バーチャルボーイとは?
ソニーの「PlayStation VR」がVR対応のゲーム機器として注目を浴びていますが、実はその20年以上前に任天堂もVRのゲーム機を出しています。その名も「バーチャルボーイ」
任天堂のゲーム歴史においてもひときわ目立つ存在で、かなり大きなインパクトを残しました。
1995年は、「NINTENDO64」や「初代PlayStation」が台等した時です。そのときにVRゲーム機を出すなんて、任天堂は先見の明がすごいですね。開発者は横井軍平さん。ちなみに、任天堂のゲームボーイと名前が似ていますが、コピーライターの糸井重里さんは関わっていないとのこと。
バーチャルボーイの特徴や遊び方など
他サイトからの引用で申し訳ないのですが、以下の記事で詳しく書かれています。
参考サイト→22年前に発売されていた元祖VRゲーム機(!?)を楽しむ
▼装着のシーンはこんな感じ
▼真っ白な背景と服装が気になるw あと謎なレッドブル…。
今のVR機器はアタマにつけて顔を回せる対応のものが多いのですが、バーチャルボーイはVR機器を固定して手足を動かす感じなんですね。ほえー。
■遊び方
ゴーグルディスプレイに表示されるのは赤と黒だけで表現されるモノトーン映像。 ゴーグルディスプレイは現在のVRディスプレイのようはヘッドセットタイプではなく、専用スタンドへの固定式タイプなので、ゲーム中に自由に身動きが取れず目に負担がかかる設計だった。 友人や仲間と同じ画面を共有できない。それゆえ対戦プレイに向いてない。
■出されているゲーム
- 7月21日 レッドアラーム(T&E SOFT)
- 7月21日 とびだせ!ぱにボン(ハドソン(現・コナミデジタルエンタテインメント))
- 7月21日 ギャラクティックピンボール(任天堂)
- 7月21日 テレロボクサー(任天堂)
- 7月21日 マリオズテニス(任天堂)
- 8月11日 バーチャルプロ野球’95(コトブキシステム)
- 8月11日 T&E ヴァーチャルゴルフ(T&E SOFT)
- 8月12日 バーティカルフォース(ハドソン)
- 8月25日 V-テトリス(BPS)
- 9月28日 スペーススカッシュ(ココナッツジャパンエンターテイメント)
- 9月28日 マリオクラッシュ(任天堂)
- 9月29日 ジャック・ブラザースの迷路でヒーホー!(アトラス)
- 10月6日 バーチャルフィッシング(パック・イン・ビデオ(現・マーベラス))
- 10月13日 インスマウスの館(アイマックス)
- 12月1日 スペースインベーダー バーチャルコレクション(タイトー)
- 12月1日 バーチャルボーイワリオランド アワゾンの秘宝(任天堂)
- 12月8日 バーチャルLAB(J・ウイング)
- 12月22日 バーチャルボウリング(アテナ)
- 12月22日 SDガンダム DIMENSION WAR(バンダイ(現・バンダイナムコエンターテインメント))
wikipediaより参照
こうしてみると、ガンダム、マリオ、テトリスなどメジャーなタイトルを出しているんですね。また、VRの臨場感を出すためなのかスポーツやアクション系が多いようにも感じます。
数字見るバーチャルボーイ
- 販売台数は国内外で100万以下
- 当時のメーカー希望小売価格は約15,000円
- あまり市場で流出していないので、現在はプレミアがついて4万円程度に
- 発売開始から約半年で市場撤退は、
- GIGAZINEの「世界中で売れなかったゲーム機ワースト10」で5位にランクイン
- 国内で開発されたソフトは22作
発案者は横井軍平
バーチャルボーイの発案者は、任天堂の横井軍平さん。任天堂ファンならご存知の方も多いかと思います。横井さんは、ゲームボーイ、ゲーム&ウォッチ、十字キーなどの生みの親で、任天堂の成長期の最大級の功労者と呼ばれております(筆者も好きで、何冊か関連本を読みました)
画像参照元:http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/351/351592/
横井さんには「枯れた技術の水平思考」という有名な言葉があり、既に成熟している技術を組み合わせたり応用して、新しいものをつくろう!という考えです。
また、「光線銃」「ウルトラハンド」といったレトロな玩具制作を得意としており、デジタルでのゲーム機はあまり精力的でなかったそうです。
そう考えるとVR機器は、今までの横井さんとは違った思想で作られたように思います。かなり異端な作品だったといえます。
ちなみに、横井さんはバーチャルボーイがVRであることを否定しているので、真相は分からず・・・。
VRは新興市場ではない?
今でこそ、VR市場は新しい産業のように思えますが、こうして見るとかなり昔からの技術なんだと感じます。
先述の通り、バーチャルボーイが「VR」かどうかは差し置いて、VRの商用化は今に始まったことはないと言えるでしょう。以前、お台場のゲームセンター施設で10年ほど前のVRのゲームアクションがあって驚きました。
20年前に販売された任天堂のバーチャルボーイ。また、任天堂が新しくVRゲームを発表する日はくるのでしょうか。
■参考サイト
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4
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