3Dプリンターを使って作られたケーキが食べられるJonquils Cafe & Bakery(ジャンククルスカフェ&ベーカリー)がアメリカ・ボストンにニューオープン。幾何学的で美しい見た目だけではなく、味にもこだわっているとのこと。
今回は3Dプリンターと食の世界、芸術性に注目してみましょう。
世界的に注目されるパティシエ、Dinara Kasko氏とは
Jonquils Cafe & Bakeryのチーフパティシエを務めるのは、ウクライナ出身のDinara Kasko(ディナーラ・カスコ)氏。大学の建築科を卒業後、建築デザイナーを経て現在はパティシエとして活躍中です。
彼女のInstagramには62万人以上のフォロワーがおり、世界から注目されるパティシエといえるでしょう。
3Dプリンターでケーキの原型を製作
彼女が作るケーキは三角形や球体といった幾何学的なモチーフがふんだんに取り込まれているのが特徴。建築業界の経験を生かして従来とは異なるプロセスでケーキを作っていきます。
3Dモデリングソフト「3ds Max」でモデリングした後、FDM方式の3Dプリンターで原型を作成。さらに、原型を元にシリコン型を取り、ケーキ作りに使用しています。複雑な形状をしていますが、柔らかくて弾力のあるシリコン製の型なので形を崩すことなく成型可能です。
また、シリコン型は日本からでも購入可能でDinara氏の公式サイトにはレシピが公開されています。
折り紙から着想を得たケーキ
「Origami Cake」は折り紙をモチーフにした美しいケーキ。試行錯誤しながら紙を折っていくうちに、美しい線と模様がひらめいたそう。中身はりんご、チョコレート、キャラメルが層になったチーズケーキです。
3ds Maxを使用したモデリングの様子
「3Dプリンター」×「食」の可能性に今後も期待!
ケーキのデコレーションは人の手によるもの。そこに工業的な要素が加わると生産性などに着目されがちですが、3Dプリンターは手作業では作るのが困難な球体や直線を用いた独創的なデザインを可能にしました。3Dプリンターは見たこともない食品を生み出す可能性を秘めています。
参照
Jonquils Cafe & Bakery
Dinara Kasko氏の公式サイト
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