参照:(C)Life is Style

扇風機のように羽状のディスプレイが回転しホログラフィックを表示するデバイス。価格の安さと設置のしやすさ、また複数並べて使用できるなどの拡張性から場所や用途を選ばず導入しやすい商品です。

ホログラムで家族がもっと近くになるかも

今回は、ホログラムとホログラム通話について紹介しました。ホログラム通話が商品化されたあかつきには、久々に会う家族や友人とバーチャルの世界で再開を果たしてみてはいかがでしょうか。


齊藤 一樹

投稿者の記事一覧

千葉県出身。観光学部観光学科を卒業。リスティング広告・SEOコンテンツの企画/編集・構成/作成などに従事。学生時代はライターとして活動し「マルチ 潜入」のキーワードで検索1位になった経験がある。

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