COLLADAデータという3Dデータの形式があるのはご存知でしょうか。
拡張子は「.dae」でARやVRなど主にゲーム用途で利用されています。このデータについてGoogle検索してもあまり出てこないので、今回はこのデータ形式について、特徴や用途を解説します。
COLLADAデータが生まれた経緯
元々はソニー・コンピュータエンタテインメントがPlayStation 3とPlayStation Portable用に開発したデータ形式で、その後クロノス・グループと著作権を共有する形で管理されています。
ゲーム開発には、様々な種類のソフトウェアが使われています。ひとつのソフトウェアで1本のゲームが完成することはまずありえません。例えば、キャラクターの3Dデータを作るソフト、その後アニメーションをつけるソフト、そこに物理演算をつけるソフトなどです。
COLLADAデータは3DCGの分野でなるべくデータの欠損がなく、各ソフトウェア間でデータを受け渡しできるように生まれた拡張子です。それぞれのソフトウェアで互換性を高めるために開発されました。
COLLADAデータの特徴
既に多くの3DCGソフトウェアでは、COLLADAデータを扱えるようなプラグインが存在します。例えば、Maya向けのColladaMayaや3dsMax向けのColladaMaxなどです。その他にも、LightWave3D、Cinema4D、MeshLab、SketchUp、Blender、またAdobeのPhotoshopでもCOLLADAデータを使用します。
COLLADAデータはこれまで主流のOBJなどのデータ形式と比べ、3Dのモデルデータやテクスチャーデータ以外、具体的には陰影の設定や物理演算の設定など、非常に多くの情報を保持することが可能です。
今後はARやVRで多く利用される?
これまでは3DCGが絡むゲームで利用されるフォーマットだったため、あまり耳にしない拡張子だったという人も多いかもしれません。しかし、2017年にARアプリの開発フレームワークであるApple社の「ARkit」がリリースされていますし、今後は個人でも3Dを含むアプリを開発する人が増加するでしょう。
実際にARkitもCOLLADAデータを直接読み込むことができます。Xcodeで直接読み込みができる3Dデータも実はOBJとCOLLADAの2種類だけです。ARやVRの市場が伸びていく中で、耳にする機会も増えていくかもしれませんね。
それでは、また!
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